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好期を迎えた若狭の必釣法とは? 投げマダイの戦略を徹底解説

マダイ釣りの餌考察

餌は、太めチロリ、マムシ、ユムシがメインです。タイムシもあればおもしろいと思いますが、日本海では入手困難ですし、5月には出回っていないこともあるので捜してまで用意することはありません。

とりあえずユムシは必ず準備したい餌です。日本海における私のマダイの釣果の半数以上はユムシでゲットしているからです。餌取りの多い時期でもあり、竿3本で釣る場合なら1本はユムシでじっくり狙う竿とし、あとの2本は手返し重視で定期的にチェックするパターンで釣っています。

また、タイムシどころかマムシ、チロリも入手しにくい場合があるのでアオイソメを使うことも結構あります。この場合は5~6匹の房掛けとします。

若狭投げマダイ17

ユムシのセット方法は、①ハリを通してからまっすぐになるようにハリスへたくし上げる、②ハリ先を出す、③尻の部分にハサミで切れ込みを入れて内臓が出るようにする、というものです。③の工程を行なうのは、海水を吸って丸くなったユムシは食いがわるくなるからです。

その他のマムシやチロリはまっすぐになるように通し刺しにするのが基本です。

マダイ釣りのアプローチパターン

仕掛けを投げ込んで着底を確認したらカケアガリや海底の変化のある場所まで引きます。この作業には仕掛けをのばしてカラミを防ぎ、餌を自然な状態とする意味もあります。投げたまま放置するのはやめておきましょう。

また、基本的に水深のある場所を釣ることから、着底するまでに仕掛けが手前へ寄らないようにオモリが着水してからもラインを送る必要があります(それでもポイントをはずすこともあるほどです)。

根掛かりが気にならない場所なら定期的にサソイをかけるのが有効です。サソイの直後や最中にアタることも多いだけに、私は5~10分ごとに数㍍程度仕掛けを動かしています。

若狭投げマダイ6
サソイを定期的に行ないましょう(ちなみに、釣り場は後述する上瀬漁港です)。

型物のマダイが餌を食えば、竿をなぎ倒すほどの大きなアタリがでます。竿を引きずり込まれる恐れがあるのでアタればラインが出るようにドラグをあらかじめ調整しておきましょう。ただし、ドラグを緩め過ぎているとラインが一気に出てシモリや障害物を巻かれるリスクが高まります。ドラグは竿が飛ばされない範囲で締め気味にする設定がベストです。特に、底が荒いポイントでは気をつけたい部分です。

合わせる際に大切なのは、体全体で大きく竿をあおって魚の頭をこちらに向かせることです。それができれば竿をしっかり立て、弾力を生かせる形で巻き上げにかかります。

リールが巻けないほどの締め込みがある場合は、合わせのときと同じように全身で竿を大きくあおり、魚の頭を再びこちらに向かせてからリールを巻きます。マダイは根に潜っていくような魚ではありませんが、底を走らせるとラインが根に巻かれる可能性があります。底を早く切るために多少強引に巻きましょう。

若狭投げマダイ5
夜間のやり取りはトラブルに見舞われることが多いものです。それを最小限に抑えられるように、明るいうちに釣り場の状況を確認して巻き上げるコースを決めておきましょう。

周辺にブイ、筏、岩などの障害物があるような場所では魚を巻き上げるコースをあらかじめ決めておくことも重要です。それによってトラブルのない釣り座や、ファイト時の立ち位置が決まってきます。

取り込みは、抜き上げ時のバラシをなくすために砂浜以外では玉網を用いましょう。そのためにはアタリがあった時点で取り込み位置から手が届く範囲に玉網を置いてから合わせることが欠かせません。

若狭のマダイ実績ポイントガイド

手の浦海岸〈福井県〉

若狭投げマダイ16

浜の南側(鷲崎寄り)がマダイの出るポイントです。水深はそう深くありませんが、潮通しは良好です。

サイズは35~45㌢クラスが期待できます。他魚はキスを主体に、まれにマゴチも出ます。キスは30㌢オーバーも期待でき、25㌢前後なら数も出るのでマダイを狙いながら専用仕掛けをセットした竿で探るのも楽しいです。

潮はあまり気にしなくていいですが、まったく動かないうえにベタナギの状況は期待薄です。そういう意味では大潮回りの釣行が無難です。

時合は日暮れから夜明けまでの潮の動きに変化のある時間帯にくることが多いです。また、沖を通過したフェリーが生み出す大きな波が打ち寄せるときも要注意です。そのタイミングでマダイを上げたことが2回あります。

なお、ヒトデが多いことがあるので定期的にサソイをかけるのが得策です。ウミケムシはほとんどいないのでストレスがありません。

上瀬漁港〈福井県〉

若狭投げマダイ15

水深は十分あるため遠投は不要です。波止の先端付近が一番の狙い目となりますが、筏の間を狙うのもおもしろいです。ここでは7月上旬に50㌢オーバーをゲットしていますが、アベレージは40㌢クラスです。晩秋には30~35㌢級が数釣れることもあります。

他魚はキスやアコウが期待できます。キスは別タックルで探るパターン、アコウは波止際狙いのパターンで狙うと高確率でアタります。

ここも大潮回りがよい程度で潮汐はあまり気にしなくてもOKですが、潮流に変化のあるときほどヒット率が高まる傾向があります。手の浦と違い、ウミケムシが多いので定期的にサソイをかけましょう。

なお、駐車には清掃協力金500円が必要です。また、22時〜翌5時までは竿出しが禁止されています。

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