新規開拓の手応えはグッド!! 初夏には良型メバル連発の期待大|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.19 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

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新規開拓の手応えはグッド!! 初夏には良型メバル連発の期待大|せんなん〜わかやまライブショット第2章Vol.19

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泉南エリアはメバルのつき場となる藻の成育具合がわるいことから淡路島へ目を向けてみました。これまで狙ったことがなかった岩屋の大和島周辺で竿を出してみたところ、条件がわるいなりにもまずまずのサイズがヒット。この様子なら初夏にはかなりおもしろい釣りができそうですよ!!

(カメラ/文 葛城修平)

今の時期にメバルを狙うなら藻場を探るのがセオリーとなります。特に、ホンダワラやワカメなどの際をタイトに狙うのが釣果を上げるコツです。とはいえ、この冬は高水温で推移した影響なのか泉南の海藻の成育具合はよくありません。そこで、淡路島の岩屋でメバルを狙ってみることにしました。

手つかずのメバルパラダイス発見!?

淡路島の岩屋にある大和島は当サイトのポイントガイドでも紹介されています。そこには「大和島回りはシモリが多い」という説明があることから「それならきっと海藻が多いはず」と現地に向かいました。

明るいうちに大和島の護岸に着いて様子をうかがうと、あるある!! もうホンダワラがビッシリと茂っており、仕掛けを流すルートが見つからないほどです。

ライブショット19岩屋5
海面に姿を現わすほどホンダワラがビッシリ。

大潮の満潮時であれば何とかやれそうですが、今日の潮時は20時ごろが干潮というパターンです。潮位の低い時間帯とあって藻が絡むばかりで釣りにならないでしょうから、護岸の高場からの釣りはあきらめるしかありません。そこで、大和島の横にある海水浴場の石積み波止を釣り座として、干潮からの上げ始めに釣果を出せるように釣りを組み立ててみます。19時前から22時までの3時間勝負で大メバルを捕獲できればいいんですが…。

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海水浴場横の石積み波止です。
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潮位が高いときには石積みの際を狙うのもよさそうです。
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大和島近くのシモリゾーンも狙えます。

さて、駐車場から海水浴場へはすぐに到着するはずでしたが、施設の新築工事が行なわれており、安全対策のためか大和島沿いのルートが通行禁止となっています。いったん国道に出てから海水浴場へ入るルートを歩くと100㍍ほど遠回りになります。少しの距離ですが、写真撮影をしてからタックルを取りに戻るという2往復以上は歩きたくないですね。

事前に空撮地図で確認した中で1番に狙いたいのが海水浴場の沖に並ぶ標識灯周辺です。ただし、石積み波止の先端から狙える標識灯は100㍍ほど沖にあるため遠投でも届きません。それでも、標識の台座には必ず入っている基礎石は風や潮の流れを利用すれば狙えるはずです。台座付近にうまく流せれば手つかずのパラダイスが…!?

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先に見える標識灯方向にうまく流し込むことができれば…。

風速4~7㍍ぐらいの北風が吹いています。わるくない風向きですが、ちょっと強過ぎますね。この風や、風によって生まれる上潮の流れに竿先からウキまでの道糸が取られるのをできるだけ抑えようと、ナイロンにするかPEにするか道糸の選択に悩みます。PEは海面に浮くので風の影響を、ナイロン(サスペンドタイプ)は上潮の流れの影響を受けます。潮がいい方向へ流れるなら水中ウキをセットすることで風の影響を抑えることができるため、とりあえず遠投優先でPEラインを選択します。

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メバルのヒットパターンを探るプロセスが楽しい!!

18時半、少し早いものの餌のアオイソメをつけて戦闘開始。まずは波止の中間あたりの沖に白く見える海藻のないところから仕掛けを流してみます。

まもなく現われたツンッ! ピュンッ!! というウキ入れを合わせますが、手応えはなし。次はツンッ! のタイミングで合わせると、うまくハリ掛かりしました。まもなく上がってきたのはヒガンフグです。

その後、沖の藻場近くや石積みの足もとにある藻場沿いを流しますが、釣果を得るヒントは得られません。数回流して少し移動、というパターンを繰り返して目当ての標識灯を狙える先端に着いたのはちょうど暗くなった時間帯です。

さあ、向こうの標識灯まで飛んでくれ!! と仕掛けを遠投します。半分ぐらいのところに着水した仕掛けは道糸とともに左からの風に押されて砂浜方向に流れていきます。ウキ下1ヒロ半だと餌が海藻に触れるのか、ウキは少し沈んでは浮かぶという動きをしています。

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次は沖側から標識へ向けて流そうと、風かみとなる沖へ仕掛けを投入します。しかし、こちらもホンダワラゾーンがあるようで、ウキがシモりながら流れていきます。とはいえ、海藻に引っ掛かってもチョンと竿先をあおるとすぐに外れるので釣りづらくはありません。

ほどなくして明らかにアタリとわかるウキの沈み方にドキッ!! として合わせましたが、軽い軽い。上がってきたのは10㌢ちょいのチビガシラです。

今は潮の流れがほとんどありません。頼りになるのは風で上滑りする潮だけという状況では標識灯までが遠い遠い。他の方法を考えましょう。

まずは根掛り覚悟でウキ下を2ヒロと深くしてみます。これに反応したのはやはりガシラです。

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やっとキープサイズです。

これではメバルは期待できないので、ホンダワラマンションの屋上を狙うべくウキ下を1ヒロ弱としてみます。そして、風と上潮で引っ張られないようにリールから道糸を出しつつ流していくと、いい感じのアタリ!! おっ、ちょっと走るやん!!

まもなく上がってきたのは小さいけれどメバルです。潮の動かない場所ならともかく、潮がよく通るポイントでこのサイズが食ってくるということは狙い方がちょっと間違っているのかもしれません。

ライブショット19岩屋7
サイズに難ありですが本命です。

波止先端にくるまでのポイントでは仕掛けをきっちりと立てていたにもかかわらず藻に掛からないこともありました。つまり、ホンダワラのない場所があったはずです。ちょうど潮が上げにかわったこともあり、ホンダワラゾーンが始まるところ=藻場のエッジを狙う作戦へと方針を変更します。

ウキ下を1ヒロちょいにして投入。いかにもアタリがでそうな雰囲気がムンムンします。やがてユラユラと沈んでいくウキの反応に対して竿を立てるとギュンッ!! おおっ、走る、走る。海藻に潜られないように急いで寄せて抜き上げたのは20㌢弱のメバルです。決して大きくはないけど、うれしい1匹です。

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まずまずの1匹にうれしさが込み上げます。

続いてコンディション抜群のよく肥えた20㌢オーバーが食ってくれました。これには小さくガッツポーズです。

ライブショット19岩屋8
いろいろと考えて釣れた1匹はうれしいですね。

その後もポツポツとメバルを追加しますが、あちらから狙うとどうなのか? 餌捜しに回遊しているメバルはおらんかな? と、砂浜の存在がどうも気になります。それで砂浜へ移動してみましたが、小チヌやセイゴが遊んでくれるだけでした。

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砂浜からは小チヌやセイゴが釣れました。

元の石積みに戻って時計を見ると21時。そろそろ納竿の準備をしなければいけません。最後に大メバルを1匹釣ってドラマチックに終わりたいとがんばりましたが、藻場らしく赤い色のメバルが釣れて終了となりました。

ライブショット19岩屋12
潮の動かないときに藻場狙いでよく釣れる赤いメバルとガシラです。

今回初めて行った岩屋の大和島周辺の印象ですが、水温が上がって海藻の溶けだす6月上旬には釣りやすくなって良型が狙えると思います。満潮の時間帯を狙えるスケジュールで行くと、手がたく釣果が得られるでしょう。もちろん、護岸から狙ってもおもしろいと思いますよ。

ライブショット19岩屋13
いろいろな色のメバルが釣れるおもしろいポイントでした。

タックルデータ

道糸 バリバス・アバニ シーバスPE マックスパワー X8 ステータスゴールド0.8号
リーダー バリバス・バーマックス磯ストロングタイプ2.5号
ハリス バリバス・ハードトップTiNICKS1.2号
ハリ バリバス・サクラマス・サツキマス2号

【葛城修平プロフィール】

日中の賢い魚はなかなか釣れないので、簡単に釣れる夜釣りをメインにメバルを中心とした季節ごとの食べておいしい五目の釣りを楽しんでいる。調理した釣果をアテにして飲むビールがたまらなく大好き。

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