※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
第13回 和歌山グレドリームカップ決勝大会の戦略を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.9
ひと筋縄ではいかない。だからグレ釣りは楽しいです
今回は、いろいろと思い出がある『和歌山グレドリームカップ決勝大会』に参戦したときの様子をレポートいたします。開催が最後となるとあって意気込んでチャレンジしましたが、結果は4位。それでも得ることが多く、とても有意義だった2日間の競技の様子をどうぞご覧下さい!!
(カメラ/文 上田泰大)
2月16〜17日、藤原義雄さんが店主をされている餌店、海クンが主催する『和歌山グレドリームカップ決勝大会』が和歌山県の那智勝浦で行なわれました。
この大会は、長い釣り人生の中で初めて優勝したグレ釣りトーナメントとあり、とても思い入れがあります。優勝までできたのは、トーナメントに慣れていなくても参加しやすいアットホームな雰囲気があったからに他なりません。いろいろな経験ができた今大会があったからこそトーナメンターへと成長できたといっても過言ではないのです。それだけに、今回で大会が終了するということが本当に残念です。
今回は惜しくも4位でしたが、そのときの釣り方を紹介させていただきます。
釣れないときほど仕掛けの変更が有効です
シケ島で行なわれた1回戦はグレの活性が低く、数が釣れない状況でした。このようなときはライトなタックルを使用して小さいグレでもいいから数を釣るのが勝利するためのメソッドとなります。
初めはG2の小粒ウキ(ソルブレ スラッシュS)で竿1本ちょっとの深いタナを狙って2匹釣りました。早朝に寝ぼけているグレは目前に刺し餌がくると食うことが多いため、つき場となるシモリや割れ目に刺し餌を直接届けるイメージで狙ったわけです。その作戦が奏功しました。
その後、見えるところまでグレが浮いてきたので00のウキに変更。小さいアタリを掛け合わせるパターンにて釣果を追加しました。
その結果、最終的には5匹のグレを釣ることができて勝利。この1回戦のように数が釣れない状況のときは、同じ釣りを続けるよりもグレのタナに合わせて仕掛けをかえることが重要です。
トラブル対処の準備が不可欠です
ライオンという磯で行なわれた2回戦は思いがけないトラブルに見舞われました。試合がスタートしてすぐに大きい波がきてバッカンが流されてしまったのです。
このような事態が起こるとほとんどの方は釣りを諦めるでしょうが、撒き餌を2つにわけるようにしている私は気持ちをすぐにシフト。クールバックに入れておいたもう一方の撒き餌で釣りを再開し、勝利することができました。
トーナメントで優勝するにはいろいろな事態を想定した準備をしておく必要があります。今後、トーナメントに参加される方は撒き餌を2つにわけておくことをおすすめします。
なお、この磯の釣り方は日本グレトーナメント優勝編Vol.7と同じなので、そちらを参考にして下さい。
前向きな気持ちが重要です
準々決勝は前日に釣れていない松の下という磯での試合となりました。
前向きにとらえると、前日に釣られてないので「グレがたくさん残っている」と考えられます。このようなポジティブなマインドもトーナメントでは重要です。実際、前向きな姿勢が積極性につながり、竿1本半ぐらいの深いタナを生沖アミの2匹づけで狙うというパターンにていいサイズが連発!!(この日は加工餌が使えなかったことから餌取りに取られにくいように刺し餌を2匹づけにしました)。その結果、3760㌘の釣果を得て勝つことができました。
勝ち進むほど引き出しの多さが大切に…
準決勝はよく釣れているコンコブという磯で行なわれました。ここは何度も試合をしたことがあり、2ヒロ前後のタナで釣れることがわかっていました。しかし、この試合で負けてしまいました。
よく知っている磯でしたが、いつもと状況が違ったのです。シモリ近くの深いタナで良型のグレが食うと予想していましたが、遠投で浅いタナを狙う作戦が有効だったようです。
対戦相手は試合が進むにつれて釣りやすい魚をどんどん釣っていきます。こうなると、釣りにくい魚や、釣り人があまりやらない(考えない)釣り方でしか釣れない魚が残ります。その魚が釣れる方法に気づくかどうかで勝負が左右されることが多くなります。特に、経験豊富なトーナメンターが相手となる決勝や準決勝になると、その傾向が顕著となります。
今回はここで負けましたが、よい勉強となりました。
いろいろな釣りを見られる競技会は有意義です
決勝戦は伝五郎という磯で行なわれました。
00の小さいウキを用いたスルスル釣りでグレを食い込ませて釣る乾選手、G2のカンつきウキを用いて仕掛けを張りながら深いタナを狙う澤近選手、0のウキを主体にしながら状況に応じてカヤウキを用いて釣る土屋選手という具合に、それぞれ異なるスタイルによる競技は見応えがありました。
結果は土屋選手に軍配が上がりました。グレが食い上がるタナで待つ釣りがよかったようです。
釣りは自然相手なので時間とともに状況がかわります。同じ釣り方で釣れ続くことがほとんないだけに難しいです。でも、だからこそ攻略のしがいがあっておもしろいのです。私も勉強の毎日です。
タックルデータ
撒き餌 ※マルキユー製品 |
グレパワーVSP | |||
---|---|---|---|---|
グレパワーV9徳用 | ||||
遠投ふかせTR | ||||
グレパワー遠投 | ||||
チヌパワーV10白チヌ | ||||
刺し餌 ※マルキユー製品 |
くわせオキアミスーパーハードM、L | — | ||
くわせオキアミV9 | — | |||
特鮮むきエビ | — | |||
※生とボイルの沖アミも使用 | ||||
竿 | シマノ・BB-XSPECIAL SZII 1.2号485/520 |
—
|
||
リール | シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG ※リンクは17年モデル |
|||
道糸 | 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号 | |||
ウキ | ソルブレ・MFスラッシュS 00とG2 | |||
ハリス | 東レ・スーパーL EXハイパー1号 | |||
ハリ | ハヤブサ・鬼掛極軽グレストレート4〜5号 | |||
ハヤブサ・鬼掛極軽グレ4〜5号 |
釣行メモ
渡船:清丸渡船 | |
---|---|
HP | http://www.nanki-kiyomaru.com/ |
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町湯川932 |
電話番号 | 090-1589-6196 0735-52-5574 |
料金 | 4,000円 |
備考 | ■弁当あり(700円)。 ■素泊まり2,500円 ■45㌢以上のグレを釣ると無料渡船券のプレゼントあり。 |
餌店:フィッシングベース海クン | |
---|---|
電話番号 | 0739-45-8450 |
HP | http://www.kaikun.jp/ |
住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町富田字中河原545-1 |
【上田泰大プロフィール】
上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.5【第48回 報知グレ釣り選手権編】
上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.6【第6回 M-1カップ全国グレ釣り選手権決勝大会編】
日本グレトーナメント優勝!! 勝ち抜いた戦術を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.7
釣れる秘訣を公開!! 寒グレ期に狙うべきポイントとは…?|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.8
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。