日本グレトーナメント優勝!! 勝ち抜いた戦術を解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.7

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日本グレトーナメント優勝へと繋がった戦術は…

『第16回 日本グレトーナメント決勝大会』に参加し、おかげさまで優勝することができました。そこで今回は、優勝へと繋がった各対戦における要点を紹介させていただきます。グレ釣りトーナメンターのみなさまの参考になれば幸いです。どうぞご覧下さい!!

(カメラ/文 上田泰大)

12月1〜2日、和歌山県那智勝浦の磯で開催された『第16回 日本グレトーナメント決勝大会』に参加しました。

結果は3度めの優勝を果たすことができました。今回は優勝するにいたったテクニックや状況判断の考え方をはじめとした戦術を紹介させてもらいます。

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潮時の確認と釣り座の考え方について

まずは大会の前に行なう準備について。

私は、満潮と干潮は何時何分か? 試合中のどのタイミングで潮がわりがあるか? という具合に潮時を必ず確認します。それによって狙うポイントや仕掛けがかわるからです。

たとえば、潮位の低い干潮時は浅いポイントが不利となります。水深が浅いと、自身の姿が見えやすくなるため、海中のグレが警戒して磯際から出てこないことがあるからです(図1参照)。したがって、ジャンケンに勝つなどして釣り座の選択権があるならなるべく潮が高いときに浅い方へ入るようにしています。

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浅いポイントへ入らざるを得ないときは、できるだけ水深のあるポイントを狙うか、グレがあまり移動しなくても餌を捕食できる根やシモリの回りなどを狙うようにします。

そして、釣り座については潮流も考慮しなくてはなりません。断然有利なのは潮しも側です。相手の打った撒き餌が自分のポイントへ流れてくるため、グレが留まる時間が長くなるからです。グレの食いだしが遅いと予想できるのであれば、後半に潮しもへ入るのが得策となります。

今大会の1試合めは食いだしが遅く、後半が潮しもということで連続してグレをヒットさせることができました。

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これらの集魚材を沖アミ9㌔と混ぜ合わせて撒き餌としました。
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以上のような戦略にて1回戦を突破できました。
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1日めの結果です。
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2日めの準々決勝に進んだ選手です。

餌のタイミングをズラす作戦で準決勝を勝利

さて、準々決勝を無事に勝ち上がって挑んだ準決勝で上がったのはライオンです。ここは決勝でもよく使われるほどグレの魚影が濃い磯であり、そのぶん木ッ葉グレも多く居着いています。その木ッ葉グレをはじめとする小型の魚の活性が高い高水温時なら遠投でかわせるのですが、12月ともなるとそうもいきません。

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準決勝は北紺選手との対戦です。
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では、どうするか? 私は仕掛けを入れるタイミングをずらして良型のグレに刺し餌を食わせるようにしています。具体的な方法は以下の通りです。

まずは撒き餌を手前に2~3回打って餌取りと木ッ葉グレを寄せます。次に、少し遠めに設定した本命のポイントへ撒き餌を1~2回入れます。その直後、手前に寄っていた木ッ葉グレの何割かが本命のポイントへ進出しようとします。それを食い止めるために、すぐに撒き餌を手前へ2〜3回打ちます。

その後、狙いたいポイントの少し沖めに仕掛けを投入。そして、よいサイズのグレが寄ってきたと思われるタイミングで仕掛けをゆっくりと引いて本命ポイントの撒き餌と合わせます(およそ10~30秒を目安にしてます)。これでタイミングが合えばよいサイズのグレばかりを釣ることができます(図2参照)。

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準決勝はこの釣り方が見事にハマり、圧勝することができました。

ウキをたたきつけるなじませ方が奏功して優勝!!

一の島で行なわれた決勝戦は潮止まりとあってグレの活性が非常に低い状況でした。

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決勝戦は橋本選手との対戦です。
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高実績を誇る一ノ島ですが、グレの活性はなかなか上がりません。

しばらく遠投で狙ってもフグとイサギしか釣れません。そこで、グレの住み家であろう磯際を狙うことにしましたが、サラシが邪魔をして仕掛けがうまくなじみません。仕掛け投入直後に水面に浮いているウキがサラシに引っ張られることで仕掛けがポイントから離れてしまうのです。それによって撒き餌と刺し餌がずれるため、ヒット率が極端に低くなりました。

このような場合は、仕掛けを投入するときにウキを水面にたたきつけて少し潜らせます。すると、水面を滑る潮の下にウキが入ってホバーリングし、なじみやすくなることで撒き餌と刺し餌のズレを防げるのです。いわば水中ウキのような役割が期待できるというわけです。

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このウキを駆使して悪条件を打開しました。

しばらくすると、ゆっくりとウキが浮いてきますが、そのころにはハリスがなじんでいるため、撒き餌と仕掛けが極端にズレることはありません。慣れるまではハリスが絡むこともありますが、ぜひ試してみて下さい。

以上の釣り方を駆使することで決勝戦も勝利。自身3度めの表彰台の頂点に立つことができました。

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ウキを水面にたたきつける作戦が決め手となりました。
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30㌘差での勝利をもたらせてくれた後半の貴重な1匹に感謝です。
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表彰式では塩見会長から賞状をいただきました。
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これで3度めの頂点です。他の大会でも優勝できるようにがんばります。
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上位3名で記念撮影です。
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釣果はもちろん持ち帰っていただきました。おいしかったです。

タックルデータ

撒き餌
※マルキユー製品
グレパワーVSP
グレジャンボ
グレパワーV9徳用
遠投ふかせTR
グレパワー遠投
刺し餌
※マルキユー製品
くわせオキアミスーパーハードM、L
くわせオキアミV9
特鮮むきエビ
魚玉ハード
※生とボイルの沖アミも使用
竿 シマノ・BB-XSPECIAL SZII 1.2号485/520
リール シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG
※リンクは17年モデル
道糸 東レ・銀鱗SSブラックマスターエクストラ1.5号
ウキ ソルブレ・MFスラッシュS 0とG2
ハリス 東レ・スーパーL EXハイパー1号
ハリ ハヤブサ・鬼掛極軽グレストレート5号

ハヤブサ・鬼掛極軽グレ5号

釣行メモ

清丸渡船
HP http://www.nanki-kiyomaru.com/
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町湯川932
電話番号 090-1589-6196
0735-52-5574
料金 4,000円
渡礁時間 日の出から16時半(12月現在)。
※季節に応じて出船時間と納竿時間がかわる
備考 ■弁当あり(700円)。
■素泊まり2,500円
■45㌢以上のグレを釣ると無料渡船券のプレゼントあり。

【上田泰大プロフィール】

釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝2度。
年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。
■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
■youtube:上田TV

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