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【チヌ・エビ撒き釣りの悩みズバリ解消!!】深いタナを効率よく釣るには?

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Q:エビ撒き釣りで深いタナにつくチヌを効率よく釣るには?

5ヒロ以上の水深がある釣り場で冬場にエビ撒き釣りでチヌを釣ったことがありません。これからの時期に有効になると思われる深ダナ攻略のコツをいろいろと教えて下さい。

A:チヌのタナを見つけることが最重要です

まずはポイントを決めることが必釣の第1条件です。

①潮流が緩い場所。
②スリットやケーソンのようにチヌが隠れやすく、越冬できる場所(浅場のテトラ帯は3月初旬から狙い目となります)。
③南向きに竿を出せるところ。

以上の3点がポイント選択の目安になります。

次に私なりの攻略法を紹介します。

スリットであれば継ぎ目、垂直ケーソンや桟橋であれば少しでも変化があるところを狙います。また、台船の際などもおもしろいでしょう。

QAエビ撒き深ダナ2

そして、チヌ狙いのエビ撒き釣りで大切なのは底までの水深を把握することです。そこで、まずは底までの深さを確認することから始めます。次に、水深を踏まえてウキ下を長く取ってハリスをハワせるのか、ウキ下を短くして餌を浮かせるのかを考慮します。それを元にウキ下を調整することでタナの狂いが防げます。いずれにしても「今、このタナを釣っている」という意識を持って釣ることが大切です。きちんとイメージすることで、ダメなら深くする、浅くするといった具合に当たりダナの精査に努められます。

ついズボラをかまして「タナはどれぐらいですか?」と隣の方にアドバイスを求めるのはやめておくべきです。イメージがない中では実際の当たりダナに近づくのはなかかな難しいからです。そもそも何もかも聞いて魚を釣っても喜びは半減すると思うのですが…?

深ダナ狙いのタナの測り方

タナの具体的な測り方は2通りあります。

1つはハリにオモリをつけてポイントに投入する方法です。ウキ止めを海面に合わせれば底ギリギリに刺し餌をキープできます。

2つめは釣り始めの底撒きの際にタナを測る方法です(こちらは私がよく行なう方法です)。クッションオモリのサルカン部分に底撒き器をセットし、底までゆっくりと落とします(付近にいるチヌに警戒心を持たせないようにゆっくりとおろすことが大切)。私の場合、ハリス部分(1ヒロ)を這わせる釣りを基本としているため、底撒き器が底に着いた時点でタナが取れたことになります。

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活発に動く時期ではないだけに、タナ取りがとにかく大切となります。

もっとも、底が取れたからといってすぐには底撒き器を割りません。ゆっくりと1ヒロ分巻き上げてから割ります。着底後すぐに割るとエビは海底を這うように広がるだけですが、1ヒロ上で割ると扇状に動きながら落ちるため高いアピール力が期待できます。

ちなみに、エビは下に落ちるときのみ跳ねたり、動きます。したがって、サソイを入れるときは上方に1ヒロほど浮かせるのが効果的です。

サソイを駆使する釣りが有効

2段サソイを入れて少し上の層も探るために私はハリスを這わるウキ下としますが、ビギナーの方は底いっぱいのウキ下設定として下さい。それで上方に1ヒロほど浮かせるサソイを少なくても2分に1回(頻繁気味に)行ないましょう。冬のチヌは誘わないと釣れないというイメージを持つ方がよいと思います。何もせずに仕掛けを放っておくと極小のアタリがでることが多いですが、誘うことによってアタリが明確になります。

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潮かみの上方に向けて竿をシャクるように誘います。

深ダナ狙いでは撒き餌の打ち方も重要です。釣り上げた魚の腹の中に3匹程度しかエビが入っていないこともあるように、冬期のチヌは餌をたくさん食べません。そのため満腹感を高める可能性がある撒き餌の打ち過ぎには注意したいものです。私の場合、釣り始めに2回だけ底撒きを行なうだけで、あとは滅多に行ないません(ときには30分から1時間後に行なうことがあります)。

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頻繁に行なう必要はありませんが、釣り始めは底撒き器にて撒き餌をきちんとポイントへきかせましょう。

ゆっくりとした潮流であれば5ヒロの水深でも上撒きでチヌの口にエビを届けることが可能です。下層のチヌは上から落ちてくる餌を意識するという点を考えてもスタート時以外は上撒きでよいでしょう。

エビを弱らせないコツ

気温が下がるこれからの時期は水温低下によるシラサエビの弱りにも気を配らなくてはなりません。その管理方法についても触れておきましょう。

大切なのはエビの量と容器(エビクーラー)のバランスです。小さい容器に大量のエビを入れると、エアポンプでいくら空気を送ったとしても元気のよさは長続きしません。そのバランスについては餌を購入する際に聞くとよいでしょう。

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生きのよいシラサエビが釣果を呼び込むだけに、元気のよさをきちんと保ちたいものです。

もちろん、水質の管理も大切です。5時間以上の釣りの場合、真水(水道水よりも自然水がベスト。餌店でいただけることがあります)を入れた大きめのペットボトルを持参したいものです。濁ったときに入れかえるだけで生きのよさがキープできます。

そもそも水が濁るのはなぜか? 原因は死んだエビにあります。それを放置することが濁りにつながるのです。また、死んだエビから発生するガスも他のエビを弱らせる原因となります。このため死骸はもちろん、白っぽくなって弱ったエビもこまめに取り除きましょう。

なお、取り出すときは割りバシなどを使用すること。温かい手を入れると水温がかわり、エビが弱ることもあるからです。

この他、エアポンプの電池の予備を必ず用意しておくことです。特にリチウム電池は急に切れることがあるので要注意です。

(解説:新宅功治)

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