【冬波止のピックアップ】浅ダナで連発。エビ撒き釣りのスズキ狙い
〈エビ撒き釣りのスズキ〉
初冬は朝イチ・浅ダナ・1ヒロ半!!
サヨリをはじめとする小魚の回遊が見られるエリアでは浅ダナ狙いでスズキの連発が期待できる。小魚を捕食してパワーを蓄えた良型のファイトを存分に楽しみたい!!
(文:池田 剛)
初冬のエビ撒き釣りのパターン
近年、12月から1月にかけてイワシやサヨリなどの小魚が近郊のポイントで釣れている。ということは、これらの小魚を餌にしているスズキは浅いタナを回遊しているはずである。
日の出すぐの早朝に小魚を追ってボイルしている様子を見たことがあるかと思うが、そういった個体をエビを撒いて足止めして釣ろうというのが、今回紹介したいコンセプトである。パターンにハマれば連発も珍しくない。
釣り場はエビ撒き釣りのポイントに多い漁港回りや河口付近の堤防でOK。サビキやサヨリ釣りのポイントとリンクしていればなおよしである。
タックルも基本的なものでOK。小魚を餌にしているスズキはパワーがあるため、私はこの時期だけは道糸、ハリスともに少し太めのものを使用している。
《実釣の要点》
短時間勝負はポイント作りがカギ!!
浅ダナ狙いで釣果を上げるために重要なポイントは以下の5点となる。
①勝負は日の出から2時間…小魚が接岸する朝まづめが最高のタイミング。日がのぼるにつれて小魚が沖へと出ていくためそのときは深ダナ狙いに切りかえる。
②釣り場に着いたらまず撒き餌…釣り座の正面で竿1〜3本沖までの範囲に撒き餌を打って魚を寄せる。
③仕掛けはウキ下1ヒロ半で固定…浅いタナを回遊するスズキに狙いを絞るためウキ下は1ヒロ半でOK。ハリ上30㌢にガン玉を打って仕掛けをなじみやすくすることで投入直後のアタリもとらえやすくなる。
④撒き餌を打ってから仕掛けを投入…この順序が逆になると、撒き餌をしている最中にアタリがでて対応が遅れることもしばしば。合わせが間に合わずにハリ掛かりさせられないこともあるので要注意。
⑤刺し餌は大粒、撒き餌は小粒のシラサエビを使用…刺し餌を目立たせるためにサイズの使いわけを意識する。シラサエビはできれば3000円分は用意したい。
以上のポイントを押さえておけば1投めからヒットすることが多い。刺し餌をひったくるようにウキを消し込むアタリが多いので仕掛け投入後はウキから目を離さないようにしたい。
この時期のスズキは50㌢クラスでもパワフルで一気にテトラの中に入ろうとしたり、沖に向かって走ったりとファイトはスリル満点。ぜひ近くの釣り場で試してほしい。