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【寒グレ】良型連発を実現するために考慮すべき〝タナとウキ下の関係〟を解説

グレ狙いのフカセ釣りにおける海中の様子は釣り人が考えているほどシンプルではありません。目には見えないさまざまな条件を加味して考え、タナとウキ下の関係をイメージすることが大切です。それができれば良型グレの連発も…!!
(文:山口和幸)
タナとひと口にいっても簡単なものではありません。これから私が説明するタナとは魚が食う深さのことであり、ウキ下ではありません。ウキ下は仕掛けの深さとして考えています。それを踏まえたうえで寒の時期に欠かせないタナについて解説しましょう。
寒グレ期のタナの判断
餌取りが少なくなる寒グレ期は、グレを釣りやすいシーズンだといえます。しかし、低水温の影響でグレの行動範囲が狭くなるため「簡単に」というわけにはいきません。
特に難しいのがタナの設定です。水温はもちろん、釣り場の地形や潮の当たり方でも違ってくるからやっかいです。
釣り場ごとの傾向をある程度つかむことも欠かせません。 たとえば、紀伊半島の水深を比べてみると、西面は浅く、東側は深くなります。この条件だけでもタナは大きく異なります。和歌山でウキ下3ヒロ以上というと深いイメージがありますが、三重だと4ヒロ、5ヒロのウキ下と聞いても違和感がないのはそうした理由があるからでしょう。
この他、潮のかわり目や時合など、状況が変化するときに非常に浅いタナまでグレが食い上がることがあります。それとは逆に活性低下時にはタナが深くなる傾向が強くなります。
以上のことから最初から浅ダナや深ダナと決めつけるのではなく、現場で状況をチェックしたうえでタナを判断するのが賢明だといえます。
寒グレ期のウキ下の考え方
次にウキ下の考え方ですが、グレが食うタナに最初からウキ下を合わせるのは不可能に近いものがあります。餌取りの有無、潮の動き、仕掛けの入り方などを判断材料としてタナを見きわめ、ウキ下を合わせていかなくてはなりません。
とはいえ、最初に設定するウキ下は今までの経験からくるカンに頼ることが多くなります。そこから「餌取りがいないから深く探ってみよう」とか「潮が動きだしたから浅くしてみよう」という具合に状況に応じてウキ下を変更していくのが一般的でしょう。
ウキを通して得られる情報を精査してグレが食うウキ下を見つけることが好釣果を上げるうえでは欠かせません。 では、得られた情報をどのように生かすかを考えてみましょう。
餌取りの有無について
これに関しては餌取りを釣ることから始めるしかありません。冬の代表格といえばオセン・カワハギ・キタマクラなどでしょうか。いずれにしても低水温の影響で餌取りの種類は少ないだけに特定しやすいかと思います。
肝心なのはその群れの中でグレがどのように反応しているかです。理想は餌取りよりも上の層でグレに刺し餌を食ってもらうことですが、そう簡単にはいきません。餌が取られるなら浅く、取られないなら深くという具合にウキ下のこまめな変更が必要となります。
とはいえ、中には例外もあります。紀東方面のように水温が低くなるとキタマクラがたくさん発生するケースなどです。その状況では重い仕掛けで餌取りの層を一気に通過させ、深ダナを狙うパターンが有効です。必ずしも餌取りの上の層を狙うのが正解にならないことを頭に入れておくべきでしょう。
餌取りもウキ下を決めるよい判断基準になります。撒き餌の周囲をつぶさにチェックしましょう。 潮がわりについて
潮がわりは魚の活性が上がるチャンスです。それまで餌が取られなかった浅ダナまでグレが一気に食い上がることも珍しくありません。実際、潮がかわるときは比較的浅いタナを釣る方がよい結果が出るように感じています。沖から潮目が迫ってきたのを機に竿2本から2ヒロへとウキ下をかえたとたんに釣れることがあるなど、潮がわりは魚の動きを活発化させる何かがあるようです。
このように大胆なウキ下調整が功を奏すこともありますが、魚影が目視できないときはこまめに調整をすることが基本となります。
「タナ=ウキ下」の考え方は要注意
ウキ下とタナがバッチリと合い、仕掛けがまっすぐの状態でなじむのが理想です。しかし、実際には潮の流れ、サラシ、風などの影響で仕掛けはうまくなじまないものです。グレが水面から1ヒロのタナで餌を拾っていても、仕掛けが斜めに入る状況であるために2ヒロのウキ下が必要になるケースもあります。そのようになじみ具合がわからないときは食いのよい仕掛けにこだわらず、オモリを活用したなじみ優先の仕掛けで臨む方がよいでしょう。
基本的にはグレが食い上がる頂点をタナと考えます。尾長グレを相手にするときはそれを特に意識しなくてはなりません。タナよりもウキ下が深過ぎるとハリを飲み込まれ、バラす確率が高くなるからです。それに対して捕食行動を取るタナが広い口太グレを狙うならウキ下は少々アバウトでも構いません。どちらかというとハリを飲ませた方が釣りやすいこともあります。
尾長グレ狙いではウキ下調整にシビアさが求められます。 注意したいのは、タナやウキ下がいくら合っていても刺し餌と撒き餌の同調がはかれていなければ魚は釣れないということです。その点を考えると、タナやウキ下が浅いほど釣りやすいといえます。潮が速いところなど、仕掛けがなじまない状況ではなおさらです。タナやウキ下を考えるときは撒き餌の同調も同時にイメージすることが大切なのです。
こちらの記事も要チェック!!【寒グレ】釣果アップに不可欠の〝なじみ〟を考察 Part.1
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