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須江の沖磯は尾長グレの気配濃厚です!!|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.17

須江の沖磯は尾長グレの気配濃厚です!!
黒潮の離岸によってグレの釣果の安定感に欠ける和歌山県下の磯釣りですが、中紀の田杭や南紀・須江の磯では尾長グレが釣れているという情報があります。そのうち須江の磯へ釣行してみたところ、狙い通りに良型の尾長グレの鋭い引きが味わえましたよ!!
(カメラ/文 桑原英高)
不安定な釣況の中で尾長グレが釣れているのは…
黒潮の離岸が長引いていることもあり、紀伊半島のグレの釣果がなかなか安定しませんね。和歌山県下の各釣り場は釣果のムラが激しく、良型の口太グレが2ケタ釣れたかと思えば、翌日はサッパリ釣れないといったことも珍しくありません。そのため釣り場の設定には頭を抱えてしまいます。そんな状況の中で尾長グレに的を絞るとなるとかなり厳しいですが、やるしかありません!!
世間がクリスマスで賑やかな中、釣り場選択のことで私の頭の中はいっぱいです。「尾長グレ混じりで、40㌢オーバーを含む30匹近い爆釣をした」との話を友人から聞いたことから毎年年末ごろに良型がよく釣れる中紀の田杭が最有力候補でしたが、釣行予定日の23日は前日に通過した低気圧の影響による大きなウネリが取れそうにないとのことで断念。「ならば市江はどうだろう」と渡船店に電話を入れてみると、はっきりとしない返事だったのでヤメ!! このところ続いている腰痛がひどいこともあり、結局この日の釣行は断念しました。
しかし、釣りに行く気になった欲求は抑えられず、何だかモヤモヤするので会友の徳原君とどこかへ行こうということになりました。翌日はウネリこそ取れそうですが、北~北西向きの爆風となる予報です。風予報を見ると、枯木灘あたりまでは風速10㍍ぐらいはありそうです。それより南下して潮岬を回れば風はいくぶん穏やな予報なので串本周辺で釣り場をサーチします。
串本周辺で尾長グレの出そうなところといえば…。「出雲の沖磯、須江の沖磯、樫野の沖磯…」と考えた結果、近ごろ45㌢クラスが通夜島で釣れていた須江に行ってみることにしました。
グッドサイズの尾長グレが登場!!
12月24日の早朝、徳原君とともに乗り込んだ、しょらさん渡船の磯割りは3番回りです。この時期に3番回りで尾長グレの期待が持てそうなのはタライ、オドの先端、シンキチ、ワニ島、ビシャゴの前島でしょう。この中で私のお気に入りはオドの先端です。近年は尾長グレの釣果が安定しており、30~40㌢クラスの中型を中心に45㌢クラスもときおり出ている実績場です。その実績に期待してオドの先端へ行くことにしました。
撒き餌は沖アミ9㌔に、マルキユーのⅤ9徳用、遠投ふかせスペシャル、グレパワーVSPを各1袋づつ加えたものを使用しました 同行の徳原君が②の釣り場に入りたいというので、私は①の釣り座でスタート。40㌢クラスの尾長グレにターゲットを絞り、竿にシマノ・プロテック1.2号、リールにシマノ・ハイパーフォース3000DXG-S(SUTブレーキ仕様)、道糸にゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ1.75号、ハリスにゴーセン・フロロファイタールーツ1.75号、ハリにONIGAKE・極軽グレストレート6号といったタックルで始めてみます。
まずは様子をうかがうために2ヒロのウキ下で投入してみます。ここでの本命潮は右から左に流れる下り潮です。今は左から右へとゆっくりと流れる上り潮ですが、徳原君の前のポイントはいい雰囲気があります。そう思った矢先に徳原君の竿が曲がりましたが、これは手のひらクラスの木ッ葉グレ。続けて徳原君の竿が曲げますが、これも25㌢クラス。どうやら小型の活性が高い様子です。
それならと少し遠投してみると刺し餌が残りました。とりあえず手前にいる木ッ葉グレが出て行くギリギリのラインをやや深めのウキ下で狙ってみることにします。
徳原君は刺し餌が残る沖の深いタナをウキを沈めて狙っている模様です。このパターンがどうやら正解だったようで、撒き餌がきき始めたと思ったころに30㌢クラスがアタり始めました。小型ながらも尾長グレが多いことから40㌢クラスの期待感も高まります。
私もやや深めを狙おうと思いましたが、口太グレを釣る気はないのでウキ下を浅くしたり深くしたりしながら3ヒロまでのタナを探ってみます。しかし、海中の状況は不安定なのか、刺し餌が1.5ヒロで取られたかと思えば3ヒロまで残ったりします。
タナが安定しない中、まずは35㌢クラスの口太グレがヒットしました。 しばらくすると、小型ながらポツポツとグレを掛けていた徳原君の竿が大きく曲がりました。「引きが結構強いです!!」と、楽しそうにやり取りをして海面に浮かせたのは40㌢には届かないもののグッドサイズの尾長グレです。
「私も何とか…」と思って作戦をいろいろとかえますが、反応がないまま時間が過ぎていきます。ほどなくして徳原君と釣り座を交代。「よ~し!!」と気合が入ります。
この引きは尾長グレに間違いなし!!
徳原君がウキを沈めて深めのタナを狙っていたのでウキ下を2.5ヒロに設定。右側のシモリの沖側にできている泡溜まりを狙っていると、狙い通りにウキがきれいに消し込まれました。待ってました!! と竿を立てると、かなりの重量感。徳原君がここへ入っている間、1.5号のハリスを何度か切られていたので良型の尾長グレの可能性大!!
そう思った矢先、シモリの向こう側へ一気に走られて愛竿が根もとからヒン曲がりました。ハリスがゴリゴリとシモリに擦れる感触が手もとに伝わってくる状況とあって無理に引き寄せることはできません。時間をかけてゆっくりと浮かせると、シモリの向こう側にウキがようやく見えました。ところが、次の瞬間にフッと竿先が跳ね上がりました。根ズレによるハリス切れです。残念…。
ウキ下を深くし過ぎるとサンノジがよくアタります。 気を取り直して同じところを攻めると、すぐにアタリ!! 「今度こそ!!」と、全速でリールを巻くとともに竿を左に倒して一気に引き寄せます。シモリの手前へ寄せればもう安心。じっくりと引き味を楽しみますが、先ほどバラシた魚に比べると引きはたいしたことありません。それでも尾長グレの引きであることは違いありません。
尾長グレの鋭い引きはいつ味わっても楽しいですね。 足もとでもギュンギュンと突っ込む引きを楽しんで玉網におさめたのは徳原君と同じく40㌢弱の尾長グレです。四国や九州の離島では木ッ葉クラスといえるサイズですが、40㌢でさえ滅多にお目にかかれない和歌山の磯ではこれぐらいでも良型です。
グッドサイズの尾長グレの引きを楽しめました!! ちなみに、今回使用したプロテック1.2号は30㌢後半から45㌢クラスのミドルサイズの尾長グレ、50㌢までの口太グレの引きを存分に楽しめる調子となっており、やり取りがとても楽しめます。魚に先手を取らせず、一気に浮かせるパワーのある竿もいいですが、1匹、1匹のやり取りを存分に楽しんで取り込みたい私はBB-Xスペシャルや、このプロテックのような調子の竿がお気に入りです。
プロテックは魚とのやり取りを楽しむには最適の調子を備えています。 尾長狙いといっても和歌山県下の釣り場ではこれくらいの口太グレがメインになりますね。 さて、尾長グレを釣ってからは40㌢オーバーこそ出なかったものの、尾長グレ・口太グレともに33~37㌢までがよく釣れました。最終的にはキープ分が2人で10匹、リリースした30㌢以下は多数という釣果が上がり、そこそこ楽しむことができました。
尾長グレ混じりのこの釣果には満足です。 お世話になった、しょらさん渡船。今後の釣果も期待したいですね。 タックルデータ
竿 シマノ・プロテック1.2-530 リール シマノ・BB-X ハイパーフォースC3000DXG S 道糸 ゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ1.75号 ハリス ゴーセン・フロロファイタールーツX1.75号 ハリ ハヤブサ・鬼掛極軽グレストレート6号 撒き餌 マルキユー・グレパワーV9徳用 マルキユー・遠投ふかせスペシャル マルキユー・グレパワーVSP 釣行メモ
しょらさん渡船 ホームページ http://www.syorasan.jp/ 住所 和歌山県東牟婁郡串本町須江 電話番号 090-3465-2626
※電話での問い合せや予約は午後9時まで。料金 4,000円 餌店 フィッシングベース海クン(0739-45-8450) 【桑原英高プロフィール】
グレ釣りを始めたのは小学生低学年。それから紀伊半島をホームグランドとし、固定仕掛けを基軸とした独自のスタイルでグレを追いかける。トーナメントよりもスレッカラシのグレを攻略するのが得意。シマノフィールドテスター、ゴーセンフィールドテスター、ONIGAKEフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ。紀州グレ研所属。1969年生。
■ブログ:https://ameblo.jp/gureken-hkこちらの記事も要チェック!!桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.12【愛媛県・中泊釣行記】
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