カレイ釣りのタックル考察｜やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.14

カレイ狙いの仕掛けについて

さて、ビギナーのころから現在にいたるまで僕が投げカレイで主に使用している仕掛けといえば、入門書などに載っている標準的な２本バリ仕掛けです。その長いだけが取り柄といえる釣歴の中で同じタイプの仕掛けを使い続けていると、いつの間にか自分なりの思い込みスペックが確立してきよります。

まず、僕が投げ仕掛けに求める条件は「絡まない」こと。いくら高性能な仕掛けであってもキャスト中に絡んでしまえば、魚の食いは極端にわるくなりまっからネ。それを防止するには〝張り〟のある「太いライン」を使って仕掛けを作成することが大事だと考えます。

絡まないことを前提に仕掛けのアイテムをセレクトします。

仕掛けに太いラインを使うと「魚の食いがわるくなるのでは？」と思う人もいるでしょうが、心配はご無用。海底に這うように横たわる投げ仕掛けはハエ縄漁におけるロープと同じ原理で、魚の食いに対して大きな影響を与えることはおまへんで。

そこで、モトスに８～10号（SASAMEのモトス専用投魂ライン）、ハリスに５～６号（DAIWA・ディーフロン船 真鯛）という太いラインを使うのが僕のカレイ仕掛けにおける標準スペックとなっています。この太号数ラインならば絡みの問題だけではなく、ヘビー級のカレイが相手でも強度面に不安を覚えることおまへんからネ。

また、枝バリを出す部分にはポリ製の硬質カラミ止めパイプ（φ0.8～1.0㍉）を５～６㌢ほどに切って通しておくことで枝バリとモトスに間隔が生まれ、さらに絡みが低減します。

モトスはこのアイテムがおすすめでっせ。

そして、使用するハリはもちろん僕がプロデュースしたSASAMEの『改良カレイイレグ』です。このハリは既存のカレイバリと比べて広いフトコロ形状とヒネリを持つ形からハリ先が立ちやすく、飲み込まれてもカレイのノド奥でガッチリと掛かってスッポ抜けにくいというメリットがおます。号数は狙うカレイの型や釣り場条件に合わせて13～15号を使いわけたおまんな。

信頼度の高いハリが欠かせまへんで!!

仕掛けに入れる夜光玉やビーズ類といった集魚アクセサリーは、潮色の暗いときや曇天の日、朝夕のまづめ時といったローライトの条件下ではカレイへ効果的にアピールできるので装備しておく方がベターです。ただし、餌取りが多い場合には両刃の剣となりかねないので、ケース・バイ・ケースでの使用が無難ですわ。

状況によってはアクセサリーも有効です。

また、暗い潮色の日中や朝夕のまづめ、ときには夜釣りで狙う「夜カレイ」といったシーンで威力を発揮してくれるのがケミカルライト系のアクセサリーです。僕はルミカの『ルミコ（カレイ用）』で実績を上げており、抜群のアピール性の高さを実感してまっせ。ただし、アナゴなども集めてしまう両刃の剣にもなるので、ポイントのシチュエーションやタイミングを選んで使用すべきでんな。

ケミカルライト系のアクセサリーの実績も十分です。

以上のアイテムを用いて全長120㌢にまとめて仕掛けを組み上げます。その設計は、スナズリ（３本ヨリ）40㌢からモトスを40㌢のばしたところで長さ10㌢の枝バリをユニノットで結び出すチチワを作り、さらにモトスを20㌢のばしたところで先バリを結んだ20㌢の先ハリスをユニノットで結束、というものです。この全長バランスは、僕が試行錯誤を重ねてたどり着いた「最も絡みが少なくて食いもよい」と思われる投げ仕掛けの黄金比率です。ただし、これはあくまでも僕の完全な思い込みです。もっと優れた仕掛けバランスの比率が他にもたくさん存在すると思いまっせ。

時間がない方には市販仕掛けの使用がおすすめでっせ♪

ところで、平日は仕事やアフターに忙しくて仕掛けを自作できないことから、釣行時には市販品のお世話になっているキャスターも結構多いみたいでんな。そんな多忙な方には、前述した僕のこだわりをくまなく注入したSASAMEの『達人直伝シリーズ』にラインナップされているカレイ仕掛けの数々を、クソあつかましくもグイッと推選させてもらいまひょかな♪

今シーズンもこだわりのタックルと仕掛けでカレイ釣りを楽しんで下さい!!

てなことで、自分が選んだこれらのタックル・仕掛けを駆使し、思い描いた通りのプロセスで釣況が展開して良型カレイを手中にすることができれば、投げカレイって釣りがさらにおもしろくなることは請け合いでっせ