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数をのばすテクを公開!! 秋グレ攻略を実現する4つの秘策【秘策その3】

秋グレ攻略3-1

ホームグランドの若狭エリアでは、11月に入ると良型グレの数釣りがピークを迎えます。活性の高い餌取りをかわす必要があるのは当然ですが、ポイント選びをきちんと行なえばグレのみを相手にできるシチュエーションを生み出すことも可能です。そのうえで、浅ダナ狙い、分離作戦も意識すれば秋らしい良型グレの数釣りの可能性は大きく高まります

(文:林 淳一)

私のホームグランドである若狭地方では10月中旬ごろから良型グレが釣れ始めます。そして、潮についたグレが定置網に入りだす11月に数釣りがピークを迎えます。そのタイミングでは30㌢級が餌取りを蹴散らして浅いタナまで食い上がるため、ウキにきれいなアタリがでます。撒き餌と仕掛けが多少ズレていてもアタリがでるほど広範囲で餌を拾うだけに、いろいろな作戦を試すこともできます。ウデを上げるには絶好のチャンスといえるでしょう。

しかし、釣行するエリアや場所によって釣果に差が出るのは他のシーズンとかわりません。狙い目となるポイントの選び方、タナの把握、攻め方についてはきちんと考える必要があります。

狙い目となるポイントは?

秋グレ攻略3-4

青物の回遊があれば良型グレの連発ということもあります。そうした状況を期待してドン深の場所を狙うのが得策です。

特に大切なのが、グレと同様に活性が高い餌取りをかわしやすい場所をセレクトすることです。その目安となるのが、岬の先端や離れ磯などの潮通しのいいところです。若狭の場合は、それに加えてドン深という要素が加われば最良です。

なぜ水深が深い場所なのか? それはこの時期に餌取りの天敵となる青物の回遊が期待できるからです。その動きを警戒する小アジやオセンなどは竿1本先から前へ出なくなり、沖に撒き餌を打って狙えばグレばかりがヒットするという状況に恵まれることがあります。そのパターンにハマれば、大小が混じる中からサイズのいいグレだけを釣ることに集中できるから釣りがラクになります。

タナの考え方は?

秋グレ攻略3-6

活性の高いうちに浅いタナを手返しよく釣るのが数を稼ぐコツです。

もちろん、よりよく釣るにはタナをきちんと合わせることが欠かせません。今までの経験上、遊泳スピードに勝る大きなグレほど浅いタナへ浮上して餌を拾うと感じています。潮流などの条件によって多少前後するものの、良型は中・小型を押しのけるようにタナの最上部で餌を捕食することから浅ダナを攻めるのが正解だといえます。

ただ、釣り続けるとしだいに良型のタナが下がり、サイズのやや小さい個体が猛威をふるいだします。大きなサイズは沈むのが早いということを頭に入れておき、活性のいいうちに数を釣ることを心がけましょう。

良型の数を釣るには?

数釣りのテクニックはいろいろとありますが、ここでは私が普段行なっているノウハウを1つ紹介しましょう。

行なうのは分離作戦です。良型グレが沖でわいて釣れだしたら本命用の撒き餌の量を半分にします(餌取り用として足もとに打つ撒き餌の量は増やす)。そうして量を少なくすることで、活性アップと時合の持続が期待できます。

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通常の分離作戦に加えて3段撒き餌釣法を駆使すると、このような良型に出合える確率も高まります。

この方法はコントロールよく撒き餌を打てないと成立しません。ウキ周辺に撒き餌がうまく届かず、5杯、6杯と打つ人がいますが、良型を数釣っているのを見たことがありません。良型を釣りたいなら1投で決められるように練習すべきです。

撒き餌のコントロールに自信がなければ、先に打った撒き餌に仕掛けを合わせる方法を取るのもいいでしょう。その際は矢引きほどのウキ下(ウキからハリまでが50~70㌢)とし、撒き餌の中心に刺し餌を入れるイメージで釣るとうまくいきます。

なお、木ッ葉グレが沖へ進出してお手上げというときは図のような3段撒き餌釣法が有効です。

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