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【投げ釣り】キャスターズ・ハイ Cast.5 〈愛知県〉伊良湖・西の浜/〈徳島県〉松茂海岸
台風の影響で低調だった釣況が上向き始めましたよ!!
伊良湖・西の浜〈愛知県〉/松茂海岸〈徳島県〉
みなさん、投げてますか!? 週末の到来が毎日楽しみな季節となりました。今回は、そんな中で釣行した愛知県伊良湖と、徳島県松茂海岸でのキス釣り模様をお伝えいたしましょう
- 湯浅研史
- 板東建司
- 文:矢野勝彦
- 永沢弘雄
愛知の伊良湖周辺で短時間勝負
10月7〜8日に開催される「G杯争奪全日本がま投(キス)選手権」の審査委員として愛知県伊良湖へ前日入りしたことから、大会会場となる西の浜で竿を出してみました。
この西の浜は3年前に初めて訪れました。そのときは17~20㌢の良型キスが2色以内でバコバコ状態といえるほど掛かり、魚影がムチャクチャ濃いという印象を受けました。そんな好況を今回も期待し、同行の妻にカメラの撮影をしてもらえるように説得して釣り場にエントリーしました。
釣りを開始すると、1投めからアルテイシアを引き込む強烈なアタリがでました。ところが、上がってきたのはキスではなくヘダイです。どうやら濁りが入っている影響でヘダイの群れが回ってきているようです。
続いて少し遠投してみると、微妙なアタリでメゴチが3連で掛かりました。ここのメゴチはサイズがいいですね。
この後、1時間ほど投げ込みましたが、キスの顔は拝めませんでした。明日のG杯本戦の釣果が気がかりです。
さて、G杯本戦は全国の予選を勝ち抜いた精鋭とあって、厳しい状況ながらもキスを捜し出して釣果に結びつけていました。気になる釣果は、サイズは16~20㌢が主体、数は4時間30分の予選で30匹が最多、1時間30分の決勝戦で9匹が最多となりました。
大会終了後は途中休暇をはさみなが8時間のドライブで徳島市の自宅へ到着。翌日も休日を取得しているとあって安心して爆睡しました。
徳島の状況は上向き。足で使ってアタリを堪能
9日、ゆっくりと起床して鳴門の里浦海岸へと足を運びました。里浦海岸は台風の影響で様子が一変し、キスの魚影が少ない状況が続いています。さて、今日はどのような釣果になるでしょうか?
離岸堤4番の前に入り、3色ラインへ投げ込んで仕掛けを引きます。すると、2色に入ったところでいいアタリ!! やがて姿を見せたのはコンディション抜群の18㌢のキスです。時期的に釣れだしたのかな? と思いましたが、あとがまったく続きません。1時間ほどがんばったものの8~10㌢を5匹追加したのみ。これではダメだと退散します。
いったん自宅に戻り、忘れていたカメラを準備してから作戦を練ります。小松海岸なら…と考えていたところ、夏に少し釣れた松茂海岸の存在がふと頭をよぎりました。すぐさま海岸へ向かうと貸し切り状態。波は穏やかであり、釣れそうな予感しかしない状況です。
まずは波止際を攻めると小型が4連でヒット。次は少し遠くに投げて15㌢のダブルです。キスの気配はあるようですが、私が求めるサイズではありません。それならと少し移動してみます。
ほどなくして、ブルブルという激震が竿に伝わりました。キスなら大きいと確信できる反応です。やがて上がってきたのは20㌢を超えるサイズの3連です。これはたまりません。
この後、海岸全体に濁りが回ってきたので、ポイントをかえながらアタリを探ります。しかし、少し前にきた台風の影響で木くずやゴミが海底にたくさん混じっているようで、仕掛けが非常に引きにくい状態が続いています。このゴミの周辺にキスがいるのはわかっていますが、最初に上がった3連にはゴミがついてなかったことから海底がきれいな場所にもキスは居着いているはずです。そのような効率よく狙える場所を見つけるべく、さらに足を使って探り回ることにします。
その結果、60㍍付近に良型がいる場所を発見。また、遠投でもアタリが見られました。個人的に望むサイズのヒットとはいきませでしたが、キスの手応えを味わえたのでよしとして納竿としました。
釣行を終えて…
落ちギスは越冬に備えて餌をたくさん捕食しており、脂がしっかりと乗っていて大変美味です。そんなおいしいキスをたくさん釣るにはいつもより大きめに餌をつけてアピールするのが得策です。20㌢級が主体の釣り場ならイシゴカイの1匹刺しで狙っても構いません。
さて、当日は大潮の干潮とあって砂浜がいつも以上に広くなっており、仕掛けをのばして行なう回転投法で砂浜にサークルを描いてもゴミが掛かるなどのトラブルはいっさいありませんでした。素晴らしい自然の中でストレスなく思う存分楽しめた3時間でした。また、運動会後の振替休日だったようで、お父さんと子どもが一緒に釣りを楽しむ微笑ましい光景を見ることができ、和やかな気分になれました。
私たちも投げ釣り教室と題したプロジェクトを試みておりますが、どうしたら投げ釣りのよさや楽しさを伝えることができるのか四苦八苦しています。教室を開く釣り場の選択が難しいうえ、天候をはじめとしたコンディションがすべて揃わなければ楽しい釣りができないという点も悩ましい限りです。魚釣りができる人工物のない砂浜が少なくなった今日このごろ、考えさせられることで頭がいっぱいです。
今年は例年にないほど多くの台風が接近、上陸しました。来年以降も同様の状況が続く可能性は大いにあり、釣り場の状況が一変することも考えられます。その中でもみなさまの限られた休日が少しでも充実するように情報を発信していきます。今後もどうぞご覧下さい。
タックルデータ
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