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初めての磯物狙いでも安心。気軽なサーフで狙うコロダイ・タマミ+αの実践ガイド
アプローチパターンは?
攻め方としては岩礁やシモリを直撃して釣るスタイルもありますが、サーフでは岩礁と砂地が入り混じった場所、もしくはその境目の砂地側を狙うことがほとんどです。浜の両端、もしくは片側が磯場になっている場合、その付近で岩礁帯がのびていたり、シモリが点在しているエリアに目をつけ、根掛かりを恐れずに攻めるのが第一のセオリーとなります。
時合の傾向と効率よく釣るコツ
私の場合、日没前から釣り始めて翌朝8時を回るころまで間断なく竿を振り続ける釣行がほとんどです。竿数は4本を基本とし、状況によってはさらに増やすこともあります。単純に、多竿で長時間やれば釣れる確率が高まると考えているからです。
実際、磯物の回遊には気まぐれな部分が多く、データと確率論の両方で臨むのが最も手がたいといえます。足場のわるい釣り場でこんな狙い方をすればヘトヘトになりますが、条件のよいサーフならその点は大丈夫。朝まで楽しく集中して釣ることができます。
多竿で長時間釣るといっても、居眠りをしたり、打ち返しを面倒がっていたのでは意味がありません。コンスタントに手返しを続けてこそ成果が上がるというものです。そんな釣りをするために私が心がけているのは、トラブルレス、ストレスフリー、オートマチックに釣ることです。時間のロスをなくすのと同時に、気力と体力の消耗を軽減することで長時間集中して釣れると考えているわけです。たとえば、その日に使用するタックルや仕掛けは極力同じものに統一するのも一手です。いちいち「この竿は…」などと考えずにすむからオートマチックに打ち返せますし、スペアも同じものが共用できるという利点があります。
大物対策として瀬ズレ&尻手ロープが必須
道糸はPEを使いますが、太過ぎると波にたたかれるので2~3号をメインにしています。また、サーフであってもラインの先には必ず1㍍ほどの瀬ズレワイヤーを装着するのがキーポイントです。ワイヤーは、遊動式天秤の上部にある穴に通してから両端に丈夫なサルカンをつけて半遊動式にしたものをあらかじめ用意して多めに持ち込みます。これでサーフに限らず底の荒い釣り場でのオモリ回収率が格段に上がりますし、多少強引に扱っても問題ないので思い切って障害物回りを攻めることができます。
そして、たくさんの竿を出していると、同時にアタリがきたり、魚とやり取りしている最中に別の竿が飛んだりすることもあります。そんなときにあわてないための基本は尻手ロープを使用することです。ロープはのび縮みしない丈夫なものとし、アタリがでたときに三脚を支点に竿が地面と平行になったところで止まる長さにセッティングしています。ドラグは魚を走らせ過ぎないよう軽く緩めておく程度にするため、ロープにはしっかりとしたアンカーが必要となります。私はナイロン製の土嚢(10枚で250円ほど)を持ち込み、現地の砂や石を大量に詰め込んでアンカーとしています。
なお、隣り合う竿は投点を大きくかえます。それだけで魚が横走りしたときの自マツリが少なくなります。
餌とハリ回りの仕掛け考察
メインに使う餌はマムシです。いろいろな魚を相手にするときはやはりマムシに限ります。国産のいわゆる地マムシを入手できれば期待感はよりアップします。
大物釣りには太くて元気なマムシがよいに決まっていますが、あまりに太いと消費量が増えて経費がかかり過ぎるという問題があります。そのため購入時は中程度のサイズを指定し、ハリにセットする際はケプラーの根つけ部分までたくし上げるとともに、捨てずに置いていた切れ端を足していくことでムダなく餌を大きく見せるようにしています。
他にはユムシを持ち込むことが多いですが、これは餌取りが多いことを想定し、餌の消費ペースを調整することが目的です。そしてマムシ、ユムシを併用する兼ね合いで、ハリはキングサーフやユムシコウジの16~18号としています。それに合わせるハリスはフロロ12号60㌢~1.5㍍程度とし、チモトに10㌢ほどのケプラーの根つけを入れます。
このスペックだと超大物にはやや心もとなく感じるかもしれませんが、私としてはサーフで幅広い魚に対応する中庸を得た仕掛けだと考えています。ただし、道糸がのびないPEなので、大物相手にいきなり大合わせを入れるとラインブレイクの心配があります。アタリがあればドラグを締め、竿で魚の大きさを聞いてから適切な合わせを入れています。これが何度も痛い目にあってきた私流の結論です。
条件を問わず、行けるときにGO
外海に面したサーフはウネリが入りやすく、台風シーズンには竿出しできない日もよくあります。ウネリがあるときの釣りは非常に危険ですから無理は禁物です。そして、年によっては毎週のように台風がやってきて釣行できるチャンスがごく少なくなることもあります。だから、潮がいいとかわるいとかいっていては何もしないままシーズンが終わってしまいます。だから私は休日の天候が問題ないようなら行けるときはとにかく行き、やってみたいことを徹底的に試して帰るようにしています。
まあ、潮は動かないよりは動く方がよいのは事実です。特に、大型の魚ほどその傾向が強いものです。やはり潮がよく動くほど大物の餌となる小魚や甲殻類の動きが活発になるからです。ただし、それも絶対というほどではなく、潮の小さな日によい思いをしたことも多いですし、台風通過後の波がおさまったばかりのタイミングにおもしろい釣りを経験したこともあります。
次のページであげる実績釣り場にしてもその傾向はかわりません。シーズン中は安全に釣れる海況でありさえすればゴーサインと考えて、サーフの磯物狙いの楽しさを味わって下さい。
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