ビギナー必見!! イシダイ・数釣り期を制するポイント判断術を解説 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

ビギナー必見!! イシダイ・数釣り期を制するポイント判断術を解説

ビギナー必見!! イシダイ・数釣り期を制するポイント判断術を解説

秋磯のイシダイ狙いでは潮通しのよいところが狙い目となります。そして、ビギナーなら釣りやすい竿下を狙える、際からドン深の磯がベストです。そんな釣り場を選択したうえでポイントをきちんとサーチし、数・型を狙える好期を楽しみましょう!!

(文:稲垣喜久二)

秋磯のイシダイ釣りでは潮通しが最優先

秋のイシダイ釣りでは潮通しのよい磯が目をつけるべき釣り場としてベストです。たとえ内湾にある磯でも流れがあるなら釣果が期待できます。とはいえ、釣りにまだなれていないビギナーは船頭に上がる磯を任せるのがおすすめです。初心者であること、足もと狙いで釣りたいことを伝えて乗船しましょう。

イシダイポイント判断2
潮通しのよい釣り場に目をつけてポイントを見定められればイシダイの連発も期待できます。

釣り座の決定はピトンを打つ穴を頼りにするのがスムースです。穴が多いところはその磯のベストポイントであり、足もとからドン深になっていることが多いからです。それに対し、根が張り出したところは避けましょう。根掛かりしたときに道糸へかかるダメージが大きいからです。

釣り座を決めたらポイントを探ります。まずはハリをつけていない仕掛けを30~40㍍先へ投入します。そして、着底後にカウンターで水深を確認したら糸フケを取り、水平に構えた竿を60度上まで素早く振り上げます。その際、底が平坦ならオモリは抵抗なく手前に寄りますし、根や落ち込みがあれば引っ掛かったり落ち込んだりします。竿とリールを握る手に神経を注いで、そうした変化の把握に努めましょう。

イシダイポイント判断3
竿を起こすようにしてオモリをズルズルと引き、底の状態を探る作業が釣りを始める前には不可欠です。

以上の方法で扇状に5~6個所探り、底の形状のイメージをふくらませます。各所を探っているときに同じ距離で引っ掛かれば底根、落ち込めば海溝だと考えられます。いずれもイシダイの通り道と考えられるためポイントとしてマークします。

ビギナー必見!! イシダイ・数釣り期を制するポイント判断術を解説
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ただし、見つけたポイントへ餌を置いても潮が動かなくてはイシダイは餌を食いません。また、その釣り場ごとに食わない潮というのもあります。これについては船頭や釣り場に精通したベテランに聞くか、自分で何度も通って把握するしかありません。

秋のイシダイ釣りの餌取りの対策

秋のイシダイ狙いの餌はウニがイチオシです。足もと狙いでは最強といえる餌であり、これに狂ったイシダイはヤドカリやサザエに見向きもしないことが多いものです。

ただし、餌取りの中には竿先にアタリすらださずにウニを取るヤツもいます。そうした反応が見られたときは餌のつけ方に工夫が必要です。

餌取りが少ないときは、トゲを5㍉ほどにカットしたウニの2個づけが基本となります。ウニの口にハリがくるように1個め、その上に2個めがくるようにセットし、ズレないようにゴム管とヨウジで固定します。ゴム管+ヨウジで固定すると、ウニ同士が離れることによって起こる、ワイヤーをかじられる不具合の防止や、投入時の抵抗を減らすといった対処が可能です。

しっかりとセットできたら匂いがよく出るようにハサミで殻に切り込みを入れます。イシダイを寄せる効果があるこの方法は、開始時にはぜひ行ないましょう。

トゲや切れ込みの有無、口の向きなど、ウニを使うときはさまざまなバリエーションのセット方法を試しましょう。

ウニ餌を使う際は、竿先がフワフワやコツンと動いたあとに、竿先が海面に向けて刺さるようなアタリがでます。その後、竿先が戻らずに限界近くまで竿が曲がったタイミングでゆっくりと合わせましょう。

小型のイシダイの場合は舞い込んだ竿先が1度戻ったあとに再び舞い込むアタリが見られます。その場合は2度めの舞い込みで合わせるのがうまく掛けるコツとなります。

なお、9月は餌取りが多い時期です。すぐに餌を取られるならトゲは切らないのが得策です。また、やわらかい口と口を合わせるようにセットするなど、取られにくい対策を考慮しましょう。

【秋のイシダイ釣り実践釣り場ガイド】方座浦・黒島の地

潮通しを最優先に考えて三重県・方座浦の黒島の地を紹介しましょう。沖は根が少ないため潮の方向に合わせて足もとを釣るのがここのセオリーです。

釣り場の概要

紀東の釣り場は基本的に東の波に弱いですが、湾が深い方座浦は多少の波気なら竿出しできる場所が多いです。また、磯付け時に渡船の舳先をしっかりと磯に押しつけてくれるのもここの魅力です。ビギナーでも安心して渡礁できます。

足場は船付き側と右側の低場で異なります。船付き付近は起伏が激しいですが、右側の低場は平らで釣りやすいです。

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期待できる釣果

30~70㌢のイシダイが狙えます。9月はイシガキダイもヒットします。

条件的な特徴

沖に向かって左に流れる潮が最高です(左の磯につくイシダイが餌を求めて潮かみにくるため)。その反対の潮は期待薄ですが、流れが止まればチャンスになります。

好ポイントの目安

足もとが狙い目です。潮が速いときは流れが止まるところを探りましょう。

時合の目安

朝イチの1~3投めは集中しましょう。朝は腹を空かせたイシダイがウロウロしているからです。また、潮がわりのときも集中して狙うことです。

攻略のポイント

手返しよくウニ餌を打ち返してイシダイを寄せて釣ることが大切です。また、ポイントに餌が常にあるように、餌のつけ方を工夫することも大切です。1匹釣っても満足せず、短い時合をモノにするためすぐに打ち返すことを意識しましょう。

釣行メモ

やままる渡船
HP http://yamamaru-fishing.com
電話番号 090-7438-5045
料金 6,000円
備考 出船時間は要問い合わせ。

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