イシダイのヒット率を高める手返しアップ方法と小ワザを紹介

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本格シーズンに突入した磯のイシダイ釣りにおいて釣果を求めるために行ないたい手返しアップの方法と小ワザをピックアップ。デカバンの引き、あるいは数釣りを楽しむためのノウハウとしてぜひ参考にして下さい

イシダイのヒット率を高める手返しアップの方法

手返しアップがはかれる余地があるのは餌づけでしょう。餌取りが多ければ予備をたくさん作って投入回数を増やすことで、底にいるイシダイとの接点が増えると考えられます。餌をセットした仕掛けを10セットほどあらかじめ用意した状態で渡船に乗るとタイムロスをさらに少なくすることができます(釣り場では餌取りの状況を見てから種類、かたさ、大きさ、量をかえていきましょう)。

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餌づけを工夫することで手返しを早めることができます。ただし、遠投時は餌取りの強さを優先するのが得策です。

ただし、遠投で狙う際はその限りではありません。足もと狙いよりも餌取りが少ない傾向にあるため、手返しよりも餌取りに強い餌づけをマスターした方がよいといえます。

イシダイのヒット率を高める小ワザ

手返しを早める他、イシダイを手にする確率を高める小ワザとして考えられるのはピトンの打ち方、投げ方、餌づけのパターン、底の探り方、竿の構え方、潮の読み方、アタリのとり方、アタリの見わけ方、取り込み方、仕掛けの工夫などがありますが、特におすすめなのが以下の項目です。

①潮を読む

その釣り場所に精通していないと難しいですが、ある程度は予想できるものです。前日の流れをwebで調べたり、船頭に聞くという方法がまず考えられます。

磯に上がってからは漂流物、沖を走る船のスピード、潮目の動き、釣り船の向きなどからある程度予測できます。それらを参考にして潮の向きを頭でイメージして場所(ポイント)を絞り込んでいきます。

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沖を進む船の速度の違いによっても潮流の向きが予測できます。

②情報に左右されないこと

「○㍍の底に仕掛けを入れるのが正解だよ」といった具合にベテランからパターンを教えてもらうことから脱却する意識を持ちましょう。「この根でなぜ釣れるのだろう?」というように根の感覚を自身の手に覚え込ませることが釣果をさらに上げるには大切です。

たとえ凹凸が少ないところでもよい場所はたくさんあるものです。そうしたところに見られるわずかな変化を把握できる術を身につければ、慣れない釣り場でもポイントを見つけられるようなるものです。そうなれば上級者にステップアップしたといっても過言ではありません。

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視認できるシモリはもちろん、手に伝わる情報からポイントを判断できるようになれば釣果向上が期待できます。

自ら見つけたポイントでイシダイが釣れるとそこばかりを狙う人もいますが、他の場所だと通用しないノウハウが蓄積されるだけ進歩がありません。どこの釣り場に行っても釣れる知識を得るためにもいろいろな場所をサーチしたいものです。

③糸フケを取る

水温が安定しない時期には最初のアタリから本アタリまで時間がかかり、最終的には餌を放すことがよくあります。そのときは道糸を送ったり、ときには引くのが有効です。それでいきなり持っていくこともよくあります。

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本アタリがなかなかでないときは道糸を送ったり引いたりしてみましょう。

④仕掛けを使いわける

ポイントによって仕掛けをかえる人も多いかと思います。たとえば、遠投天秤のハワセ仕掛け(底に餌をつけるパターン)をメインに使っている場合であれば、海藻が多くて餌が魚に見えないと感じたとき(餌のやわらかい部分がまったく取られない)、仕掛けが落ち着かないとき(カケアガリの角度がキツい)、置きたい場所に置けないとき(カケアガリから落ちる)などは三ツ又サルカンと25㌢の短ハリス用いて捨てオモリ式にする、といった変更が考えられます。

この他、図のようなロケーションを例に仕掛けの使いわけをシミュレーションしてみましょう。

ロケーション別仕掛けの使いわけ

イシダイはシモリの間や穴に身を潜め、朝夕のまづめどきやよい潮が流れたときに餌を捕食するといわれています。その点を踏まえ、イシダイの住み家となりうる×印を狙ってⒶの釣り座から3つのシモリを越えたところへ投入したと仮定します。

底から1㍍上がってさらに引くと1㍍落ち込み、さらに引くと2㍍上がるような地形です。ハワセ仕掛けであれば、それ以上引くと2つめのシモリを越す時点でオモリが根掛かるでしょう。道糸のダメージもかなりありそうです。

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この場合は捨て糸を1㍍取ることでシモリにしても、シモリの間の落ち込みにしても潮がよく通るところに餌を置くことができます。

ポイントに合わせた仕掛け(捨て糸の長さ)でシモリの上に餌を置く。シモリの高さに合わせて捨て糸の長さ(20〜200㌢)、太さ(10〜20号)をかえる。これの2点がよりよく釣るためのキモといえます。

Ⓑの釣り座からシモリとシモリの間や根の上を狙うときは遠投用天秤ハワセを使用するのが好ましいといえます。魚の住み家=釣れる場所とはいえないものの、目の前に餌を置くことで食いつく確率が高まると考えてのことです。

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ハワセ仕掛けと捨て糸仕掛けをうまく使いわけましょう。

⑤取り込み方法を考える

イシダイ=根(穴)に潜る魚ではありません。イシダイ釣りは力と力の戦いという人も多いですが、力ずくで引っ張るやり取りがベストとはいえません。イシダイは根に入っても道糸を緩めればすぐに出てくることがあるからです。〝根に入れば緩める〟といったやり取りを繰り返せばやがて足もとまでくるはずです。

ここでも先ほどと同様の図でシミュレーションしてみましょう。

ロケーション別の取り込み方法

Ⓐの釣り座側の×印で魚を掛けたとしましょう。遠投天秤仕掛け(底の釣り)でも60㌢ぐらいの魚であればほとんど取り込めると思われますが、60㌢以上の大型は簡単にはいかないでしょう。無理をせずに竿でためていても道糸が切れる確率は高いでしょう(捨て糸を長く取った場合は大丈夫かもしれません)。というのも、シモリの向こう側がオーバーハングしているからです。これが垂直の壁なら取り込める確率は高まるはずです。

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イシダイとのファイトでは強引さだけでなく、柔軟に対応することも大事です。

事前に取り込めないと思えばシモリの左右を狙うことです。ここにも魚は回ってくるはずです。ただし、サンゴ帯であれば左右を狙ってもムダです。魚を掛けたとたんに切れるでしょうから足もとを狙うのが賢明だといえます。

無理をせずに竿で魚の引きをためて寄せる、道糸は傷ついていると思うこと。この2点を頭に入れて行なうことがやり取りのキモだといえます。

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