あれって正しくないの!? 秋磯のセオリー 正解? 不正解?|グレ釣り編その1 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

あれって正しくないの!? 秋磯のセオリー 正解? 不正解?|グレ釣り編その1

Q:遠投が有利?

答:少し正解

秋磯のセオリー1-1

何のために遠投するのか…? 魚全般の活性が高い秋磯において遠投する理由としては、木ッ葉グレをはじめとした餌取りを撒き餌で足もとに引きつけておき、より遊泳力の高い大型のグレを沖に走らせて釣る、という方法がまっ先に頭に浮かびます。

その方法では遠投は確かに有効です。しかし、餌取り対策すべてにおいて遠投が好釣果に結びつくとはいいきれません。磯の形状によっては遠投せずとも撒き餌の打ち方や、刺し餌の使いわけで木ッ葉グレをはじめとした餌取りをかわせるケースもあるからです。

たとえば、足もとがオーバーハングになっているような磯では際につく餌取りの下に大型のグレが居ついている可能性が高く、遠投しても沖にはなかなか走らないという状況が生まれます。そのようなときは練り餌やエビのムキ身などの木ッ葉グレをはじめとする餌取りがひと口では食べきれない大きめの刺し餌を用い、瀬際の少し深いところを狙う釣り方が有効となります。

秋磯のセオリー1-6

分離作戦以外では、沖にある沈み瀬や根をダイレクトに狙うときに遠投が要求されます。この場合、時間の経過とともに沈み瀬や根を中心とした沖めに餌取りが集まるようになります。そうした状況に陥れば、今度は沖のポイントに餌取りを釘付けするように撒き餌を遠投し続け、少量の撒き餌を打った手前にグレを走らせて釣るという逆転の発想が有効となります。

以上のように、必ずしも遠投が有利ということではなく、状況に応じて臨機応変に対応することが重要です。渡礁した磯や、その日の魚の活性によって方法はさまざまだからです。

秋磯のセオリー1-5

魚の活性が高いものの瀬際ではいい釣果が上がらず、ある程度遠投で釣果が出ていたとしましょう。その場合も遠投だけで釣るのではなく、撒き餌を左右に散らして撒いたり、仕掛けを入れてから撒き餌を入れるまでのタイミングをずらし、遊泳力のあるグレを走らせるとサイズアップに繋がることもあります。単に遠投するだけでなく、左右への振りわけ、投入タイミングなどを意識して釣ればさらなる好釣果が期待できるでしょう。

(解説:鰰澤拓也)

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