勝負の早さが魅力。チヌ・浅場狙いの前打ち講座

チヌ前打ち講座1

ホームグランドである北陸地方におけるチヌ狙いの前打ちは、梅雨入りごろから晩秋までは汽水域にある障害物回りの浅場を狙う釣りが中心となります。以下では好釣果が上がるようにそのノウハウを紹介します。どのエリアでも通用するスタイルと思われますのでぜひ実践してみて下さい

(文:金子登美雄)

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汽水域でのチヌの前打ちの概要

汽水域では橋脚やテトラ帯などの障害物周辺を回遊するチヌと、漁船やプレジャーボートの船底に潜むチヌを狙うのが効率的です。いずれも非常に浅い場所を釣ることになるのでアタリは底でしか拾えません。そのため餌はそれ自体の動きでアピールできるカニが有効です。

チヌ前打ち講座9

水深が浅い、すなわち狭いエリアで効率よくアピールしてアタリを得るには動きのあるカニが餌として有効です。

カニは河口域のテトラ帯や堤防で簡単に採取できますが、甲羅がやわらかくて餌取りに弱いという難点があります。そのため餌取りの多い場所を釣るときは、釣り具店で安価で手に入る岩ガニを使用するのがおすすめです。私は、親指の爪より少し小さく、甲羅がやや白く変色したカニを好んで使っています。

刺し方は、フンドシの中央部からハリを入れて甲羅の外にハリ先を2〜3㍉出すというのが基本です(ハリのカエシは甲羅の中に残す)。応用としては、沈みブロックや捨て石などのカニが入り込むスペースがある場所ではハリを出す位置を脚の方へ少しズラすというパターンがあります。そうしてズラすことでカニの動きを抑制でき、根掛かりが防げるようになります。

チヌ前打ち講座10

タックル考察

竿について

浅場を釣る場合は前アタリを見きわめなければなりません。胴ブレが生じる竿ではチヌの微妙なアタリを見逃しやすくなるため、アタリが腕に伝わりやすい胴に張りのある先調子の前打ちロッドが理想だといえます。また、静かな海面に人影が映らないように後方に立って仕掛けを落とすことを考えると、5㍍ほどの長さが必要となります。

リールについて

スプール径が大きくて巻きグセがつきにくいものを選択します。右利きの人は左ハンドル、左利きの人は右ハンドルにすると合わせから取り込みまでの一連の動作がスムースに行なえるでしょう。

道糸について

ポイントから距離を取って落とすことから、わずかなラインの動きの変化を察知できるように視認性のよさを重視します。私は蛍光オレンジと蛍光グリーンが15㌢ごとにマーキングされたダイニーマ素材の1.5号を使用しています。

ハリとオモリについて

合わせ遅れによって生じるハリはずれの対処法は、特にカニを使う前打ち師にとっては永遠のテーマといえます。これまでの経験から、合わせ遅れによって起こるハリの回転を防止するにはハリのフトコロ幅を確保することが重要だと認識しています。そのことから釣れるチヌのサイズにかかわらず大きめのハリを選択してます。

チヌ前打ち講座3

ハリオモリの選択はハリの大きさと密接な関係で成り立っています。ハリオモリを重くするのは未熟だからという人もいますが、決してそんなことはありません。重いオモリには、餌の着底が把握しやすい、仕掛けのコントロール性が高い、チヌのアタリが大きくでるといったメリットがあるため積極的に使うべきだと思います。

重さは、落とし込み専用バリ5〜6号を使うなら2B〜3Bを使うのが適当です。ハリの外側から浅く打つようにするのがハリ掛かりをよくするコツとなります。

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