勝負の早さが魅力。チヌ・浅場狙いの前打ち講座 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

勝負の早さが魅力。チヌ・浅場狙いの前打ち講座

実釣ガイド

浅場狙いの釣りでは仕掛けのコントロールが釣果を大きく左右します。落ちていくラインが常に垂直になるように、流れがある場合は仕掛けの動きに合わせて穂先で追いかけていくようにします。着底後は先行するラインに引っ張られて餌が底を切らない(離れない)ように仕掛けよりも穂先を先行させます。このとき、ラインを張らず緩めずの状態にキープしてカニの尻が持ち上げると活発に動いてチヌにアピールできます(図1)。

チヌ前打ち講座4

サソイのパターン

アタリがなければ仕掛けを少し引き上げ、ポイントを少し移動して再度落とし込みます。このとき、仕掛けの引き上げ速度を落とし込み時と同じにすることを意識して下さい。それが次に攻めるポイントでのサソイのステップとして有効だと考えられるからです。したがって、仕掛けが沈むスピードを常に把握しておくことが大切となります。

チヌ前打ち講座5

また、食い渋り時の打開策として2度落としも有効です。着底を見きわめたら道糸とハリスの結び目が見えるまで仕掛けをすぐに引き上げて再度落とし込みます。こうすることで着底直後のアタリを高確率で引き出せます。

合わせ方の方法

障害物の際を釣る場合は、障害物に向けて合わせるようにします。そうすればチヌは障害物から離れます。

チヌ前打ち講座6

同じ障害物でも船底でチヌを掛けた場合はその限りではなく、引っ張り合いをするのはNGです。勇気を出して穂先を海中に沈め、ラインを緩める対処法を取ります。そうすればチヌはやがて止まるはずです。そして、船底から手前に寄ったタイミングでやり取りを開始します。周辺のチヌを散らさないために強引に浮かせましょう(そのためハリスは3号が求められます)。

チヌ前打ち講座7

実釣時の注意点

浅場の汽水域を攻略するには、チヌに警戒心を与えないように静かに釣ることが何よりも大事です。テトラ帯などでは必要以上に飛び回らないのはもちろん、根掛かりをはずそうと竿を振るなどしてラインの水切り音をむやみに発生させないようにしましょう。

最後に、餌取りすらいない場所ではチヌのアタリは期待できません。餌取りの多い場所は時間の経過とともに嫌気が差してきますが、コツンと腕に伝わるチヌ独特のアタリがいずれ表われると考えながら辛抱して釣ることが大事です。