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チヌ・フカセ釣りの悩みを解消!!|練り餌の使い方の基本は?

チヌフカセ釣りQA練り餌1

Q:練り餌の使い方の基本は?

最近は1年を通して波止回りに餌取りが居ついているような印象を受けます。そこで、餌取りに強いとされる練り餌をチヌ狙いでも使えるようになりたいと考えています。基本的な使い方を教えて下さい。

A:粒状の練り餌で始めてみましょう

餌もちのよさと沈下速度の速さを生かすことで、ハリオモリを打ってもかわしにくい餌取りの層を突破して狙いのタナへ届くというのが練り餌の最大のメリットだといえます。もっとも、練り餌の有効性はこれに限りません。他にも効果的な場面がたくさんあるので刺し餌のバリエーションの1つとしてぜひ加えて下さい。

チヌ釣りQA練り餌使い4
このような状況でも練り餌ならばチヌのタナに届く確率が高くなります。

初めて使用するのであれば、餌店の冷凍餌コーナーに置いてある粒状になったタイプを選ぶのがよいでしょう(ノーマルとハードといったかたさの異なる2つを用意するのが理想的です)。

チヌ釣りでは2~3粒ほどを練り合わせて使用します(ハリがしっかりと隠れる大きさがベスト)。それを餌付けのたびに行なうと手返しがわるくなるので釣り始める前に作っておきましょう。

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このように2〜3粒を合わせて練り込んで使います。

かたさは耳たぶほどに仕上げるのが基本ですが、餌取りが多いときや遠投したいときはハードタイプを混ぜ込んで少しかためにするのが有効です。刺し餌ボックスの中に事前に練り合わせたものと、ノーマル、ハードともに1粒ずつを入れておけば、状況によってサイズを大きくしたり、かたさをかえることも素早く行なえます。

練り餌には粒状のもの以外に板状のタイプもあります。こちらは手に水をつけて濡らした状態で練り込むことでかたさや粘り具合の調整が可能です。ただし、水分が多過ぎるとベチャついたり、やわらかくなり過ぎるので要注意。少しずつ水をつけて練り込むようにしましょう。この作業を行なうために、手の汚れを拭くための濡れタオル、餌の乾燥を防止するために水を含ませたスポンジを用意しておくと便利です。

ハリへのつけ方

ハリにセットする際の形状は涙型と丸型の2種類が基本です。いずれも沈下速度が速く、上層などにいる餌取りの層を素早く突破するのに適したつけ方です。また、仕掛けがなじんでからの安定性がよいうえ、投入時にハリからはずれにくいという特徴があります。慣れないうちは、いずれかで釣り始めるといいでしょう。

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このように練り餌は涙型や丸型にしてハリへセットするのが基本です。
チヌ釣りQA練り餌使い6

餌取りが少ないうえにチヌの活性が低いときは、ハリにセットしてから指で押して平たくしてみましょう。水の抵抗を受けながらユラユラと沈む様子がアピールとなり、チヌの食い気が立つことがあります。ただし、沈下速度が遅くなるぶん、餌取りに取られやすくなるという難点があります。

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このように平らにすると沈下時のアピール力が増します。

ウキの浮力調整が不可欠です

沖アミなどの他の刺し餌よりも比重が高く、低浮力のウキを用いると沈むことがあります。慣れないうちは難しいかもしれませんが、フカセ釣りで使用する際にはウキの浮力調整が不可欠です。

目安としては、円すいウキの場合は仕掛けがなじんだときにウキのトップが水面下ギリギリにくるように調整するという具合です。これだと水面へのトップの出具合によって餌の有無を判断しやすくなります。

チヌ釣りQA練り餌使い7

ハリスにガン玉を打つなどして何度か調整していると「これぐらいの大きさならガン玉○号ぐらいと同じかな」といった具合に練り餌のサイズからだいたいの重さが把握できるようになるはずです。そうなれば、タナをしっかりと合わせられますし、刺し餌をローテーションするときでもすぐにウキの浮力調整が可能になるなど手返しが早まります。

アタリで方と合わせのコツ

アタリは比較的わかりやすくウキにでます。そのアタリに対しての合わせは、視認できないぐらいまでウキが沈んだタイミングで入れるのが基本となります。しっかり食い込ませることでフッキングが決まりやすくなるので焦らないようにしましょう。

チヌフカセ釣りQA練り餌2
ウキがしっかりと海中に入ってから合わせを入れましょう。

低活性時はウキがシモッたまま止まるようなアタリがでることがあります。そんなときは少しずつ道糸を張るように竿で聞き、魚の重みが乗ったところでゆっくりと合わせを入れる方法が得策です。餌取りと思われるアタリがでたときも同様に対処すると本命かどうかを見きわめることができます。

難易度が少し高いですが、チヌのタナがわからないときはウキの浮力をシブシブに調整し、練り餌の重さで仕掛けをゆっくりと沈めながら撒き餌と同調させるイメージでタナを探る釣りも試してみましょう。この場合、練り餌の重さによって仕掛けに十分な張りができることからハリスにはガン玉を打ちません。余計な抵抗をなくして自然に流すのが食わせるコツとなります。

慣れれば同じパターンで少し沖めのポイントを探ることも可能です。撒き餌に集まった餌取りの回りをウロウロしているであろうチヌも狙えるようになります。

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