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夏夜の磯モン講座|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.11
タックル考察
さてさて、猛烈な力で襲ってくる磯モンに対抗するにはパワー仕様のタックルが必要となります。特に、水深の浅いポイントを攻めることが多い紀伊半島では、合わせの初動作でいち早くハリを掛けつつ魚の頭をこちら側へ向かせて取り込みまでのイニシアチブを握ることが大切です。それには硬調でパワーを持ったロッドの選択が絶対条件やといえまんな。
そこで、僕は機動性に優れた振り出しタイプながら並み継ぎタイプに引けを取らないロッドパワーを持つ3本継ぎの硬調タイプであるDAIWA・トーナメントサーフT PT37号‐405・Eを愛用しています。
リールは防水耐久に優れるマグシールド&効率的でパワフルな巻き取りをみせるデジギアを装備したパワーサーフQD 6000を選択し、スプールにはPEラインの10~12号を150~200㍍ほど巻き込んでいます。
オモリは、ナイロン8号2本ヨリの捨て糸をつけた六角タイプの30号をアーム長10㌢の遊動天秤に装着するシステムを中心に、根掛かりが少ないポイントでは浮き上がり性能を向上させるFUZZY・スーパーウイングを取りつけた通常の一体型遊動天秤を用いるシステムを採用しています。
仕掛け考察
仕掛けは全部で3タイプです。
虫餌でコロダイを狙う場合は、フロロの12~14号の単線に、ささめ針・SURF真鯛かブレイドサーフの(L)をケプラーノット15号で根付けしたシンプルな1本バリ仕様とします。ケプラーノットを介することによって虫餌をチモトの上までコキ上げて装着できるうえに、ハリスをかじるフグの対策にもなりまっせ。
イカやエビ、魚の身餌や貝類を用いるタマミやクエ狙いの場合は、フロロ18~20号に、ささめ針・磯投バトル(XL)を直結びします。
いずれの場合も根掛かりを考慮して全長を50~80㌢と短めに仕上げています。
そして、岩礁帯の溝といった根掛かりの激しいポイントに餌を入れるケースでは、市販の特殊イシダイ天秤(9㌢)を使用した捨てオモリ仕掛けが適してまんな。こちらは、ハリスはフロロ24号10~15㌢(エダスの絡み防止も兼ねて短くする)、捨て糸は8~10号を30~60㌢、ハリは磯投バトル(XL)にケプラーノットを通して結ぶ、というスペックで挑んでいます。
磯モン狙いの注意点
でも、これだけ強力なスペックの仕掛けともなると根掛かりを切るのにもひと苦労。できれば、根掛かりを安全に処理するアイテムとして、市販されている底物用ラインブレイカーを用意しておくのが安心でっせ。
また、凹凸が激しい不安定な岩場の上に三脚を据える磯投げの場合、そのセッティング方法もひと工夫したいところでんな。
僕の場合、φ5㍉の強化ゴムバンドを取り付けた底物用のピトンを用いています。ピトンを磯に打ち込んでから引きのばしたゴムバンドをフックに掛ければ、強化ゴムの伸縮パワーによってガッチリと三脚が固定されます。これによって、激アタリで三脚本体がブッ飛ばされて大事なタックルが破損するといった事故も未然に防げまっせ。
でっ、磯モン狙いではドラグを完全にロックした状態でアタリを待つのが基本。特に、相手がタマミならばヘタにドラグフリーにすると初動で好きなだけ走られてシモリに巻かれ、簡単にラインブレイクという手痛い目に合ってしまいます。しかし、ドラグを完全ロックすると、当然のようにロッドは海面めがけて飛んでいくことになるので、尻手ロープの存在は絶対に欠かせまへんで。
餌のワンポイントアドバイス
最後は餌についてひと講釈。磯モンを狙う餌で最良の食いが期待できるのは小指の太さほどもある極太のマムシ(イワイソメ)ですが、この餌だけでひと晩を釣ると万札が軽く飛んでしまいます。そこで、スーパーで売られているイカ(スルメやヤリイカ・ヒイカなど)、雑魚エビ、無頭のバナメイエビ、塩イワシなどを併用する工夫も必要でんな。タマミやクエを狙うなら逆に虫餌を省いてイカやエビと身餌で十分に釣りになるので、薄い財布の僕らにはエコでやさしいターゲットなのかもしれまへんな
タックルデータ
竿 | DAIWA・トーナメントサーフTパワートルク37号‐405・E | ||
---|---|---|---|
リール | DAIWA・パワーサーフQD 6000 | ||
ハリ | ささめ針・磯投バトル | — | — |
ささめ針・サーフ真鯛 | |||
ささめ針・ブレイドサーフ | |||
その他 | FUZZY・スーパーウイング2 |
【中本嗣通プロフィール】
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