【投げ釣り】遠投でつかむ夏魚の連発 Part.1 キス+α/南紀エリア | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

【投げ釣り】遠投でつかむ夏魚の連発 Part.1 キス+α/南紀エリア

釣り方のパターン

釣り方はいたってシンプルで、4本の竿を遠、中、近と投げわけて狙うというもの。今回のテーマである遠投を意識するならできる限り遠くに放り、底に変化があるところに仕掛けを落ち着かせるようにする。ただ、落ち着かせるといってもずっと置いておくわけではない。時期的に多くなるフグの対策として仕掛けをこまめにさびくことと、打ち返すことが求められる。この打ち返しをこまめに行ないながらも常に餌が海中にある状態をキープしようと思えば4本の竿が必要になるわけだ。とはいえ、竿4本の打ち返しは結構忙しくて大変だが…。

この他、魚が釣れた距離を覚えておくことも大切である。ただ、次投ではそこを直撃してはいけない。キスは警戒心が高くて散りやすい魚だけに、少し沖めに投げてから釣れた場所まで引き寄せるといった配慮が必要である。

そして「キスは足で、カレイは腰で釣れ」という言葉があるが、大型キスを狙う際は回遊コースを見つけてじっくりと粘るスタイルが適していると考えている。

その大型キスが回遊するところでは経験上、マダイやチヌ・スズキの良型が回りやすいと感じている。新鮮な餌が常に海中にある状態をキープしていれば、時合を迎えたときに思わぬ魚の乱入が期待できる。

キスのアタリは強烈である。大型であれば遠投していても一気にラインが走るほどだ。ドラグを緩めてアタリをとるのもおもしろいし、ドラグをロックして竿尻が浮くのを見るのも楽しい。

遠投のアドバイス

最後に、得意ではないので大きなことはいえないが、遠投についてアドバイスを2つしたい。

1つは竿を大きく振ること。竿先を地面につけた状態から始動し、大きな円を描くように振りきることを意識してほしい。

もう1つはタラシを長めに取ることと、オモリを自身に近づけて竿先とラインをV字にすること。これを意識すると飛距離がのびるので試してほしい。

遠投夏魚1-3

なお、遠投の際によく語られる距離感には注意したい。釣れた距離をラインの色わけを目安に他の人に語るなら問題ないが、そうでないなら自分が思っているよりも少なめに伝えることだ。投入時には糸フケがたくさん出るからである。

実践釣り場ガイド

田辺・元島のベランダ〈和歌山県〉

遠投のキス狙いがおもしろい釣り場である。紀州釣りやアオリイカ狙いの方が多い日中はトラブルのないように気をつかうが、人が少なくなる夜には釣りやすくなる。

遠投夏魚1-4

ここでは遠くほど砂地が広がっており、遠投するほど大型の期待が高まる。私自身、ひと晩で27㌢を頭に20匹程度の釣果を上げたことがある。足場のよさを生かしてフルキャストし、根が多い手前のエリアに差しかかれば回収するという遠投ポイントだけを効率よく釣るスタイルを繰り返せば好釣果も期待できる。また、ひと晩に何度か時合があるようで、バタバタと釣れることがある。その際に手返しよく釣ることも釣果をのばすコツである。

このあたりはコロダイの回遊も多く、40~50㌢クラスがアタッてくる。また、マダイの回遊もあり、私は40㌢クラスを何匹か釣っている。

餌はチロリ。これがあれば他は必要ない。

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