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【投げ釣り】遠投でつかむ夏魚の連発 Part.3 クロダイ・マダイ・コブダイ/神明エリア

遠投夏魚クロダイ・マダイ・コロダイ1

ターゲット:クロダイ・マダイ・コブダイ/エリア:神明

気軽さ重視なら釣り公園。
潮が動けばチヌが高確率で!!

豊富なターゲットが揃う時期だが、安定感を重視するならチヌ狙いがおすすめだ。急流が走るエリアにありながら気軽にエントリーできる釣り公園で大物にアプローチしよう!!

(文:磯野 渉)

〈ターゲット考察〉
大物も期待できる
安定感抜群のチヌが狙い目

5月中旬から6月下旬といえば夏魚と冬魚が移りかわる時期である。私が通う神明間ではカレイをはじめとしてチヌやマダイなど、目移りするほど豊富なターゲットが考えられる。ただ、カレイは終盤を迎えているし、マダイはリスクが高い。そう考えると、安定感があるのはチヌということになる。やや遠投を要するパターンが多いうえ、比較的簡単に大物が狙えるだけに楽しさはなかなかのものである。

遠投夏魚クロダイ・マダイ・コロダイ3

大物の手応えを味わいたいならチヌは最高のターゲットだ。

そのチヌを狙うために覚えておきたい知識として1番にあげられるのが餌である。用意するのはユムシと本コウジ。大型のフグが多いときに本コウジを使うと瞬殺されるが、ユムシは意外と残りやすい。このためユムシの割合を多くするのが私のスタイルだ。

遠投夏魚クロダイ・マダイ・コロダイ4

フグが少ないときは、ユムシの尻に切り込みを入れて内臓や血を出すとよい。これがかなりアピールになるようで、効果的な場面が多いから試してほしい。

なお、明石周辺では潮が動いているときしか魚が口を使わない。このためサソイを意識し過ぎず、餌を潮に乗せてポイントを探ることを重視して狙うのが得策だ。

〈実践釣り場ガイド〉
平磯海づり公園〈兵庫県〉

チヌに的を絞った釣行であればボウズの可能性はかなり低い釣り場である。ただ、潮に合わせて釣り座を確保しなければ根掛かりやオマツリが多発するなど、釣りにくさもある。その点も含めて攻略パターンを探っていこう。

〈タイミング考察〉
上げ潮に転じるタイミングが狙い目

まず把握しておきたいのが、釣り公園ということで時間制限があるということ。5~6月であれば平日なら午後6時、土日祝は午後7時から8時に閉園となるため、それまでに勝負をつける段取りで挑まなくてはならない。

そして、急流エリアということで潮回りを気にかけることも大切だ。私の場合、大潮から中潮の最終日に目をつけ、根掛かりが多発する下げ潮時を避けて干底から上げに転じた瞬間から仕掛けを投入するようにしている。ただ、上げに転じたからといって何もしなくていいわけではなく、時間経過とともに速くなったり遅くなったりする潮に合わせて遠近を投げわける対応が必要だ。

遠投夏魚クロダイ・マダイ・コロダイ6

ベストなタイミングは、ポイントであるシモリ回りに仕掛けが落ち着くもののたまに少し流される、という流速のときだ。そのように潮が動いているものの、何とか釣りになるというタイミングはすべての竿を遠投に切りかえて投入している。

〈釣り座考察〉
状況に応じて4個所からセレクト

遠投夏魚クロダイ・マダイ・コロダイ5

釣り座は大きくわけて4個所。

Aの東端から4番テントまでのエリアは大潮の急流時の釣り座。しかし、流れが速いときは、カレイは釣れてもチヌはまず釣れない。チヌ狙いであれば中潮の2~3日めの干底からの上げ潮狙いがベストである。

海釣り公園の中ではマダイが釣れる確率が最も高いエリアであり、マダイとチヌの両得を狙う方にはベストな釣り座だといえる。マダイ狙いでは大潮が好条件となるが、遠投できるタイミングがせいぜい1時間と短いから難しい。

Bは底の変化が少なく、流れはAよりも緩い。しかし、そのぶん魚影が薄い感じがする。カレイ狙いにはよいが、チヌに関しては期待薄。Aにたくさんの人が入っているときに竿を出す釣り座である。

Cは潮が緩くて釣りやすいが、マダイはまず釣れない。チヌ狙いで入ったことがないため何ともいえないが、140㍍ほど投げたエリアにあるシモリには良型以上のアイナメがついていることが多い。

Dの西角エリアは他のエリアと違って小潮後の長潮、若潮、中潮で午後に満潮となる潮回りを狙っている。満潮前後には潮目が走るため、釣れるタイミングがわかりやすい。

この他、川向きでも釣れるが、カレイ以外はイマイチな印象だ。

どのエリアも昼からの釣行でチヌを狙えるためファミリーで釣行するのもいいだろう。

〈他魚考察〉
コブダイ・キューセン狙いも楽しい

ここは潮止まり前後にはほぼアタリがでるというほどコブダイの魚影が濃い。ただし、アベレージが50〜70㌢と大きく、チヌのタックルでは取れないことが多いのが難点だ。それでもコブダイは意外と食味がよく、フライにして食べると大変美味なのでアタリがあればていねいなやり取りを心がけて取り込みたいものだ。

子どもを連れて行くなら小さなハリにマムシやアオイソメなどをつけて狙うのがおすすめだ。それだとキューセンが頻繁にヒットするから子どもも飽きることなく楽しめるだろう。

釣行メモ

ホームページ http://www.umiduri.com
電話番号 078-753-3973
開園時間 5〜6月 6〜18時(5月の土日祝は19時まで、6月の土日祝は20時まで)
休園日 木曜日(祝日の場合は営業。8月は無休。年末年始)。
料金 釣り公園 ■16歳以上(4時間)1,000円(1時間延長につき+250円。見学は200円)。
■6〜15歳(4時間)600円(1時間延長につき+150円。見学は100円)。
駐車場 4時間まで500円。以降1時間あたり100円。

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