※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.8【タックル考察】
細いハリスの強度を生かせる
タックル選択が不可欠です
いよいよ尾長グレの本格シーズンとなりました。ホームグランドの1つである和歌山県の見老津では良型が期待できますし、デップリと肥えた大型が狙える四国西南部では期待度が高まる夕釣りが始まるタイミングです。そんな気持ちが高ぶる時期が到来したということで、今回は尾長グレを狙うにあたっての竿とリールについて考えてみましょう
(文:桑原英高)
見老津に注目。そして四国西南部も…!!
昔、男女群島や伊豆の三宅島などで大型の尾長グレが釣れ盛ってブームとなったころのタックルといえば、3号や4号といった剛竿に6~10号といった道糸やハリスを合わせた超強力なものでした。そのような仕掛けでも当時は尾長グレが釣れていましたが、最近は釣り荒れもあるのかなかなか食ってくれなくなりました。
日本一のグレ釣り場といわれた男女群島でさえ、その傾向が顕著です。太い仕掛けだと夜釣りでしか食わなくなっていますし、日中は限られた磯でしか釣れないという状況が見受けられます。1日を通して尾長グレが釣れずに「せっかく男女群島へきたのに口太グレばかり…」という釣果で終わることも珍しくありません。
昔はよく通った男女群島ですが、最近はほとんど行かなくなりました。高い費用をつぎ込んで行っても撒き餌に浮上する尾長グレの姿さえ見られずに帰ってくることが多くなり、初めて行ったときのようなときめきが失せてしまったからです。とはいえ、グレの魚影の濃さはまだまだ健在ですし、いつどんな大物がくるかわからないという部分は魅力的です。機会があればまた行ってみたいですね。
その魅力を上回る楽しさで私の胸をときめかせてくれているのは、潮岬をはじめとする紀伊半島南部にある近場の尾長グレ釣り場です。中でも近ごろ最も魅力的なのが見老津にある沖の黒島周辺です。ナベ、ソビエト、長島のチョボ、中崎、地の中崎、ガマ横、横島、牛の首、シモトバという具合に島の回りのほぼ全域に尾長グレを狙えるポイントがあり、条件が合った日には良型の乱舞が見られます。
現在、和歌山県下の釣り場で50~60㌢クラスの尾長グレを目視しながら狙えるのはこの周辺だけではないでしょうか。尾長グレで有名な潮岬については、最近はその姿はほとんど見られず、口太グレの数釣り場となってしまった感があります。撒き餌に浮上する尾長グレの姿さえ見られなくなりました。それでも紀伊半島の中では別格の釣り場とあって「大型が食ってくるかもしれない」という期待感が十分にあるので、これからもちょくちょくと行きたいと思っています。
ターゲットが目視できるという見老津の特徴はとても魅力的です。いるかいないかわからないところで狙うよりも、いることが確認できる釣り場の方が集中できますし、釣りを組み立てるという部分のおもしろさを得られるからです。また、近ごろの目標となっている四国西南部の尾長グレと狙い方がほぼ同じなので練習になるのがいいですね。
離島では60㌢オーバーを何匹も釣りましたが、四国西南部の圧倒されるほど肥えた魚体の尾長グレは別格とあっていつも釣り上げたいと思っています。そのためにも見老津通いが続きそうです。
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。