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【磯釣り】春磯勝利の法則 Part.2〈チヌ〉

春磯チヌ4

撒き餌を1点に集中して勝負!!

活発な動きが期待できない低水温の状況では、撒き餌をあちこちに打つとチヌが分散してヒット率が低下する。ポイントをきちんと見きわめたうえで1点集中の撒き餌で勝負するのが大切!!

(文:生駒浩史)

ポイントの分散は不可

乗っ込みチヌのシーズンである。水温が低い3月は餌取りがほとんどいないため釣りやすいが、同時にチヌの活性が低いために厳しい釣りを強いられることも少なくない。そのようなときはアタリがないからと焦り、いろいろなポイントを探りたくなる。しかし、あちこちに撒き餌を打つのはよくない。チヌを寄せるどころか逆に分散させることになり、結果的にアタリがでないという悪循環に陥るからだ。

私のホームグランドである若狭のように、瀬戸内ほど魚影が濃くないエリアではその傾向が顕著である。遠投でダメだったから磯際を狙うなど、攻めるポイントをかえると釣れる確率が低くなってしまう。

同様の理由から、釣行人数にしても本来は1人で釣るのがベストだといえる。それでも同じ潮筋に撒き餌を集中させられるなら複数人で釣っても問題なく、むしろヒットしやすい環境が生まれるといえる。

撒き餌が溜まる場所を
見つけるのが先決

さて、ポイントを把握しているなら問題ないが、初めて上がる磯では最初に撒き餌を打つポイントがとても重要になる。ポイントがわからないからといってむやみに打つと、前述した通りにヒット率が落ちるから注意したい。

では、どうするか? 渡礁後、高い場所から磯の周囲全体をよく観察し、潮が流れる方向と、シモリや潮目の位置の把握に努める。また、潮の流れが速いときは本流に引かれる流れも捜す。そうして撒き餌が最も溜まりそうなところに目星をつけたら釣り座に立ち、タナを計測するとともに、潜り潮などの具体的なポイントを判断するために仕掛けだけを投入する。

春磯チヌ6

磯際や根の周囲で大型が釣れることが多い若狭を例に取ると、潮が当たる根の周囲や、潮が吸い込まれる磯際を集中的に狙うスタイルがよい。また、大きな磯であれば潮かみのポイントから狙い、反応がなければ潮しもに移るといった釣り方をする(これについてはどのエリアでも共通する)。

ポイントチェンジは最小限に

反応がなくてやむを得ず狙うポイントをかえることもあるが、大きな移動はしない。それまで入れていた撒き餌の近くでチヌが餌を食べていると考え、潮しもや潮かみなどへ仕掛けを入れる程度の最小限の変更に留める。

春磯チヌ5

低水温が続く間は魚の群れを散らさないことを意識することが大切だ。

また、二枚潮になるなど、複雑な流れになったときも考え方は同じだ。それまで打っていた撒き餌の位置をベースに仕掛けを入れる位置をかえ、その潮に合うポイントに撒き餌を徐々に打ち直していくようにする。撒き餌の溜まり場をそこかしこに作るのではなく、チヌを仕掛けへ誘導するイメージでポイント間を繋ぐように撒き餌を入れながら次のポイントを作り直すのが私の釣り方である。

そうした方法を取るときの撒き餌は沖アミを少なめ、配合餌を多めで仕上げる。餌取りが少ないことから分量はさほど必要ない。多く用意して打ち込むと、刺し餌に食いつく確率が低くなるだけである。

以上、私のチヌ釣り戦略をまとめると「ポイントを作るために撒き餌は適量を1点集中に!!」ということである。それを意識してよい釣果が得られるように努力していただきたい。

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