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食い渋り打開!! 動きの鈍い春グレの攻略法を解説

産卵が終了する3~4月はグレの食いが落ちるとされています。しかし、すべてのグレが同じように行動しているわけではありません。産卵の時期がずれる個体も結構いますし、産卵後に沖へ行かずに磯際で体力の回復をはかる個体もいます。そうしたグレをうまく狙えば大物ゲットのチャンスも十分あるだけに攻略のノウハウを頭にいれておきましょう
(文:森本敬介)
〈春グレの基本戦略〉際を狙いつつ根や溝をサーチ
主な狙い目は産卵期と同様です。注目すべきは、水深が8〜15㍍で、潮が緩やかに流れる根の多い深場近くの磯です。ただし、3月下旬までなら朝に満潮を迎えるタイミングに水深1.5~2ヒロほどのゴロタ場で産卵前の良型が釣れる可能性があります。
深場近くの磯で朝イチに撒き餌を打ったときに餌取りが視認できれば、グレの活性が高いことも考えられるためウキ下3~4ヒロで磯際を狙います。それで反応がなければ狙うタナを2ヒロほど一気に落とし、ウキ下の微調整を繰り返しながら刺し餌に変化がでるところを探っていきます。それでも刺し餌が取られないようならウキ下をどんどん広くし、最終的には底近くを狙います。
その際、磯際をこするように刺し餌を落とし込むとアタリがでる確率が高くなります。撒き餌は刺し餌と同じところを通るように磯際ギリギリに打ち込むようにします。この方法は仕掛けを流すというよりも、止めて待つというイメージで釣る方がアタる確率が高くなります(図1の⑦〜⑧)。
磯際で食わない場合は仕掛けを潮目へ流し込みますが、グレはつき場となる根や溝からほとんど動かないため単に流すだけでは釣れません。根や溝へ刺し餌をきちんと届けることを意識する必要があります。
根の位置がわかっている場合は図1のようにⒶの釣り座から①→②→③と流し込みます。それで食わなければⒷの釣り座から④→⑤→⑥とコースをかえて潮目までを探ります。
一方、根や溝の位置がわからないときは、釣り座を移動しながら流すコースをいろいろとかえてアタリがでるところを探ることになります。
浅いゴロタ場を狙うときは、刺し餌が入るような大きな石の近くで仕掛けを止める方法でアタリがよくでます。サラシの影響で仕掛けが石の中へと引き込まれるときは絶好のチャンスといえるだけに集中して狙いましょう。
〈春グレの応用戦略〉張りが保てないなら沖から寄せる
仕掛けを引き寄せて張りを保つ方法が効果的なこともあります。過去には連発したこともあるだけに、反応がなければ試してみる価値は大いにある戦術といえます。 上記の基本戦略で狙ったものの、まったく反応を得られないなら仕掛けの流し方を大きくかえてみます。仕掛けを潮に乗せて流すというフカセ釣りの基本とは逆に、沖へ投入した仕掛けを寄せる方法で食う位置を探ります。
図2のような通常の流し方であれば、ⒶからⒷへといく過程で刺し餌が㋐→㋑→㋒となじみますが、㋑の位置ではウキが先行した形となるため食いがわるくなります。同じようにⒷからⒸへといく場合も㋓の位置ではウキが先行した形となります。つまり、Ⓐ〜Ⓒの移動時においてグレが食うチャンスは㋐・㋒・㋔しかないわけです。このロスを解消するには仕掛けの張りを常に作る必要があります。
ある年の寒グレのシーズン、水温が低下したことでグレの活性が非常に低く、私を含めてほとんどの人にアタリがないという状況に見舞われました。潮の流れが緩いぶん張りを保てば仕掛けが手前に寄るという釣りにくさを打開しようと悩んでいたとき、パッと名案がひらめきました。「どうせ張れないのであれば沖から寄せてくればいい。そうすればずっと張りを保てる」 そう思って図3のようにやってみると、すぐにアタリがでました。そして、最終的に10匹の釣果を得ることができたのです。それ以来、潮が緩やかで食わないときに実践し、たびたび釣果を上げています。
コツはⒶ→Ⓑ→Ⓒと寄せてくる際、仕掛けが立ちきらないうちに引き戻すこと。そうすれば㋐~㋔までの広範囲を探ることができ、アタリがでる確率が高くなります。この釣り方における撒き餌は仕掛けの手前に打ちます。そうすれば刺し餌と同調しやすくなります。
〈春グレの最終手段〉グレがダメならターゲットをシフト
餌取りが少ないうえにグレの反応がまったくないときは、8~12ヒロといったウキ下で沖の潮目を探ってマダイやイサギを狙うのが得策です。最初は重めのオモリが乗る仕掛けで探りますが、食わなければ00のウキを用いた軽い仕掛けにシフトします。その場合、ただ流すだけではアタリはでません。ある程度沈下したら張る作業が必要になります。
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