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【投げ釣り】期待度抜群!! 春のカレイ釣り場7選

【春のカレイ釣り場⑤】明石海浜ベランダ〈兵庫県〉

投げ釣りカレイ春5

通称、市役所裏と呼ばれる、明石港の東側にある海浜公園はカレイ狙いの好スポットだ。何より駅から徒歩約10分で行けるアクセスのよさと、餌店、コンビニ、食堂があるなどの利便性のよさは魅力的だ。また、足場が良好であるうえ、多人数で竿出しできる広さがある点もうれしい。

3月中旬~4月中旬までの花見ガレイの時期には、潮時にもよるが30~40㌢のマコガレイが3~5匹期待できる。ただ、そうした釣果を上げるには明石海峡特有の激流を攻略しなくてはならない。カレイは足もとの捨て石際から約50㍍までの近投で釣れるが、特に速い流れとなる東へ向かう引き潮時は釣りにならないため釣果は期待できない。この釣り場では「大物狙いは西へ流れる込み潮を釣れ」が鉄則である。

タックルは、30号クラスで胴がしっかりとした4.05㍍の投げ竿、パワーがある大型投げ専用リール、ナイロン5号の道糸(先に力糸をセット)、流されにくい六角オモリ30号+遊動天秤、5号のハリス、カレイバリ14号というのが標準的だ。

餌はやはり生のマムシが一番。餌取りがまだ少ないだけに釣りにくさは感じないだろう。マムシがないならアオイソメの房掛けでもよい。

釣り方は、込み潮を狙うなら潮かみ(左手)45度の方向へ50㍍ほどキャストし、潮に乗って流れた仕掛けが止まったところでアタリを待つというもの。右手に45度以上流れたら巻き取って再度投入する。

できれば、竿は他に2本出したい。そのうち1本は30㍍付近にキャストして同じように流して釣り、もう1本は捨て石際を狙う。そうして3本の竿で広範囲に探ると効率がよい。

食いが立つタイミングは潮の動きだしや、満潮になる寸前。反対に東へ流れるときは激流となるため攻略するのが難しい。効率よく釣るなら潮時表をチェックし、緩い流れが期待できる小潮や長潮に釣行したい。

カレイ以外にはポン級のアイナメが期待できるし、荒れ後にはスズキやチヌの大物もよくヒットするから玉網は必携である。

インフォメーション

アクセス …阪神高速神戸線・若宮出口をおりてR2を直進。舞子を過ぎてR28へ入って直進。明石市役所を目印に各駐車場へ。若宮出口から約30分。または第二神明道路・大蔵谷ICをおりてすぐの信号を左折し、約10分南下後にある大蔵海岸中交差点を右折してR28へ入るルートもある。

(文:松尾幸浩)


【春のカレイ釣り場⑥】明石新浜〈兵庫県〉

明石新浜

明石港の西側にある大きな漁港の西面一帯に広がるベランダ公園が釣り場になる。水際に手すりがあるうえ、足場がよいことから家族連れでも安全にカレイ釣りを楽しめる。

ここも春ガレイの釣果には定評がある。釣期は長く、3月中旬~5月下旬まで狙える。そのうちの最盛期である花見のころには食べておいしいマコガレイの25~35㌢級がよく釣れる。また、ときには40㌢オーバーもヒットするから侮れない。

ここも激流が走ることで有名であり、潮の流れを読まなければ攻略するのは難しい。

釣り座はベランダ公園の西南角に取る。そこを押さえられれば大物が期待できる込み潮を釣りやすくなるため、釣果の期待感がアップする。ただ、西側にある明石川から濁った水が入る雨後は期待薄だ。水温が上昇すればカレイの食いが一気に上向くだけに、晴天が続くタイミングを狙ってエントリーしたい。

ここは遠投が有利な釣り場だけに3号の道糸を200㍍巻いておくこと(先に力糸をセット)。オモリは六角タイプの30号とし、L型天秤にセットする。この組み合わせが安価で使いやすい。そして、ハリスは5号、カレイバリ14号を用いた2本バリ仕掛けにて狙うのが標準的だ。

ここで注意したいのは、仕掛けを流して釣ることから用意するアイテム(ラインやオモリの号数など)はどの竿も同じもので統一すること。竿によってラインやオモリの号数がかわると仕掛けの流れ方がかわってオマツリが発生するからだ。

餌は地堀りのイチヨセが一番だが、なければマムシでもよい。

釣り方は、西へ流れる込み潮を狙って西南角から正面にある淡路島方向へ80㍍ほどキャストし、潮に乗った仕掛けが止まったところでアタリを待つというもの。潮が速いときは真横で止まることもあるからじっくりと流そう。

もう1本竿を用意できるなら最初の竿よりも遠くにキャストして仕掛けを流す。そうして投点をかえて広範囲に探るのがよく釣る秘訣だ。

ここは砂底であるため根掛かりはないが、これからはアオサなどの浮遊する海藻類が仕掛けにからみつく。そのため、それを寄せられるだけのパワーを有するリールが欠かせない。

食いが立つタイミングは満潮前の潮が緩むとき。逆に、東へ流れる引き潮時は激流となるため期待感が低下する。潮がかわるまで足もとへチョイ投げするか、波止のつけ根付近から明石川の河口周辺を狙うしかない。明石川河口周辺は潮流が緩いながらもカレイの寄り具合がよく、大型は少ないものの20~25㌢の食べごろサイズがよく釣れる。

他魚としては、スズキやチヌの大物の他、カンダイの超大型がよくヒットする。不意にアタることもあるから竿から離れるときは十分に注意すること。

インフォメーション

アクセス …第二神明道路・大蔵谷ICをおりてすぐの信号を左折し、県道366を約10分南下して黒橋下交差点を右折。R2を西進し、大観小学校東交差点を左折して港へ。

(文:松尾幸浩)

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