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桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.6【潮岬釣行記】
ハリス、ハリをサイズダウンした結果は…
しばらくすると、シモリの沖に向かって潮が流れ始めました。アタリがあったときと同じ流れなのでチャンスだと思いましたが、ウキがモゾッするだけのわずかなアタリで刺し餌が取られたり、かじられたりする状況が続きます。はっきりとしたアタリがでないので、合わせるタイミングがつかみづらいのが難点です。
そうこうしているうちに、上り潮がガンガンと走りだしました。「潮が速くなればもう少しははっきりとしたアタリがでるかな?」と期待しましたが、あいかわらず微妙なアタリばかりで苦戦します。口太グレ狙いならウキをフリーにしたり、ハリスを細くしたり、ハリを小さくしたりするなど仕掛け面の変更で対応できるのですが、ターゲットが尾長グレだけにそうもいきません。できるだけ今の仕掛けでアタックしたいところですが、あまりにも食いが渋いのでハリスを1.75号、ハリを5号へワンランクだけダウンさせることにしました。
これでようやく掛かるようになりましたが、今度はハリはずれが連続します。中型の尾長グレを狙うときに好んで使っているハリの極軽グレは、軸が長いぶん食い渋ったときに食い込みがわるくなる傾向があります。そこで極軽グレよりも軸が短い速掛グレ浅層攻略の4号にチェンジ。この対策が功を奏して32~33㌢の口太グレをキャッチできました。取り込めるようになったのはいいのですが、サイズがもの足りません。
「尾長グレは留守なのかな?」と思っていた矢先、手応えのある引きを見せる魚がヒット。「これはもしや?」と思いながらやり取りを楽しんでいると、間もなく40㌢に迫る尾長グレが見えました。ところが、海面に浮いた瞬間に竿が跳ね返りました。チモト切れです(泣)。尾長グレを狙うにしてはハリを小さくし過ぎたのが原因とあって悔やまれます。
この後、マナイタ方向へ潮がかわったことで冷たい水が入ったのか、刺し餌がまったく触られなくなりました。ここで弁当がきたので休憩を取ります。
腹ごしらえを終えて釣り始めると、またまた潮がかわって沖に出始めました。その流れに乗せて仕掛けを送ると、シモリの手前の潮壁にジワジワとウキが吸い込まれていきます。すかさず道糸を軽く張ると、穂先がわずかにもたれる微妙なアタリがでました。軽く合わせると心地のよい引きが伝わりますが、これも先ほどと同クラスの口太グレです。
同サイズを数匹追加したところで口太グレを見切って尾長グレ狙いに集中します。しかし、口太グレを避けた釣り方をすると刺し餌が残るからやっかいです。
ここで、なかなか釣果がのびずに苦戦している徳原君に仕掛けの流し方をアドバイスします。するとすぐにアタリがでて35㌢クラスの口太グレをゲットしました。
そして、口太グレを避けて釣っていた私に尾長グレらしきアタリがでました。一瞬ドキッとしましたが、上がってきたのは尾長グレにあらずイズスミでした。
私は写真撮りのためにここで納竿。この後、徳原君が30㌢クラスの口太グレを追加したものの、以降は続かずにタイムアップを迎えました。
釣果は30~35㌢の口太グレを私が5匹、徳原君が3匹。不調の和歌山県下での釣りとしてはまずまずなのかもしれませんが、尾長グレをゲットできなかったので悔いが残ります。次回も尾長グレを狙ってがんばります。
タックルデータ
竿 | シマノ・マスターチューン イソLIGHT TUNE1.2-530 | |
---|---|---|
リール | シマノ・BB-X ハイパーフォースC3000DXG S | |
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ2号 | |
ハリス | ゴーセン・フロロファイタールーツX1.75〜2号 | |
ハリ | ハヤブサ・鬼掛極軽グレ6号 | |
ハヤブサ・速掛グレ広層攻略4号 |
釣行メモ
渡船 | うりた渡船 |
---|---|
住所 | 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2857−1 |
電話番号 | 0735・62・3695 |
料金 | 4200円。弁当あり。 |
備考 | 潮岬灯台下の船着きから出船。渡船店の前に無料駐車スペースあり。要予約。 渡船店にて受付(乗船名簿記入)をしたあとに軽トラックに重たい荷物を積み込む(竿ケースは自身で持ち運ぶのが無難)。出船時間が迫れば渡船店の前にある坂を歩き下って船着きへ向かい、自身の荷物を軽トラックからおろして乗船。 |
餌店 | 釣太郎・白浜店(0739・45・4926)。 |
【桑原英高プロフィール】
桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.3【矢櫃釣行記・前編】
桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.3【矢櫃釣行記・後編】
桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.5【串本大島・須江釣行記】
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