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【投げ釣り】低水温期の注目株・カワハギ

低水温カワハギ5

食味とゲーム性が楽しめる
磯のカワハギ狙いに注目!!

ゲーム性の高さなどのおもしろさや、食味のよさなど、多くの魅力があるカワハギ狙いが個人的には大好きだ。特に、紀東方面の沖磯は大型が期待できるから…!!

(文:生田隆博)

1年のうちの8カ月(10~5月)を費やすほど私はカワハギ釣りが大好きだ(6~9月はキスをメインにマダイやコロダイを狙う)。それほど熱中するのは、すぐに結果が出る(魚がいれば食いつく)、合わせるタイミングが難しいぶんゲーム性が高い(食い逃げが多いだけに夢中になる)、取り込みが楽しい(意外と暴れる)、おいしい(刺し身が最高)という魅力があるからだ。また、近所におすそわけすると必ず喜ばれる(下処理が簡単であるうえ、料理のレパートリーが多い)、荷物が軽い(竿は最大2本でよい。無精な私にとってこの点も見逃せない)、餌代が安い(小さくハリにつける)といった点もカワハギ狙いのメリットといえる。

釣り場は、型を求めるなら南紀や紀東がよい。低水温期には数こそ減るが、33㌢を越える超大型が狙える。

〈基本ノウハウ〉
手持ち&置き竿で藻場をサーチ!!

低水温カワハギ1

竿から伝わる抵抗を目安に藻場を捜すことが好釣果を上げるキーポイントになる。

釣り場は1年を通して藻場を意識してセレクトする(藻がない場所にはいないと考えてよい)。水深は10~20㍍がベストであり、浅過ぎても深過ぎてもいけない。それらの条件が整うところにエントリーすれば、仕掛けを少しずつサビいて水深の変化に存在する藻場の目安となる抵抗があるところに餌を置く。

時合到来の傾向としては、満潮からの下げ潮、早朝よりも夕方ということがあげられる。また、カワハギは光を目安にして餌を追うためか、曇りよりは晴れ、ウネリがなくて濁っていない、ということも大切だ。水温に関してはポイントが深場となるため気にする必要はない。

カワハギ釣りを最大限に楽しむにはライトなタックルで挑むことをおすすめする。メインとなる竿はオモリ負荷23~25号ほどのショートタイプがベターだ。私が使用するのはシマノのスピンパワー365FX+。穂先の感度のよさが素晴らしく、PEラインを使えばカワハギが餌をかじる振動を感じられるうえ、取り込み時のガンガンとした魚の引きをしっかりと伝えてくれるなど、この釣りをさらに楽しくしてくれるアイテムとして手放せない。

私の場合、この竿を用いて「ここぞ!!」と思うポイントでは引き釣りをする。その間、回遊する魚をとらえるために、捨て竿を1本用意して違う方向に投入しておく。

カワハギのアタリは小さいため、穂先と竿全体に表われる振動をとらえらえるように竿には常に触れるようにしている。それで少しでも違和感を覚えれば竿を立てて合わせる。ちなみに、投入後に餌が着底するまで、あるいはサビいて餌が動いたときにアタリがでることが多い。そのタイミングは特に集中したい。

低水温カワハギ2

竿以外のタックルで重要なのがハリである。私が愛用するのは、がまかつ・スピニングBスペシャルの11~13号。大物狙いであれば13号を選択すればよい。

オモリは、藻のすり抜け性能を重視して改良名古屋天秤のように巻き上げ時にまっすぐになるタイプの天秤を用いた仕様が好ましい。

道糸はPE2号、ハリスは5~6号(これより細いと噛み切られる)とする。そのハリスには光を好むカワハギに効果的な蛍光玉を通す。最近は紫外線で発光するタイプもあるからいろいろと試すとおもしろい。並んで竿を出しているにもかかわらず、蛍光玉の違いで釣果に倍以上の差が出ることがあるから無視できない。

餌は細めのマムシと小さめのアオイソメを同量準備する。マムシ1500円、アオイソメ500円というのが1度の釣行の使用量の目安だ。

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