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救命具はあなたのために、そしてみんなのために着用しまひょで♡|やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.33


釣りをするうえで安全の確保はとても重要です。自らの身を守ることはもちろん、釣り場が閉鎖されるなどの周囲にも大きな影響を及ぼす可能性のある事故を未然に防ぐためにも救命具の着用は必須です。今回はそんな救命具についてのお話です。またもや猛威を奮っているコロナウイルスが落ち着くころに、楽しく安全に釣りができるようにぜひ一読しておくなはれや♪
(カメラ/文 中本嗣通)
今冬は近年にない寒波の襲来によりモノすごい降雪となりました。特に、僕らがキス・カレイ・マダイなどの投げターゲットを狙って釣行する丹後や但馬、山陰といった日本海エリアの海岸線はまさに絵に描いたような豪雪風景に染まり、平地の多い場所で1㍍に届こうかというほどの激しい降り方になりました。
降雪量が多いということは、春には山間部から大量の雪解け水が海へと流れ込み、低水温化が一気に引き起こされます。そうなると、魚の活性が押し下げてられることにも繋がります。でも、この雪解け水に含まれる有機成分が海中で植物性の微生物を育み、ひいては夏へ向けて豊饒の海を作るための起爆剤として働くとのこと。雪解け水が少ない年が続くと漁獲量がかわるという話を何かの文章で読んだ覚えがありまっせ。
まっ、頼りないオッサンがウロ覚えする話でっから大間違いの可能性も高おますが、日本海エリアで雪解け水が入りやすい大きな河川の近辺地域には春~秋にかけて好況となる釣り場が確かに多いように思います。
たとえば、但馬の円山川河口にある津居山港、山陰の蒲生川河口にある網代漁港、千代川河口に広がる鳥取港、近隣に汽水域の宍道湖がある境水道という具合に、条件にハマる釣り場が日本海には目白押しでっせ。

そして、そんな釣り場で釣果を一段とギアアップさせる手段となるのが渡船利用で渡る沖堤防(一文字波止)でんな。そォ~う、ショアからは絶対に攻められないポイントを簡単に攻略できるというアドバンテージがあるぶん釣果をグッと押し上げてくれまんねんで。
…がしかし、山陰エリアの一部ではそんなスィートスポットともいえる沖堤防が数年前から立ち入れない〝禁断の釣り場〟となっているのが現状です。
…てなことで、今回の「やめられまへん!!」は日本海エリアの沖堤防で釣りができなくなった経緯と、その原因に深く関わる〝救命具〟の重要性&必要性について考えてみることにしまひょかな…。
落水事故による釣り場禁止を防ぐためにも救命具は必須
春になれば毎年のように大型のイシガレイ狙ってクラブの月例会を行なっていた、山陰エリアで有名な某沖堤防で釣り人が死亡する大きな落水事故が2017年に起こりました。それをきっかけに事故があった沖堤防への渡船(=釣り)が県知事令によって2017年6月より禁止されました。それだけでなく、今まで黙認されていた立ち入り禁止に指定されている県内に存在するすべての沖堤防で「渡船業務(=釣り)が禁止」されるというホンマに思わぬ展開となりました。
もともとは県内にあるすべての一文字波止は原則的に「立ち入り禁止」だったのですが、その決まりとは相反して渡船業務は認められており、いわば〝黙認〟という形で釣り人が釣りを楽しめていたわけです。しかし、たび重なる落水事故に行政が動いたという格好となり、現在にいたるまで沖堤防では釣りができない状況が続いています。こうやって実際に複数の人命が失われている中でさらなる被害を食い止めるためには「渡船業務&釣りの禁止」という行政の強硬処置も致し方ないのかもしれまへんが…。
ところで、全国的にこれらの落水事故で問題視されるのは、転落した釣り人の多くが安全装備の救命具を未着装だったことです。現在、渡船が利用できる釣り場においては救命具の着用が一定のルールとしてすでに定着しているように思われますが、中には未だに未着用の釣り人を容認する渡船店が少なからずあるようです。そのためか、釣り人の落水事故が起こるたびに救命具の有無が被害を大きくした要因だと指摘するマスコミ報道も多く目にしたりします。
救命具の着用は完全に自己責任となりますが、自分の不注意で「不慮の事故」を引き起こせば救助や捜索に関わる人にはもちろん、上記の例のように渡船業務や釣りが禁止になることで多くの他人様にも迷惑がかかることになります。それらを考えれば「渡船利用には救命具の着用は欠かせない!!」というスタンスで釣行するのが良識ある大人の選択&行動やと思いまっせ。
また、一文字波止や沖磯・地磯へ渡す渡船店も「危険がともなう場所」へ釣り人を運ぶことを再認識し、乗客全員に救命具の着用を徹底させることが落水事故による被害を未然に防ぐ有効な手段に間違いおまへん。現状でも大半の渡船店は未着用の乗客に対して救命具の貸し出しなどを実行していますし、着用を拒否する釣り人は絶対に船に乗せないという厳しい対応を取っているところも少なくおまへんで。
投げ釣りにおける救命具の必要性
さてさて、投げ釣りにおける救命具の必要性を考えてみましょう。
足場がわるい沖磯や地磯といった「磯投げ」は落水事故の危険が常につきまとうことから着用は絶対条件に相違ありません。
磯では救命具の着用が絶対条件です。 フラットで良好な足場が多い波止からの投げ釣りにおいては、渡船利用の一文字波止はもちろんのこと、地続きの波止でも予期せぬ落水事故に備えて救命具は必着だと思いまっせ。テトラが積まれた波止や足場がイマイチよくない古い石積み波止などで救命具をつけずに釣っている危機感の薄いキャスターの姿をときおり見かけますが「転ばぬ先の杖」で救命具の着用をお願いしたいモンでんな。
滑りやすい石積み波止や、テトラでの釣りでも救命具は必須ですわ。 さらに、砂浜やゴロ石浜といった「サーフ」の釣り場では基本的に救命具は不要だと思われがちですが、僕は必ず着用しています。砂浜で普通に釣っていれば落水事故などは皆無でしょうが、磯・堤防・サーフを問わずに「救命具を常に着用して釣る」という安全に万全を期したスタンスでの釣行を心がけているオッサンでんねんわ。
オッサンは釣り場を問わずに救命具の着用を心がけてまっせ♪ 近年では救命具の定番である発泡浮力材を使用した通常タイプに加え、肩掛け式やベルト式といった膨張タイプの救命具も普及しています。サーフや護岸・波止などで釣る場合は軽量ライトでかさばらない膨張タイプ、磯や岩場といったハードな条件の釣り場で竿を出す場合は擦れキズに強いタフな浮力材タイプという具合に、TPOに合わせて使いわければより安全で快適な釣りを楽しむことができると思います。
膨張式には肩掛けタイプと腰巻きタイプがあります。 個人的にハードな条件で竿を出すときは浮力材タイプの使用しています。 前述の沖堤防のような悲しい釣り場を続出させないためにも釣行の際には救命具を必ず着用しましょう。そうして自分の身を守り、関係する他人様にも迷惑をかけることがないように釣行時の事故防止に努めまひょで♪
【中本嗣通プロフィール】
1959年に北河内で産湯につかり、中学1年生から投げ釣りオンリーで釣歴を重ねる。『関西のつり』誌の愛読歴は43年、執筆歴は28年を数え、まさに関つりと共に人生を歩む。「口上は一流、釣技は二流、釣果は三流」が座右の銘でんねんわ 投釣倶楽部大阪会長。
■ブログ…https://ameblo.jp/yameraremahen/関連記事
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