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尾長グレが狙える紀北・初島。おすすめ磯、カンゴバエの攻略法を解説|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.32


酷暑が連日続いていますが、9月になれば朝夕はいくぶん過ごしやすくなるはずです。そんな状況を想定して、今回は気軽に行ける尾長グレ場である紀北の初島についてピックアップしてみます。近郊ながらも良型といえるサイズも上がるだけに注目してみて下さい!!
(カメラ/文 桑原英高)
今夏は殺人的な暑さが続いています。この暑さの中で磯に立つと命の危険もあるのでは? と思えるほどです。「磯に立ちたいけど、この暑さでは…」と磯釣りを控えている方がほとんどではないでしょうか? 「暑くてもグレ釣りや!!」といつもいっている暑さに強い仲間たちでさえ「今年の夏は無理!!」といってギブアップしています。
まだまだ暑い日は続きますが、9月に入れば朝晩はいくぶん涼しくなるうえ、空気が乾き始めるので暑さに強い人は動き始めるかもしれません。しかし、日中に関しては灼熱地獄が続きます。海の中は餌取りだらけで思うような釣果が望めないでしょう。猛暑日がこれだけ続けば海水温は半端ではないほど高くなるため、南紀方面ではグレの活性が上がらないことも考えられます。
そこで、今回は良型の尾長グレが狙える釣り場として京阪神からも最も近い初島を紹介しましょう。
尾長グレも狙える紀北の離島、初島
初島は有田川河口の北側に位置する離島です。そこへ渡してくれる渡船店までのアクセスは良好であり、大阪の都市部からでも高速道路を利用すれば1時間ほどで到着します。
沖に見える左側の島が沖の島、右側に見えるのが地の島です。右手前に見えるのは苅藻島です。 島は地の島と沖の島の2つにわかれています。どちらも上げ下げの両潮がまともに通る激流ポイントがあるなど、フカセ釣りの釣り場としての条件が整っています。そのぶん、グレはもちろん、チヌ・マダイ・スズキの他、メジロやカンパチなどの青物もよく上がります。
グレに関しては中型の口太がメインではあるものの、近隣の矢櫃と同様に良型の尾長グレも多いという特徴があります。私自身、45㌢までのサイズを何度もキャッチしています。中には2.5号のハリスをブチ切るヤツもいるから侮れません。50㌢クラスは確実にいると思われるので、それなりの気持ちで挑むのが賢明でしょう。
主体は中型の口太グレですが、尾長グレの魚影の濃さも良好です。 初島での尾長グレ狙いは、ゴウゴウと流れる速い潮の中を釣る本流釣りがメインとなります。磯から少し離れた沖の瀬に居ついているような感じであり、仕掛けを潮に乗せて50~100㍍流すと食ってくるパターンが主体となります。
そのパターンで釣れる尾長グレは、南紀でよく見られる青くてペラペラとしたような回遊系ではなく、真っ茶色のポッテリと肥えたナイスなプロポーションがほとんどです。そのぶん食味は抜群。矢櫃と同様に本当においしいです。
食べておいしい良型の尾長グレが期待できます。 そんな尾長グレが狙えるのは、地の島ではジロー、ハオリ、クロイソなど、沖の島では大磯、カンゴバエ、ムシクイなどです。
そのうち特に注目したいのが渡船から見てもはるか沖に浮かぶ姿が雄大な沖の島です。そこにある大磯が大本命ですが、大きな磯であるうえに釣りものが多いためフカセ釣りの他にカゴ釣りやルアー釣りの人で混雑しやすいという特徴があります。渡礁できたとしても自身の釣りが思うようにできないことも多いので、今回は沖の島の中で私が最も好きな磯であり、じっくりと釣りが楽しめるカンゴバエを紹介しましょう。
初島・カンゴバエの尾長グレ攻略パターン
カンゴバエは、足場がややわるいものの、2~3人でゆっくりと楽しめる広さがあります(2人がベストです)。よい日に当たれば30㌢後半~45㌢クラスの尾長グレが竿をひったくってくれます。
口太グレに関しては大型はほとんど見かけません。30㌢前後がメインで、35~37㌢がときおり出るぐらいです。
本命の釣り座は2名が竿を出せる先端部です。その先端部をかすめて流れる潮に乗せて仕掛けどんどん流すのがここのセオリーです。
食ってくるタナは日によりバラバラです。潮流が速いだけにウキ下を2ヒロとしても刺し餌が流れているタナは1ヒロにも満たないこともあります。そのため、0~00のウキを用いて探るのが手っ取り早いといえます。
潮が速過ぎるときは、仕掛けが確実になじむようにジンタンを追加します。そのうえで道糸を張ったり緩めたりするなどの調整を加えていきます。そうしていろいろと試行錯誤してヒットパターンを見つけ、釣りを展開していくのも楽しさの1つです。
スレた尾長グレではないのでアタリは明確です。バチバチッ!! と道糸が一気に弾けるとともに竿先をひったくる様子は爽快そのものです。
やり取りについて
カンゴバエでは、下げ潮時に潮が流れる方向は適度な水深があるうえ、複雑なシモリはありません。ハリを飲み込まれさえしなければバラシのリスクは小さいだけに、ときおり見せる強烈な突っ込みにビビらずやり取りすることが大事です。
そして、足場がわるいうえに高さがあるので玉網入れの際は無理をしないこと。仲間がいればすくってもらうのが賢明です。
上げ潮時に流れる方向には複雑な形状のシモリがゴロゴロと入っていることを頭に入れておく必要があります。根ズレが起こりやすいだけに少し太いめのハリスを使用し、シモリの少ない足もとまで一気に引き寄せるやり取りが求められます。
初島・カンゴバエでの尾長グレ狙いの注意点
上げ潮、下げ潮ともに狙えます。上げから下げ、下げから上げの潮返しのタイミングにも反応があることから潮が止まったからといって手を止めるのは禁物です。
そして、餌取りが多いところだけに対策は不可欠です。潮が緩んだときは、沖へ進出しないように撒き餌を足もとにしっかりと入れて餌取りを集め、遠投で狙う、といった釣り方が求められます。
初島・地の島では海水浴も可能!!
数年前までは松林渡船と南村渡船の2つの渡船店が営業していましたが、現在は南村渡船のみです。そのシステムについても触れておきましょう。
早朝、渡船店に到着したら待合所で乗船名簿に名前を記入します(弁当が必要であればここで頼みます)。そして、目当ての磯がある場合は船頭さんに伝えておきます(伝えたからといっても希望の磯に乗れるとは限りませんが、なるべく行けるように手配してくれます)。
まずは渡船店で受け付けを行ないます。 手続きが終われば車で1分ほどのところにある乗船場に移動して乗船券を購入します。この乗船券を船頭さんに渡して乗船したら出船を待ちます。
受け付けを終えたら渡船乗り場へ向かって乗船券を購入します。 購入した乗船券を船長に渡して乗船します。 なお、地の島には海水浴場があります。こちらも渡船で渡れるので家族を連れて行って自身は磯釣り、家族は海水浴や水遊びというパターンで楽しむのもいいかもしれません。船で渡る無人島にある海水浴場でのレジャーに家族も喜んでくれるのではないでしょうか?
まだまだ暑い日が続きます。磯へ出かける際には水分をしっかりと用意するなど熱中症の予防を万全にして楽しんで下さい。
釣行メモ
南村渡船
HP ■磯釣り=https://minnaga.com/minamimura/
■レジャー=https://jinoshima.mujinto.jp/住所 和歌山県有田市初島町浜 電話番号 0737-83-3730 料金 4,000円
弁当800円
※海水浴などのレジャーは大人2,000円、小人1,000円(レジャーの渡船時間は9:00~16:00。変更あり)餌店 つり具のマルニシ・和歌山インター店(073-476-0024)
紀の国屋・下津店(073-492-4488)タックルデータ
竿 シマノ・ファイアブラッドグレ クレバーハント リール シマノ・BB-X ハイパーフォースC3000DXG S 道糸 ゴーセン・リミテーション磯フォルテッサ1.75〜2号 ハリス ゴーセン・フロロファイタールーツX1.75〜2号 ハリ ONIGAKE・尾長ネムリ7号 ONIGAKE・沈め探りグレα7号 【桑原英高プロフィール】
グレ釣りを始めたのは小学生低学年。それから紀伊半島をホームグランドとし、固定仕掛けを基軸とした独自のスタイルでグレを追いかける。トーナメントよりもスレッカラシのグレを攻略するのが得意。シマノフィールドテスター、ゴーセンフィールドテスター、ONIGAKEフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ。1969年生。
■ブログ:https://ameblo.jp/gureken-hk関連記事
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