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秋グレの必須項目!! 種類別、餌取りの攻略法を解説
高い水温がしばらく続く秋のグレ釣りでは、何といっても餌取り対策が欠かせません。木ッ葉グレ・イズスミ・アジ・タカベ・オセンなど、種類ごとの対策を学んで効率よくグレのアタリをとらえましょう
(文:田中夏樹)
10月中旬の水温は21〜25度ぐらいで推移するのが例年のパターンです。その高水温で最も頭を悩ませるのは餌取り対策でしょう。ただし、餌取りとひとことでいっても木ッ葉グレ・イズスミ・アジ・タカベ・オセン(スズメダイ)など、いろいろな種類がいます。このため対策といっても「こうすれば攻略できる!!」とひとことでいえるほど簡単ではありません。とはいえ、攻略しなければ本命のグレをゲットできません。そこで、ここでは私なりの餌取り別の攻略法を説明させていただきましょう。
秋のグレ狙いでオセンが餌取りとなるケース
オセンに関しては餌取り用と本命用の撒き餌をメリハリをつけて投入することが大切です。
私の場合、仕掛け投入前に足もとに2〜3杯、仕掛け投入後に足もとに1杯と沖の本命ポイントに2〜3杯、次に足もとに2〜3杯、そして仕掛けを流している間には2〜3分ごとに足もとへ1杯という撒き餌ワークを駆使します。本命用と餌取り用のポイントの中間点に撒き餌をこぼさないことを注意しながらこの分離作戦を行なえばオセンを足もとに釘づけにできます。この方法は他の餌取りにも有効であり、餌取り対策の基本といえます。
この他、2〜3個所作った本命ポイントを順番に釣っていくパターンも有効です。この方法はグレがスレにくいぶん食いのよさを維持できるというメリットがあります。
なお、オセンは満腹になると極端に動きがわるくなります。いずれのパターンもオセンの動きを見ながら撒き餌の量を調整するのが大事です。
秋のグレ狙いでアジやタカベが餌取りとなるケース
アジやタカベは撒き餌の打ち方でどうにかなる種類ではありません。投入直後にウキが横走りするなど、刺し餌が沖アミだと仕掛けがなじむまでもたないことが多いです。ただし、これらの魚は歯がなく、沖アミを丸飲みすることはあってもかじることはありません。このため大きい沖アミを使用することである程度かわすことができます。
それでダメなら大きめのハリに複数の沖アミを刺す方法が有効です。餌取りの口よりも大きくなるように複数掛けにすると、沖アミの頭や身の一部を吸い取られても尻尾に近い部分がハリに残りやすくなります。その残りがグレのタナへと届いてアタリが見られるようになります。
それでも餌がすべて取られたり、アジやタカベがハリ掛かりするときは練り餌の使用を考えます。練り餌にもアジとタカベは反応しますが、大きさやかたさを調整すると餌もちがよくなってグレのタナへ届けることができます。
秋のグレ狙いで木ッ葉グレやイズスミが餌取りとなるケース
餌取りの中でもこれらが最も手ごわい相手となります。なぜなら、本命のグレと同じ行動をするからです。とはいえ、攻略法がないわけではありません。
釣りをしていると木ッ葉グレやイズスミの群れの中や下層で餌を拾う良型のグレをご覧になられたことがあるかと思います。そうしたケースではウキ下を合わせれば釣れることもあるかと思いますが、木ッ葉グレやイズスミが反応するだけで良型のグレは食わないことがほとんどです。良型グレも餌取り同様に撒き餌に反応しているのになぜ釣れないのか? 答はタイミングが合っていないからです。
撒き餌をするときに海中をよく観察すると、最初の撒き餌には餌取りしか反応しないものの、次の撒き餌には餌取りを蹴散らしながら急浮上する良型グレが見られるはずです。この急上昇時こそが食わせのタイミングとなります。
そのタイミングをつかめるまで撒き餌を続けるわけですが、同時に最も浮いたときの水面までの距離も把握しなくてはなりません。これはウキ下決定のためにとても大切です。ウキ下を間違えば本命の良型グレは食わないだけに慎重に見きわめましょう。
なお、実際のタナは目測より浅いことが多いものです。タイミングは合っているものの、アタリがないというときは10㌢単位でウキ下を調整しましょう。
さて、グレの姿は確認できないのに沈下する刺し餌が突然消え、ひったくるアタリがでるという状況に遭遇したことはないでしょうか? これは人の目ではとらえられない角度や速さでグレが捕食することによる現象です。この場合は刺し餌が視界から消えた時点で合わせるのが得策です。確率は高いとはいえませんが、それでグレがハリ掛かりすることがあります。
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