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チヌ・紀州釣りの悩みを解決!!|川筋の浅場を狙うコツは?
Q:川筋の浅場を紀州釣りで狙うコツを教えて下さい!!
「こんなところはフカセのポイントやで!!」と常連さんがいう通り、私がよく通う川筋のポイントは水深3〜5㍍しかありません。確かに、よく釣れたことはなく、そろそろ諦めようかと思っています。それでもチヌの魚影が濃いところだけに後ろ髪が引かれる思いです。川筋の浅場における紀州釣りのコツをいろいろと教えて下さい。
A:やや沖にポイントを作るとともに、ウキ下設定も工夫が必要です
フカセ釣りでチヌが狙えるポイントであれば、そのほとんどで紀州釣りが可能です。よほど海底が荒い場所でない限り、釣り方によって対応できるはずです。
川筋で水深3〜5㍍の浅場ということは、私のホームグランドの1つである和歌山県の日高川河口のケースと類似します。
まず水深が浅いだけに通常よりも少し遠めにポイントを作ります。竿2本先ぐらいでいいでしょう。あまり遠投し過ぎると、速い流れに対応するのが大変になるためほどほどに抑えましょう。
少し沖めに投入する理由はウキ下を水深よりかなり深く取ることもあるからです。なじませる距離や時間を稼ぐには沖めの方が都合がいいわけです。竿下にポイントを作ると、道糸を送り込む必要があるため逆に釣りが忙しくなります。
また、少し遠くに投げることで余分な糸とともにウキ止めも出ていくというメリットもあります。ウキ止めがウキまでスムースに移動して仕掛けがなじめばダンゴに負担がかかりません。
水深の浅い場所ではダンゴの着水音が気になるとよくいわれます。しかし、私はむしろダンゴの着水音でチヌが寄ってくると思っています。釣り始めは警戒するかもしれませんが、音とともにおいしい餌が落ちてくることに慣れてくれば音で寄ってきても不思議はないと思います。
ウキ下の設定は、流れの速い釣り場であっても基本的な考え方は同じです。ただし、ウキ下を水深の1.5〜2倍ほど取ることも普通に行ないます。場合によっては3倍も取ることがあります。そのように長めのウキ下を取るのは、ダンゴの着底から割れまでのタイミングやアタリをウキで判断するためには、ダンゴの抵抗でウキがシモッたり、仕掛けが引っ張られないようにしなければならないからです。また、ダンゴが割れた後に刺し餌を浮き上がりにくくする狙いもあります。
とはいえ、むやみにウキ下を深くすると、ダンゴの割れがわからない、刺し餌がいつの間にか取られていた、などという不具合が生じます。このため総合的に判断して適度なウキ下に調整することが大切です。これは紀州釣りの基本ですが、少なくともダンゴの着底や割れが判断できるウキ下を基準とするとよいでしょう。そのようにウキ下設定をはじめとした経験を積んで釣りをうまく構築できれば、フカセ釣りの方よりも釣果を上げることも可能です。
そして、浅場だけとは限りませんが、特に浅場の場合は空合わせやハリはずれ、ましてやバラシは厳禁です。せっかく寄せたチヌが変な動きをすると、群れ全体がいなくなる可能性があります。このためはっきりとしたアタリをとらえて合わせることが大切です。また、バラシを避ける努力はもちろん、餌取りのアタリを見送るぐらいの気持ちで臨むのがよいでしょう。
(解説:藤原直樹)
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