【チヌ・紀州釣りの悩みズバリ解消!!】紀州釣りでは強風時でもラインメンディングは必要?

チヌ紀州釣り メンディング4

Q:紀州釣りでは強風時でもラインメンディングは必要?

メンディングが大切という記事をよく見ますが、今後に吹くことが多くなる強い北西風が横風となるケースでは意味があまりないように思います。強い横風を受けるときの竿先から海面までのラインと、海面に浮かぶラインの操作についていろいろと教えて下さい。また、その延長として強風下でアタリをとるためのコツも教えて下さい。

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A:紀州釣りでは強風であるほどメンディングが不可欠です

少し厳しい答になりますが、お許し下さい。「横からの強風下ではメンディングの意味が感じられない」という質問から推測できることは、意味が感じられないのではなく、意味が感じられるメンディングができていないということでしょう。

強風であるほどメンディングは欠かせません。とはいえ、単にラインを調整すればよいというわけでもありません。メンディングが意味をなすだけのタナ(ウキ下)の深さの設定、ダンゴの投入点と割れる時間、ウキの浮力の4つが重要なカギとなります。これらの要素が1投の中にバランスよく組み込めれば釣り自体は普段と何らかわりません(肉体的にはいつも以上に疲れますが…)。むしろそうしなければ無駄な1日になってしまいます。

チヌ紀州釣り メンディング1

強風下でのメンディングは不可欠です。

経験上、強風で海が荒れるようなときは好釣果に恵まれることがよくあります。釣りやすい無風やナギのときほど貧果になりがちです。このことからも風に対応できる技術を身につけることが大切だといえます。うまく釣りこなせるようになればきっと風を好むようになるでしょう。

難しく考える必要は何もありません。前述した4つの要点を1つずつ風の強さに合わせればよいだけです。

ウキ下の考え方

チヌ紀州釣り メンディング2

強風時の釣りではウキ下の設定がキモとなります。風の強さに応じてウキ下を長くして対応します。

ウキ下は横風が強いほど深く取ります。これは道糸の糸フケとウキが引っ張られることによって起こる仕掛けの浮き上がりを抑えるためです。

後述するダンゴが割れる時間とウキの浮力にも大きく関係するのですが、強風時のメンディングはダンゴが割れるまでに留めるのが基本です。風の影響によってテンションが常にかかっている状態で刺し餌とハリの重さしかない仕掛けを引っ張るとウキ止めがウキから離れ、メンディングで引っ張った長さ以上に刺し餌が浮き上がるからです。それはウキを支点としてテコの原理が働いてしまうために起こります。したがって、道糸の修正はダンゴが引っ張りに耐えてくれる間だけに行なう必要があるわけです。

投入点の考え方

次に投入点について。ある程度の強さの風や潮流なら釣り座から風かみへダンゴを投入すればいいでしょう。しかし、強風下ではフケる道糸のことを考えて投入点を決めなくてはいけません。むやみに風かみに遠投して大きな糸フケに引っ張られ、着水点のはるかしも手にダンゴが着底します。これではチヌが食うポイントは作れません。

対策としては、ダンゴ投入時に風かみへ大きく移動し、自分の釣り座の少しかみ手(投入する立ち位置から見るとしも手方向)に投入します。ダンゴが着底したら、道糸が風しもに流されないように張りを保ちます。そして、ここからメンディングを行ない(ダンゴが割れた瞬間に刺し餌が浮き上がらないだけの十分なウキ下を取っておくことが求められます)、ダンゴが割れると同時に速やかに釣り座に戻ってチヌのアタリに対応します。

チヌ紀州釣り メンディング3

このとき、流れが速いからといって長い距離を流さないこと。手返しの回数を減らさないためにも竿1本ほど流すぐらいで回収するのが望ましいです。

タックルについて

このパターンで使用するウキは高浮力の玉ウキが最適です。割れるのを待つ間にどんどんシモるような浮力の弱いものはいけません。ダンゴが流れるのを強制的に止める強いテンションにも負けない高浮力タイプを選択しましょう。

ダンゴは着底したら速やかに割れるものがベターです。長い時間割れないダンゴは無駄に強い浮力のウキを必要としたり、スムースな一連の流れの障害となるのでいただけません。通常時のチヌのタイミングに合わせられればいうことなしですが、無理をして釣りが成立しなくなるよりも確実な紀州釣りを展開する方が賢明だと思います。

最後にラインについても述べておきます。強風下であればサスペンドタイプが有効だと思われがちですが、一概にそうとも限りません。風と潮流が相殺する場合ならよいのですが、同方向の場合はメンディングしようと水面上に道糸を引っ張り出すときにかなりのテンションが仕掛けにかかります。それよりもシャッと海面から離れるようなしっかりと水面上に浮くタイプの方が釣りを組み立てやすいでしょう。

海辺というのは風があるものです。嫌うよりも味方につけるぐらいの気持ちで臨めばイライラもなく、いつでも楽しく釣りができるようになるでしょう。がんばって釣りこなして下さい。

(文:岩崎孝信)

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