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行くなら今!! 南紀・安指のグレが絶好調です|桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.18
行くなら今!! 南紀・安指のグレが絶好調です
例年12月ごろからグレの好釣果が上がり始める南紀・安指の磯ですが、スタートが遅れている今期はここにきて好況が聞かれだしました。今回の釣行でも安指の好条件といえる速い下り潮が走りだしたとたんにグレの食い気のスイッチが入り、良型の連発を楽しむことができましたよ!!
(カメラ/文:桑原英高)
みなさま、新年明けましておめでとうございます。本年も楽しく読んでいただけるようにがんばりますのでよろしくお願いいたします。
さて、みなさまの初釣りはいかがだったでしょうか? よい釣りができましたでしょうか?
例年、正月前後の和歌山県下の釣り場では、水温が急低下して1~2匹のグレを釣るのに必死のパッチになりがちです。ところが、今年は水温の急低下がなく、よい釣りを楽しめたところが多かったようです。
私はというと、三が日は風邪気味で調子がよくなかったため4日の釣行を予定していました。しかし、どこの釣り場も大混雑とあって断念しました。
次に釣行予定を立てたのは6日。狙いの釣り場は南紀の安指です。前日に、いつもお世話になる初田渡船に電話を入れると、第1候補として狙っていた横島は4名の先客がいるとのこと。それならと、第2候補のスズシマの状況をうかがうと、空いているということから釣行を決定。スズシマは、乗れれば爆釣か爆釣に近い釣果が上がることが個人的に多く、釣れないイメージが湧かないといえるほどとあって期待に胸が高鳴ります。
主体は良型の口太グレ。良型尾長グレの実績も十分!!
安指の磯は、尾長グレに関しては狙って釣れるほどではなく、口太グレに混じってときおり釣れる程度といった感じです。それでも南紀の他の釣り場に比べると魚影は濃く、30㌢後半から40㌢と良型が多い印象があります。また、和歌山県下では大型と呼べる45~50㌢クラスも姿をときおり見せます。実際、数年前には50㌢オーバーも記録されています。
そして、特筆すべきなのが口太グレの魚影の濃さです。毎年、寒の時期になると、どの磯でも2ケタは当たり前といった釣果が出ています。そのうえサイズも申しぶんありません。35~40㌢クラスの良型が揃うとあって、この時期には超人気となります。
このように書けばスケールの大きなすごい磯が並んでいるように思われるかもしれませんが、安指の磯は乗ってみると不安になるほど水深が浅いという特徴があります。潮が引くと沖の方まで底が見えるようなところもあり、初めて訪れたときには海を見た瞬間にやる気がなくなるほど気落ちするかもしれません。
その特殊な地形は航空写真を見ればよくわかります。乗用車からトラックほどの大きさの大きなシモリがいたるところにゴロゴロと入っているのがうかがえます。3ヒロのウキ下でも根掛かりするほど水深は浅いものの、そうした複雑な地形が魚の格好のつき場になっているのでしょう。とはいえ、複雑な地形の割には居着きの魚は多くありません。一気に落ち込む沖の深場から浅場へと進出し、潮につきながら釣り場を回遊するグレを狙うのが釣果をのばすコツとなります。
そのように深場から入ってくるためかスマートなグレが多い印象があるものの、初釣りにふさわしい景気のよい釣りができる期待感は十分です。
開始しばらくは木ッ葉グレばかり…
1月6日、安指で久しぶりに竿を出せるとあってワクワクしながら息子と息子の友人である勝浦君とで車を南へ走らせました。
港に到着すると、正月休みの最終日ということもあるのか私たちを含めて10名ほどしか釣り人がいません。気温は低いものの天気はよく、最高の初釣りになりそうな予感に胸を高鳴らせて渡船に乗り込みました。
渡礁後、勝浦君が①、息子が③の釣り座に入るというので私は真ん中の②の釣り座に入ることにしました。潮は、この磯の本命である下り潮で、ゆっくりと横島方面へ流れています。
開始直後の1投めに息子が竿を曲げましたが、上がってきたのは25 ㌢クラスの木ッ葉グレです。それを見届けてからG5のウキをセットし、ウキ下1.5ヒロの完全フカセで足もとから攻めてみます。すると、1投めからウキが入りました。しかし、上がってきたのは息子と同じく木ッ葉グレです。勝浦君も同じように木ッ葉グレを掛けています。
撒き餌がききだしてから海をのぞいてみると、まるで秋磯のようにチョウチョウオや木ッ葉グレが海面近くまで浮き上がっています。「これでは釣りにならないな~」と思っていると、ゆっくりと流れていた下り潮がやや速くなってしっかりと走り始めました。こうなればスズシマの本領発揮。すぐに仕掛けを交換します。
グレの連発を味わうには仕掛けの流し方が重要!!
遠投した仕掛けを潮に乗せて横島方面へどんどん流していくのがここでのヒットパターンですが、0や00といった低浮力のウキは適しません。水深がないため、ウキを沈めてタナを探る必要がないからです(沈めて探っても根掛かりばかりとなるのがオチです)。ここではG2~G5程度のウキを浮かべて、1~2ヒロを主体に深くても2.5ヒロぐらいのウキ下でどんどん流すのが好釣果を得るカギとなります。逆にいえば、3ヒロまでの浅いところで反応がないなら、深く釣ることができないので撃沈となることが多くなります。
G5のウキの場合、遠くまで流すと道糸やハリスの重さ、あるいは潮壁などの影響で沈むことがあるのでG2のウキをセット。ウキ下1.5ヒロの完全フカセで投入すると、横島方面に30㍍ぐらい流したところで竿をひったくるアタリ!! やがて上がってきたのは35㌢クラスの口太グレです。その後もアタリが続いて35~37㌢が3連発!!
それを見た息子も遠投をしていますが、うまく食わせられない様子です。勝浦君も息子の隣にきて釣り始めますが、なかなか食わせられないようです。
2人の釣り方を見ていると、道糸にテンションがかかり過ぎて仕掛けがきれいに流れていません。竿を動かさず、スプールを指で押さえながら道糸をパラパラと出すようなやり方ではテンションがかかるぶん仕掛けが浮き上がりやすいので、ウキ下をやや深めに設定する必要があります。しかし、2人のウキ下は私と同じ1.5ヒロぐらいです。
一方、私の流し方は、竿をあおって道糸を一気に出し、ところどころで道糸をピンピンに張るといったスタイルです。これは潮岬に通い詰めていた昔に学んだことで、流れの中ではテンションをかけないのが私の流し方なのです。
その差が出たのか、ツボにハマッた私は入れ食い状態に突入。狙いの尾長グレではないものの40㌢オーバーもゲットできました。
途中で反応が鈍くなったものの、ウキ下はほとんどかえずにハリスにG8を2段に打つなどして仕掛けの立ち具合を調整すると食いが復活します。そのような対策を取りながら釣ると、30~41㌢が数釣れて昼までに2ケタを越えました。
そして、苦戦していた息子たちも自分なりにいろいろと工夫してポツポツと竿を曲げ、納竿時刻の16時30分まで全員でグレの引きを楽しめました。
例年のパターンなら12月ごろから調子が上向く安指ですが、黒潮が離れているにもかかわらず水温が高い状態が続いている今シーズンは「1月を迎えてようやく食い始めた」と船頭がいっていました。それだけにこれからが楽しみです。
今回、尾長グレは出ませんでしたが、近いうちにリベンジに行って釣果を手にしたいと思います。
タックルデータ
竿 | シマノ・プロテック1.2-530 | ||
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リール | シマノ・BB-X ハイパーフォースC3000DXG S | ||
道糸 | ゴーセン・リミテーション磯プログレッサ1.75号 | ||
ハリス | ゴーセン・フロロファイタールーツX.15〜1.75号 | ||
ハリ | ハヤブサ・鬼掛極軽グレストレート6号 | ||
撒き餌 | マルキユー・グレパワーV9徳用 | ||
マルキユー・遠投ふかせスペシャル | |||
マルキユー・グレパワーVSP |
釣行メモ
初田渡船 | |
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HP | https://minnaga.com/erimaru/ |
電話番号 | 0735-67-0155 090-5257-3797 |
住所 | 和歌山県串本町和深2405-9 |
料金 | 4,000円 弁当700円 |
備考 | 渡船乗り場に集合し、船頭が持ってくる乗船名簿に記入したのち乗船。料金は後払い。 磯数が少ないので、上がれる磯があるかどうかを前日までに確認のこと。 |
餌店 | フィッシングマックス・和歌山インター店(073-473-5858) |
【桑原英高プロフィール】
桑原英高のグレ釣り一直線・尾長グレ追求編 vol.13【グレ釣りについて思うこと】
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