フィールドガイド　妻鹿

妻鹿の釣り場の概要

姫路港の中でも特に人気のあるエリアが妻鹿です。大阪ガス埋立地西側の護岸（ガス波止）と南西角からのびる赤灯波止、旧出光興産の埋立地から市川沿いにのびる出光波止、沖に位置する一文字の４個所が主な釣り場となります。

①ガス波止（３〜４番）…温排水が流れる水路に面しているだけに他よりも水温が高くなっています。このため四季を通じて安定した釣果が上がります。ただ、釣り場はマス状のスリットケーソンとあり、足場が狭いだけに十分な注意が必要です。

水深は足もとで５ヒロ。十分な深さがあるだけに足もとを狙っても釣果が期待できます。また、各シーバース回りを狙うのも有効です。

②赤灯波止（５〜６番）…東面のテトラ帯が主なポイント。特に、排水口がある付け根部分が狙い目となります。温排水が流れると、わき上がりができるほど複雑な潮になります。

③出光波止（８番）…市川河口の汽水域に当たるためチヌの魚影の濃さは抜群です。足場のいい内向きは釣りやすいですが、いろいろと狙うなら沖向きのテトラで竿を出すのが有望です。チヌ以外にも豊富な魚種が揃うところです。

④一文字（７番）…妻鹿エリアの中で最も沖に位置しているだけに潮通しのよさは抜群です。テトラ帯を狙うパターン以外にも投げ釣りがおもしろい場所です。カレイ・アイナメの魚影はかなり濃いところです。

妻鹿の四季の釣りもの

いずれのポイントもメインターゲットはチヌ。他では釣りものが減る厳寒期にも好釣果が上がることで有名です。冬場に特に人気があるのが温排水の影響を受けるガス波止と赤灯波止。低水温期でも40〜50㌢の数釣りが期待できます。また、出光波止も冬場に大型が上がる場所として人気があります。

チヌのフカセ釣りの釣り方はこちら

もちろん春〜秋の好シーズンはさらに好釣果が期待できます。フカセ釣りやエビ撒き釣りをメインに、夏場はテトラの前打ちで狙うとおもしろいです。

この他、初冬と初夏にはフカセ釣りで30㌢までのグレがよく釣れますし、秋〜初冬には飲ませ釣りやルアー釣りでハマチなどの青物を狙えます。また、ハネ・メバル・ガシラは全域で釣れます。ハネや根魚はテトラ回りを中心にエビ撒き釣りで狙うのが有効です。夏場は夜釣りで虫餌を流してもおもしろいでしょう。

初心者との釣行を考えるなら一文字がおすすめです。春〜夏は探り釣りや穴釣りでガシラやメバルの数釣りができます。そして、秋には足場のいい内向きでアジ・サバ・イワシがよく釣れますし、虫餌を使ったウキ釣りで沖向きを狙えばお土産には最適の20㌢級のカワハギやウマズラが釣れます。

カワハギの釣り方はこちら

また、投げ釣りを楽しむときも一文字がおすすめです。内、外向きともにカレイの魚影の濃さは良好です。10〜12月、３〜４月には近投でもアタリがでるだけにビギナーでも楽しめまるでしょう。また、夏場にはキスもよく釣れます。

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