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数をのばすテクを公開!! 秋グレ攻略を実現する4つの秘策【秘策その2】
グレの動きを観察しながら木ッ葉クラスと良型を釣りわける湾内のパターンが個人的には得意です。そのパターンをうまく成立させるには分離作戦、手返しのよいスムースなやり取り、仕掛けのなじませ方の3点を押えておきたいものです。それぞれをマスターして遠投の釣りをこなせるようになれば秋磯ならではの良型の数釣りを楽しめるはずです
(文:山口和幸)
遠投浅ダナ狙いの基本
沖磯などで見られる速い潮の中を浅いウキ下で攻める釣りと、湾内などでよく見られるベタナギの状況下でグレを観察しながら良型を遠投で狙う釣りの2パターンが秋のグレ釣りとして思い浮かびます。個人的に得意なのはグレの動きを観察しながら木ッ葉クラスのグレと良型のグレを釣りわける湾内のパターンです。この釣りでは遠投が要求されるため仕掛けとともに撒き餌作りが重要となります。
撒き餌は生の沖アミ6㌔に遠投タイプの配合餌を3袋混ぜたものを用います。ここで大切なのは水分を調整しつつ粘りが出るまでしっかりと練り込むこと。それを怠ると遠投ができず、釣り自体が成立しなくなるから注意して下さい。
仕掛け面ではウキのセレクトが重要になります。自重があるタイプの使用が欠かせません。
良型を釣るコツ
型のいいグレは沖にこぼれた撒き餌を我先に追って捕食する習性があります。この習性を利用し、撒き餌ワークを駆使して良型のグレを釣っていきます。その具体的な方法は次の通りです。
まず足もとに多めの撒き餌を打って餌取りを釘づけにします。それから沖に打った本命用の撒き餌に合うように仕掛けを投入。その後、餌取りが沖へ出ないように再び足もとに撒き餌を打ちます。
以上の釣り方をまとめると「水深が浅い湾内の磯で、短いウキ下にセットした軽いながらも遠投可能な仕掛けを用い、手返しを早めて釣る」という具合になります。この点を意識すれば秋磯で釣果をのばせるはずです。
もちろん、状況によっては良型のグレが食わなくなることもあるでしょう。その場合は撒き餌と仕掛けをずらす、撒き餌を打つタイミングをかえる、グレの食い方によってウキ下をかえる、という対策をできるだけ早く講じましょう。それで釣果がのびることが多いものです。
遠投時のやり取り方法
遠投の釣りではやり取りの方法もよく考えなくてはなりません。頻繁に釣れる小さなグレとのやり取りを楽しんでいたのではいくら時間があっても足りないからです。
魚を掛けた瞬間にサイズが小さいと思ったときは、竿を立てずに45度ぐらいの角度を保ったままリールを巻いて水面を滑らせるように寄せましょう。仕掛けの太さにもよりますが、この方法で23㌢ぐらいまでのグレなら難なく取り込めます。見た目は不細工ですが、1匹でも多くのグレに出合うためには実践したい時短テクニックといえます。
それに対して掛けた瞬間に大きいと思ったときはしっかりと竿を曲げて慎重に寄せることを意識しましょう。
遠投浅ダナ狙いでの仕掛けのなじませ方
1~1.5ヒロのウキ下で遠投の釣りをする場合、撒き餌に合わせてウキ、ハリス、ハリという具合に一直線になるように水面に置くのが得策です。そうすれば沈下中も仕掛けに張りを与えることができます。その結果、小さなアタリをキャッチできるうえ、なじまないうちに刺し餌を食われたときに起こりがちな素バリや、ハリを飲み込まれるといった不具合を抑えることができます。
仕掛けを投入する際は、撒き餌の少し沖を狙います。着水後、仕掛けを引いて撒き餌と合わせるとスムースです。慣れるとリールのスプールエッジをサミングすることでダイレクトに合わせられるようになりますが、遠投時はうまくいかないこともあります。そうしたわずかなミスを手返しなどで補えるようになれば良型グレの数釣りを楽しめる回数も多くなるはずです。
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