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【投げ釣り】専門orプラスα。花見の時期のカレイ狙い考察 Part.3 神明〜淡路島・東浦のパターン
神明~北淡の花見&タイで勝負!!
淡路島の東浦と神明間の各釣り場の春は期待度が満点。大判のマコガレイにターゲットを絞って釣行するのも魅力的ですし、大型のマダイやチヌ・アイナメを意識しながらカレイを狙うパターンも楽しいです。条件をしっかりと見きわめて春の好期を満喫しましょう!!
(文:松尾幸浩)
目 次
〈大判も望む花見ガレイのパターン〉
大型の期待十分。東浦の春ガレイ!!
ノリの養殖が盛んな東浦方面の沖合にはノリダナが広がっていることが多く、場所によっては遠投ができないこともあります。しかし、ノリダナがあるために底引き網漁船が沿岸に入れず、投げ釣りで狙えるエリアの魚影の濃さが確保されているといえます。
花見ガレイのシーズンには食べておいしいマコガレイの30~40㌢級がよく釣れます。また、近郊では特大といえる50㌢近いものまで上がっており、私も48㌢の大判マコガレイをヒットさせたことがあります。
さらに、シモリが点在するところや足もとの捨て石際には25~30㌢のアイナメや20㌢級のガシラも多いですし、荒れた後にはチヌやスズキなどの大物が回ることもあるなど、春の東浦方面は非常におもしろいエリアといえます。
東浦方面における花見の高実績釣り場は特に北寄りのエリア。北から浦港、森漁港の一文字、仮屋の一文字と好ポイントが続きます。一帯に東向きなので北西風はもちろん、南風にも強いという特徴があります。いずれも渡船利用というのが不便ですが、そのぶん釣り荒れが少なくて大物が期待できます。
各一文字への渡船は森渡船(090・3711・8419)。土、日、祝のみ営業。
込み潮時に広範囲を探るのがセオリー
このエリアでは込み潮は北(岩屋方向)、引き潮は南(洲本方向)へ流れます。釣り場は全般に浅いので干満の潮止まりには魚の反応がほとんどなくなります。それでもキャストした仕掛けが流れてラインがピーンと張りだせば、特に実績の多い干底からの込み潮の時合に突入したと判断できるため期待値が高まります。私が釣った40㌢級の型物のほとんどはこのタイミングにヒットしています。
一帯に平坦な海底が続く釣り場とあってポイントは絞りづらく、セオリー通りに遠、中、近と投げわけて探るパターンの釣りがメインとなります。最近は足もとのテトラ際に大型カレイが寄っていることも多いので超近投も試します。特に実績があるのは一文字の両端にある航路筋。漁船に注意して船道のカケアガリを狙います。
仕掛けは、砂泥底で根掛かりも少ないエリアを釣るのでハリス5号、カレイバリ15号の2本バリというパターンが基本。オモリは潮流に合わせて20~30号を使いわけています。餌はマムシとアオイソメが主体。春はよく動くアオイソメの房掛けが効果的です。
なお、一文字に限らず波止の釣り場では転落の危険があるので必ずライフジャケットを着用することです。
〈カレイ+夜の大物を意識するパターン〉
明石の海峡筋で花見&桜ダイ
3月下旬から4月下旬にかけての花見ガレイのシーズンが楽しいのは明石海峡の各釣り場でも同様です。おいしいマコガレイの25~30㌢級の数釣りが楽しめるチャンスですし、釣り場によっては40㌢級やポン級アイナメも期待できるタイミングです。
そして、このエリアでは4月も中ごろになると夕まづめからの半夜でチヌの40~50㌢級が釣れるようになるのも見逃せません。荒れ後には立派な明石ダイの50㌢級が釣れることもあります。
また、明石海峡の春の風物詩といえばイカナゴです。毎年、2月下旬から新子漁が始まると海中ではイカナゴを捕食する魚の活性が非常に高くなり、スズキやガシラにマダイ・イシモチなどが丸々と肥えて我々釣り人を魅了してくれます。つまり、メインはカレイでも他魚を意識することになるわけです。
明石海峡にはいろいろと好ポイントがありますが、花見ガレイで特に定評があるのは東から大蔵海岸、明石港の白灯波止、明石新浜、林崎漁港、淡路島の江崎あたりです。
いずれもカレイだけでなく日中にも他魚の大物のチャンスがありますし、半夜の釣りも行なえば可能性はさらに高まります。
実績的には大潮がベスト。
潮時を考えて攻略したい
このエリアでは潮流の変化に対応することが大切です。大阪湾と播磨灘を繋ぐ明石海峡の最狭部は3.6㌔と幅が狭く、大潮時には川のような激流となります。基本的に込み潮は西(播磨灘方向)へ、引き潮は東(大阪湾方向)へ流れます。
釣りやすいのは流れが緩い小潮や長潮ですが、干満の差が大きくて潮がよく動くぶん釣りづらい大潮時の方が大物の実績が高い傾向にあります。私は事前に潮時を十分把握したうえで大潮時に釣行し、比較的釣りやすい干潮の潮止まりから満潮の潮止まりまでの込み潮を狙うパターンをメインに楽しんでいます。
また、引き潮時は釣りにならないケースが多いですが、釣り場によってはそのタイミングで潮ヨレが発生して狙いやすくなるところもあります。引き潮時を釣るようなスケジュールになるときは、そういうポイントを選んで釣行するのが得策でしょう。
昼夜ともシンプルな太仕掛けで!!
カレイの餌はマムシ、アオイソメがメイン。マムシは5㌢ほどに大きくつけ、アオイソメは5匹ほど房掛けにしています。夕方からのチヌ・マダイ狙いの餌は地掘りの袋虫(イチヨセ)がベストですが、餌店にはほとんど置いていないのでコウジやユムシなどを使います。
仕掛けは、潮流が速いため細めのラインで釣りたいところですが、細糸では何かとトラブルが多発するのでナイロン4号をメインとし、潮の速さによって25~35号のオモリを使いわけています。また、根掛かり対策としてハリス5号+カレイバリ15号のシンプルな1本バリ仕掛けを多用します。
潮止まりには仕掛けを動かして誘いますが、仕掛けをポイントまで流れる潮の動く時間帯はサソイよりも打ち返しを多くすることを心がけています。
特によい時合は朝夕のまづめどき、そして満潮前の潮が緩むタイミングです。その日が荒れ後なら大物の確率が高まる絶好のチャンスとなります。
チヌやマダイなどのカレイ以外の大物に関しては夕まづめからが本番です。特に、満潮が午後8~9時前後になる潮が狙いやすく、半夜で釣るときの好条件といえます。
夜釣りの場合、マダイやスズキの大物に対応するため仕掛けはハリス7号1ヒロにビッグサーフ16号の1本バリ仕様としています。
神明間のポイント例
大蔵海岸
30〜40㌢のマコガレイ2〜3匹、ポン級アイナメ1〜2匹に期待。
ピークは4月上旬。大潮の込み潮時を狙う。
西隣の明石港・白灯波止も大型マコガレイとポン級アイナメの実績場。
明石新浜
30~40㌢のマコガレイ3~5匹、ポン級アイナメ2~3匹に期待。半夜ではチヌ・マダイの40〜50㌢の実績あり。
ピークは4月上旬。西へ流れる込み潮を狙う。
西側の林崎漁港もマコガレイとポン級アイナメの実績あり。
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