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《チヌ釣りQ&A・フカセ釣り》沖から寄せて釣ることは可能?
Q:沖から寄せて釣ることは可能?
フカセ釣りにおいて、乗っ込み期は沖にあるカケアガリが狙い目になることが多いですが、私が通う釣り場では投点が遠いうえに水深が深いため手返しがわるくなります。その対策として、徐々に撒き餌を手前に打ってチヌを寄せることはできないでしょうか?
可能。でも、手前を釣るのが基本
もちろん可能ですが、撒き餌を徐々に手前に打って魚を寄せる方法はおすすめできません。チヌは嗅覚に優れており、ある研究によると50㍍プールに小さじ1程度のアミノ酸を加えただけでも嗅ぎわけることができるそうです。そのため徐々に撒き餌の位置をズラすよりも、手前に撒き餌を打ち続けてポイントを作った方が効率的です。
普段は沖のカケアガリに身を潜めていたり、カケアガリに沿って回遊していますが、乗っ込み期に入ると貪欲に餌を追って比較的水深の浅い藻場などにも入ってきます。つまり、手前のポイントでも釣果を上げることは十分に可能です。
ただ、手前の浅場にポイントを作るときは、いくつか条件を満たしていなければなかなか釣果に結びつきません。その条件は以下の通りです。
●水深が2ヒロ以上ある。
●シモリや藻場などの魚が身を隠せる障害物が点在している。
●上げ潮時(潮位が上がるタイミング)。
●適度な濁りが入っている。
これらすべての条件が揃わなければ釣れないというわけではなく、1つでも多くの条件が当てはまる方が確率が高まるということです。
しかし、好条件下でも釣り人などが多いと警戒して寄ってこないこともあります。その場合は、撒き餌のコントロールがきく範囲でできるだけ遠投しなければなりません。
撒き餌ワークについては打ち始めは3〜5杯程度とし、餌取りの活性に合わせて撒く量を調節します。餌取りが少ない場合は2〜3杯で十分です。魚の反応がないときほどアタリを待ち過ぎないこと。ある程度の時間で仕掛けを回収してテンポよく打ち返し、撒き餌をきかせ続けることが大切です。
餌取りの活性が高い場合は撒き餌を多めに打ちます。餌取りをかわすためだけではなく、たくさん撒いて濁りを出すことでチヌの活性を高める狙いもあります。
このときも仕掛け投入前に2杯、投入後に3杯といった具合にリズムよく撒き餌を打つことを心がけましょう。その際、何杯かはシャクを切るように振り抜いて撒き餌をバラけさせるのも効果的です。
最後に、私がチヌを寄せるために最もこだわっているのが撒き餌の配合です。乗っ込み初期は水温が低く、低活性な状況がよくあります。サナギミンチや集魚力の高い配合餌をセレクトして活性を高めることも大切です。
(解説:鰰澤拓也)
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