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【エビ撒き釣り】春〜初夏の大型スズキ狙いの戦略を解説

入門時はハネが主なターゲットとなるエビ撒き釣りですが、キャリアを積むにしたがって、さらなる大型といえるスズキクラスを釣り上げたいという願望が必ず生まれてくるものです。いかに名人であっても魚の大小は選べませんが、よりよいサイズのスズキに出合えるノウハウはあると考えています。その要点を私の経験から紹介しましょう
(文:新宅功治)
【エビ撒き釣り】大型スズキ狙いの基本スタイル
タックルは剛竿&太仕掛けと考えがちですが、警戒心が強い大物に対しては海中でエビ(刺し餌)をいかに自然体に見せるかを重視するため、できるだけ繊細な仕様が求められます。
竿は1.5号5〜5.3㍍クラス。先調子で胴の強い磯竿がおすすめです。仕掛けは、道糸3号、ハリス1.7〜2号で対応したいところです。
釣り場選びで大切なのは、まずは過去に実績があること。また、自らバラした経験のある場所、ということも大切です。なぜなら大物は逃げる場所がほぼ同じであり、どこでバレたかなどを知っていればヒットするチャンスが大きくなるといえるからです。
一方、セイゴやハネクラスがよく釣れるポイントは、良型はまず釣れないと判断。そのようなときはやり取りの練習だと思ってさまざまなこと(魚が引っ張る反対方向へ引く、竿を立てるだけだと魚は沖でジャンプする、海面で2〜3回空気を吸わせるとおとなしくなるなど)を試す場にしましょう。
潮の条件がよくなく、アタリがないときの方が一発大物ということが多いものです。そのような経験から、いなかる場合も油断をせずに冷静なスタイルで臨むことが大事だといえます。
【エビ撒き釣り】大型スズキ狙いのレベルアップガイド
仕掛けについて
スズキのエビ撒き釣りで一番大切なのは「仕掛けを軽くする」ことです。警戒心の強い大型を狙うにはほぼ常識といってよいことです。しかし、軽いだけでは釣れない時期があります。中でも春から入梅まではその傾向が強くなります。
■アタリがあっても食い込まない。
■アタリもないのに回収するとエビが死んで白っぽくなっている。
■前アタリの後、まったくアタリがない。こんな経験は誰にでもあるのはないでしょうか? 釣り始めのころはウキを消し込むアタリで釣れていたのに、時間の経過とともに前記の現象が起ったときには〝タナを調整〟や〝食い込むまでとにかくガマン〟というアドバイスを耳にします。しかし、それでは解消されないことの方が多いものです。
そこで、解消方法として有効と感じている私のスタイルを紹介しましょう。
春〜梅雨入りまでは、ひと噛みのアタリをとることで釣果アップが期待できます。その結果、大物がヒットする確率も高まります。 ハリスへのガン玉は2段打ちが有効
ご承知の通り、ハリスに打ったシズは上下に移動が可能で、潮の状況やタナによって配置をかえることは経験者なら理解できるかと思います。これはグレ狙いなどの上物釣りではよく行なわれることですが、注目していただきたいのはその打ち方です。ウキ側(上)から重い順に大中小と打つのが一般的ですが、私の場合は大小中の順にしています。
その解説をする前に、先の現象はなぜ起きるのか? について考えてみましょう。
釣り始めはウキを消し込むアタリを見せて餌を捕食するものの、時間経過とともに満腹になると餌を飲み込まなくなると思われます。その際、動く生きエビを口で噛み殺すという捕食前に行なういつもの動作を取るものの、すぐに吐き出すのでしょう。だからいくら待っても2度めのアタリはないということになるのだと考えられます。
そこで、私は「生きエビをひと噛みしたアタリをとる」という方法を取ります。
ご存知の通り、ウキに早くアタリをだすにはオモリをハリに近づけるのが得策です。つまり投入から道糸とハリスが一直線になるように沈下させるのがよいわけです。張りがあれば沈下途中でスズキが餌をひと噛みした時点でもウキにアタリがでるようになります。
そのアタリはウキの目盛りひと節がピクッと変化するまさに〝節アタリ〟です。これを即合わせでハリ掛かりさせるのです。そのためにも投入後には糸を多く出さず〝即合わせ〟ができるように準備しておくことが条件となります。
この釣り方は、相手がハネであってもひと味違った緊張感のあるエビ撒き釣りを楽しめます。
撒き餌について
「撒き餌7分に腕3分」は私の造語ですが、大阪弁でいえば「エビ撒きは撒いてナンボ」ということです。その仕方と量で釣果は大きくかわるといって過言ではありません。といっても、どんどんと大量に撒けばよいのではなく、次の点に留意が必要です。
撒くタイミング
㋑釣り始める前に多めにポイントの潮かみに撒く
潮の速さを計算し、釣り座正面から潮しもへきくように撒くのがベスト。波止でのスズキのタナは4ヒロくらいまでと浅いため、上撒きで十分にタナまで届きます。底撒き器を使うのが有効とする人もいますが、私の場合は使うなら最初の1回のみ。これは器を割る際に発せられる糸鳴りが海中に響くことを懸念してのことです。セイゴやハネなら別ですが、ランカークラスは音を警戒して離れる傾向が強いため注意して下さい。
警戒心の強い大型を相手にする場合、底撒き器を使うのは最初の1度のみとします。 ㋺2投に1回少量を
仕掛けを投入してウキに5〜6匹の撒き餌をかぶせます。これを2投に1回行ないます。海中での生きエビの動く波動の効果が大きいことは実証済みであり、釣れていないときでもそのサイクルを続けることが大切です。
㋩不調時の1つの対策として
絶えず撒き餌を続けても変化がないときには1度に撒くエビの量を多くすることもあります(撒き餌シャクなら5〜6杯)。ただし、広範囲に撒かず、決めたポイントに効率よく打つことが大切です。その日の釣り終了直前、残りの撒き餌を海に捨てた後にきた唯一の1匹がランカークラスだった、という経験が多いことを考えても狭い範囲に撒き餌をきかせることが大切だとわかります。
ポイントをあまり沖めに設定すると撒き餌をまとめるのが困難となります。竿2本くらいのエリア内に設定しましょう。 大型スズキ狙いの実践釣り場ガイド
大阪北港・ヨットハーバー〈大阪府〉
赤灯のある防波堤は足場が広くて安全に釣れます。 Ⓐ赤灯台のある防波堤…ポイントは外向き。足もとにはスリットが入っており、魚影の濃さは良好です。水深は海底まで2.5ヒロと浅めとあり、ハネ〜スズキは2ヒロまでのタナが狙い目となります。
Ⓑ細い防波堤…内側は基本的に竿出し禁止。際釣りをメインとし、ウキ下2〜2.5ヒロで狙います。
大阪北港・夢洲桟橋〈大阪府〉
こちらも足場は良好。のんびりと釣りができます。 外側は際狙いが基本。足もとに撒き餌をしながらウキ下2〜4ヒロで際を流します。下げ潮は速くて釣りづらいことがあります。
内側は際から竿3本先くらいまでがポイント。潮流は緩やかで撒き餌をまとめるのに苦慮することはありません。ウキ下は2.5〜4ヒロ。釣り始めに狙いダナの1ヒロ上に底撒きするのが有効です。
釣行メモ
たまや渡船 電話番号 090-3286-3165 HP http://kurodai60.sakura.ne.jp/tamaya/index.htm 料金 大人(高校生以上の男性)2,500円
女性・子ども(中学生以下)1,500円備考 ■平日は予約制。前日までに問い合わせをすること。
■乗船場などの変更点があることも考えられるため、釣行時は事前に電話で連絡するか、HPを確認のこと。こちらの記事も要チェック!!
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