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今以上に釣れる!! 船のタチウオ・数釣りの極意を徹底追求

ますます人気が高まるテンヤを用いた船のタチウオ釣り。その人気に拍車がかかった理由はたくさんありますが、タックルの進歩とともに数を狙うテクニックが拡大したという点が最たる要因でしょう。そこで、ここではその数釣りへと繋がるテクニックを追求しました。ぜひ参考にしてまだまだ続くタチウオのシーズンをお楽しみ下さい!!
(編集部)
テンヤを用いて狙う大阪湾の船からのタチウオ釣りの人気ぶりは目を見張るものがあります。もともと人気のあった釣りですが、ここ数年の盛り上がりはスゴいのひとこと。何しろ平日でも定員いっぱいになる遊漁船が珍しくないほどです。
なぜそれほどまでに人気が高まっているのか? 基本となる釣り方が簡単、釣果が安定している、リーズナブル、食べておいしいというのが定番の理由ですが、タックルの進歩にともなって高くなったゲーム性(各自のテクニックが釣果のよしあしとして表われること)に魅力を覚えてハマる方が続出しているというのが近年の傾向です。
従来は〝スローの微速巻きをひたすら行なう〟や〝シェイクしてステイ〟というパターンがスタンダードでしたが、近ごろはよりコンパクトかつ軽量、多機能になった電動リールの高い性能を駆使するパターンがあるなど、サソイのバリエーションが実に多彩になっています。それによって、これまで反応しなかったタチウオにも口を使わせられるようになり、釣果の差として顕著に表われるようになったわけです。自身のテクニックが通用した成果といえる数を釣ることで得られる優越感をひとたび味わえば、当然のようにまた釣りに行きたくなる…。そんなサイクルが船タチウオのテンヤ釣りの人気に繋がっているのでしょう。
さて、その人気へと繋がった数釣りノウハウを追求しようとお邪魔したのは大阪府泉南・岡田浦漁港を基地とする湊丸さん。もともとはルアーゲームを中心に陸での釣りをメインとしていたものの、湊丸で中乗りとして釣り人をサポートする中で船タチウオのテンヤ釣りにどっぷりとハマり、近ごろはそればかりを楽しんでいるという角井よしたかさんのプライベート釣行に同行させていただいて数釣りのキモをうかがいました。その要点は、①タナの考え方、②サソイのバリエーション、③取り込み方の3つ。では、それぞれを順に解説していきましょう。
①タチウオのタナの見きわめについて
タチウオ狙いで好釣果を上げるためにタナの見きわめはとても重要です。そのときどきのタナをいち早くとらえることができればライバルに大きな差をつけることができるといっても過言ではありません。
船からのタチウオ狙いでは船長のアナウンスを基準にタナを探るのが一般的です。ただ、このアナウンスには船によって2つのパターンがあります。1つは魚探の反応が色濃い層を教えてくれるもの、もう1つは水深のみを教えてくれるものです(お世話になった湊丸さんは後者でした)。
船によってタナの指示方法はかわります。 魚探の反応を頼りにタナの目安を伝えてくれる場合は、基本的にその前後を探ることで安定的にアタリを拾うことができます。一方、水深のみのアナウンスの場合は自身で群れの存在を見つけなくてはなりません。基本といえる底ばかりでアタるパターンも多いですが、タチウオの活性が高いときにはタナが大きく変化することもあるため宙層にも目を向けたいところです。実際、よく釣る人ほどタナに対する考え方は柔軟であり、かなり広く探っているものです。
手返しよく探れる宙層からチェック
朝イチは手返しよく探れる宙層から探るのが得策です。 「最初はアナウンスされた水深の半分のところから探ります。たとえば、水深が80㍍であれば40〜60㍍を探るという具合です。要するに、餌を捕食しようと浮き気味になっているヤツから釣っていくわけです」
角井さんのスタート時の作戦は、活性を高めて浮き気味となっているタチウオをまず釣っていくというものでした。ローライト時の早朝は餌を求めてタナが上ずった個体がいる可能性が高いことから、宙層からアプローチを開始するのが効率的というわけです。底から順に上へと探るパターンと比べて総体的なタイムロスが少ないぶん手返しが早まってアプローチの回数が多くなる、つまりタチウオとの接点が増えることによってより多くのアタリを引きだすことに繋がるのです。
濁り気味のときは浮き気味なる傾向があることから、宙層を常に意識しながらアプローチするとのことです。 宙層をはじめとした幅広いタナの意識を持つのは早朝に限ったことではありません。一般的によく行なわれる底を中心したタナは回りの人の様子をチェックすることである程度把握することができるため、誰もやっていないタナを探ることを常に意識しているそうです。それも効率的に群れの存在を把握する1つの方法というわけです。
リールの水深表記=実際の水深ではない!?
「宙層、底層と探るタナに関係なく注意したいのは、〝リールに表示される水深=実際の水深ではない〟ということです。その点を頭に入れて探ることが大切です」
海中に入るラインは底に向かって一直線ではありません。全層にわたって潮の流れがないうえに無風という状況(ほぼないと思われます)以外は表層の流れや風によって流される船の動きと、海中の潮流の影響を受けてラインは膨らみます。極端な例をあげると、水深の倍ほどのラインが出ることも考えられるわけです。そうした状況で、リールのデジタル表記の水深を参考にしてアプローチするとどうでしょう? 本来は宙層の60㍍を狙おうと思っても30㍍ラインでテンヤを引いているという不具合が起こります。これほどの差が生まれる状況はなかなかないでしょうが、少なからず誤差があることは頭に入れておかなくてはなりません。
「まあ、今日狙っている70〜80㍍といったさほど深くない水深であれば反応のよいタナに加えて上下10㍍を意識して探れば十分だと思います。それで群れを見つけられるはずですよ」
ちなみに、魚探の反応からタナが伝えられる船の場合、とりわけラインの膨らみを意識することが大切です。船長が指示する水深と同じリールの表示㍍数のタナを探っていると、反応がまったくないということにもなりかねないからです。回りでは釣れているのに反応がない状況、いわゆるタナボケしていると思われるときはいったん底を取るのが賢明です。それで得られたラインの長さ(デジタル表記)と船長が伝えてくれる水深の差から船の動きや水中の潮流の速さやをイメージすることで精度の高いタナ合わせが可能になるとともに、ヒットゾーンの再現性が高まります。
テンヤを落とすときは余分な糸フケが出ないようにスプールを軽く押さえるサミングを行ないましょう。沈下中にラインに角度がつくときはまっすぐになるまでスプールの回転を止めること。そうしてラインの出具合を調整することで他の乗船者とのオマツリが防げます。 「ときにはアタリがでるタナが広いこともあります。そんなときはさらなる絞り込みを行ないます」
アタリがでるタナが広いときは、フッキングへと繋がるより大きな反応、あるいは乗りやすいタナを捜すのが数をのばすコツとなるとのことです。もっとも、上へ上へと誘ってテンヤを追わせるという方法はタチウオ釣りにおいて有効なテクニックとして知られています。追わせることでアタリが大きくなり、しっかりとフッキングすることも多くなります。
以上のノウハウを加味しつつ底層のアプローチを含めた組み立てをすることで、当日の角井さんはより多くのアタリを得ていました。そして、次の項で紹介するサソイのバリエーションを駆使して〝乗せ〟へと繋げていくわけです。
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