やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.3 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.3

過去の好釣果が忘れられず、
期待して釣行した結果は…

11月25日、釣行したのは徳島県・阿南市の辰巳南堤。以前には関つり編集部から釣行禁止がいい渡された時期もあったほどよく通った超お得意釣り場ですわ。ただ、毎年くる台風による高波のせいで石積み波止や三角テトラが崩れまくり、もともと距離のあった先端のポイントまでの道のりに激しいアップダウンが加わったことから近ごろは釣行回数がめっきりと減りました。そんなヘタレ大将軍のオッサンですが、過去の好釣果の思い出に背中を押されて性懲りもなく毎年のように釣行するのであります。

狙いはもちろん大判のカレイ。過去には50㌢弱のイシガレイをはじめ、40㌢級のマコガレイを数多く釣り上げています。CS放送である『釣りビジョン』の番組ロケでも大型マコを釣ったことがありました(過去の輝かしい栄光でんな…)。

そのころは上流の製紙工場から温排水が放出されていたこともあり、カレイの乗っ込み期には26~30㌢前後の大型の落ちギス(越冬ギス?)が結構混じったものです。しかし、温排水が止まった現在は、初冬になればキスの姿が消えてしまうという寂しい状況にかわってまんねんわ…。

やめられまへん 岡川尻0
やめられまへん 岡川尻00

これまでに数々の大型カレイや大ギスを釣り上げてきた実績あるマイポイントでんねんけれども今回は…。

でもネッ、カレイに関しては、数が出ないものの毎年ポツポツと良型が釣れており、僕らの仲間内でも誰かが40㌢級を釣り上げてエビス顔になっているというあやしい情報も聞こえてきます。そこで、相棒の海司さんと強欲な釣行を計画したわけですわ…。

静寂を切り裂くドラグ音。
ヒットしたのは…

夜明け前の暗い中、車をとめた駐車スペースから数㌔の重い荷物を担いで堤防を歩き続けるオッサン2人。崩れたテトラや石積みを四苦八苦しながら上り下りしながら先端部を目指してひたすら進み歩けば、寒い今冬とはいえ早々に滝のように汗が噴き出してきよりましたで。まっ、それだけのキツい運動量をこなしている証拠でっしゃろが…。

やめられまへん 岡川尻図2
やめられまへん 岡川尻1

オッサンお得意の岡川尻・辰巳南提の先端部Ⓐ。

やめられまへん 岡川尻2

海司さんのマイポイントであるⒷ。ここもⒶに負けず劣らず大型のカレイやマゴチの実績が数多く残っています。

ボロボロに疲れながらも夜明けを迎えるころに先端部のマイポイントⒶに到着。すぐさまパワーサーフQDを装着した赤サーフ(トーナメントサーフT30号-425)と青サーフ(スカイサーフT30号-425)を2本ずつセット。そして、製紙工場へ原料を運ぶ大型船の航路筋直下の深みにあるカケアガリ周辺へ届く70〜80㍍の投点を中心に、30~40㍍ラインにある小さな変化の付近にも餌のマムシを置いて釣り始めます。

やめられまへん 岡川尻図1

満潮から引き始めた潮がエエ感じで動いているうえ、朝まづめの好時間帯とあって今にも穂先をコックンと押さえ込むカレイ独特のアタリがでそうでワクワクしてきまっせ!!

ところが、万感の期待を込めて打ち返しを続けるとともに熱心にサソイをかけて仕掛けを動かしてみますが、餌すら取られることなく虚しい時間だけが過ぎ去っていきよります。魚からの反応が皆無の中、巻き取り時にときどき重い手応えを伝えるのはお決まりの保安官バッジ野郎(ヒトデ)とウミケムシ、そして青紫色の毒々しい色をしたタイワンガザミのみ。

やめられまへん 岡川尻6

アタリもなく重い手応えを見せたのは毒々しい青紫色の体色でハサミを振り回すタイワンガザミ。でも、茹でれば赤くなって結構美味でっせ♪

さぁ~て、お目当てのカレイどころか餌取りの魚すらハリに掛からないお寒い釣況のまま昼を迎え、身も心もこの上なくダレてきます。とはいえ、今さら難ルートを戻って移動するほどの根性なぞおまへんから「今日はアカンやろなぁ~」と思いつつも釣り続けます。

そんな折り、静寂を切り裂くようにドラグの逆転音が不意に鳴り響きましたで。この展開にすっかり下がりきっていたテンションがブチ上がり、赤サーフが折れるほど思いっきり合わせを入れてやります。ギュィーンと大きなカーブを描く竿を見て「カッ、カレイか!?」と興奮しますが、なんや重量感が予想よりもやたらと少なおますがな。それでも頭を振るような段引きの小気味よい抵抗を楽しみながらラインを巻き上げると、予想外のピンクの魚体が足もとで軽く横走りを見せました。すかさず一気に抜き上げた獲物はマダイ(いや、大型チャリコ?)の30㌢ジャストでありました。

やめられまへん 岡川尻4

やっと穂先に現れた大きなアタリの主はピンクの魚体。中途半端なマダイ(大型チャリコ?)30㌢はうれしいような、悲しいような…。複雑な心境ですわ。

多少なりとも魚っ気が見えたので「さあ、これからやで♪」と気合を入れ直しますが、潮が動こうが止まろうが納竿する16時までまったくアタリがないのやからたまりまへんわぁ…。少し上流のⒷで竿を出した海司さんにいたってはアタリすらない完全ボ○ズときてまっから、オッサン2人の脱力感は半端なレベルやおまへん。

ツルベ落としの初冬の夕陽に急かされながら再び重い荷物を担いで〝地獄の帰り道〟を歩き続けたおかげで翌日のベッドの中で両足のフクラハギが攣りまくり、布団を蹴って七転八倒したオッサンなのでありましたとさ…。

さてさて、見事なまでに読みをハズしたこの岡川尻の釣行がケチのつき始めとなって、これからまさにRolling Stone。転がる石のように悲しいボ○ズ街道をばく進することになりまんねんな…。

てなことで、ボ○ズ釣行記はPart2へ続くでっせ

タックルデータ

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【中本嗣通プロフィール】

1959年に北河内で産湯につかり、中学1年生から投げ釣りオンリーで釣歴を重ねる。『関西のつり』誌の愛読歴は43年、執筆歴は28年を数え、まさに関つりと共に人生を歩む。「口上は一流、釣技は二流、釣果は三流」が座右の銘でんねんわ 投釣倶楽部大阪会長。

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