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【寒グレ】プロセス重視の満喫術〈低水温のパターン〉

使用する配合餌は、活性が上がりやすい種類を選ぶ。それを用いて作った撒き餌は塊で打たず、帯を作るようにパラパラと何度か打つ。その中間に刺し餌を入れることで同調がはかりやすくなる。ただ、注意点が1つある。それは魚が見えているからといって撒き餌を大量に打たないこと。浮いているとはいっても魚は本来の活性ではなく、撒き餌を打ち過ぎると早々に満足して活性を落とすことがあるからだ。

寒グレ プロセス3-6
寒グレ プロセス3-5

以上の状況とは違い、餌取りが深い場所で見えているときは浅いタナを捨てて竿1本から仕掛けを入れていくことを考える。

この場合は竿1本分のところにウキ止めをつけ、仕掛けがなじむとゆっくり沈むようにガン玉で調整する。ウキの浮力はG2~B。ガン玉はウキ止めストッパーの下に打つ浮力調整用以外にハリスの中間にG5を打つ。

このハリスに打つガン玉はなじみを促進させる効果がある反面、違和感に繋がることもある。餌がかじられているのにアタリがなかったり、アタリはでるがハリに乗らないといったことがよく起こるときははずす。オモリを使わずにハリスの長さ分をフワフワと漂うように落とすとアタリがでることも多いものである。

ただ、それによって張りが弱まり、アタリが伝わりにくくなることも多い。そう感じたときは重いハリの使用を考慮する。

深い水深のケース

魚がまったく見えない場合は、水温が低下したと考えて深い場所に目をつける。深い場所は急激な水温変化は少ないが、水温が上がるのも遅くてタナの把握が難しいという問題がある。

この場合、水面ギリギリに浮くように浮力調整をしたB~5Bウキを用いた固定ウキ仕掛けとし、竿1本のタナから30㌢ずつ落として刺し餌が取られるタナを探る方法で狙う。餌が取られる範囲がわかれば、刺し餌の大きさ(頭あり、頭なし、ムキ身)をかえたり、ハリの大きさをかえるなどしてヒットパターンを模索する。その際、グレが釣れるタナは上下するのでウキ下が合っているかを常に意識して釣ることが大切である。

寒グレ プロセス3-2

深場を探るときはウキ下をこまめに調整してアタリがでるタナを見つけることが先決だ。

撒き餌は絶え間なくパラパラと足もとに打って帯を作り、刺し餌と撒き餌がどこでも合うようにする。深い場所でも沈み根回りや磯際などの魚がつく場所を探る他、撒き餌が溜まる潮目を中心に狙うようにしている。

寒グレ期はマグレで釣れることは少ない。刺し餌をいかにして食わせるか? 魚からのシグナルをどのようにして確実にとらえるか? それらをよく考えることが大切である。

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