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【カレイ】終盤戦の注目釣り場・紀北エリア
少竿でも楽しめる釣り場はココ!!
カレイ狙いにおいては竿数が多くなるほど釣れる確率は上がるといえるが、コスト的にはできるだけ竿数を抑えたいところである。手返しアップがはかれるという少竿の利点を生かして釣果が期待できる釣り場といえば…
(文:脇阪由憲)
竿数を抑えて効率アップ!!
「キスは足、カレイは腰で釣れ!!」というフレーズは投げ釣り師なら誰しもが1度は聞いたことがあるだろう。この言葉の通り、時合をしっかりと釣るために1個所に釣り座を構えるのがカレイ狙いの基本となる。このため竿数はどうしても多くなり、私は通常で4本、広い場所なら5~6本を出す。たとえば、1つの仕掛けに2本のハリがついていると考えると、竿2本なら4本、竿5本なら10本というように竿数に比例してたくさんのハリが海中に入るため有利といえる。実際に時合になれば魚が釣れる確率は上がる。
しかし、餌取りの活性が高い状況なら餌代だけで5000~6000円は必要だし、1セット4万円のタックルを5セット揃えようと考えれば20万円もかかる。費用がかかる点は多竿のネックである。
そこで考えたいのが「少ない竿数で釣果を上げる工夫は?」ということだ。その点について少し考えてみたい。
投げ釣りはどうしても場所を取ってしまう。加太の大波止のようにサビキ釣りやカゴ釣り、紀州釣りの方々が多い釣り場で竿を出すなら竿数を少なくする必要がある。他の釣り人とトラブルなく楽しむなら1~2本が理想的だ。
釣れる確率こそ減るものの、少ない本数での釣りには手返しが多くなるというメリットがある。餌取りが多い時期によくある「餌がついていないハリを置いておく」という絶対に釣れない状況を避けるうえで手返しはとても重要である。
また、漁港作業の邪魔になるなど、やむを得ずに移動するときも竿数が少なければ素早く行動できるというメリットがある。家族旅行中に少し釣りをするときにも適している。
竿数を少なくした釣りではポイントの判断と潮読みがとても重要である。実績場とともに周辺の数個所にも目をつけ、潮止まりの前後2時間を釣るパターンが有効だ。
以上の点を踏まえて私が考える釣り場を紹介したい。
加太港〈和歌山県〉
大波止に目がいきがちだが、私の友人は港内で好釣果を上げている。型は25㌢級が中心だが、ときには35㌢クラスも出る。数はいいときには2ケタ出ることがある。
どの釣り座も漁船の往来には要注意。加太の漁師は釣りに理解がある方が多く、道糸を避けてくれることも多い。しかし、その好意に甘えずに道糸沈めを使うことはもちろん、航行が激しいときは仕掛けを回収するなどの配慮がほしい。
餌はマムシがいいが、アオイソメが当たり餌になることもあるので両方を持参したい。
友ケ島〈和歌山県〉
和歌山県の加太港から汽船に乗り、約20分で到着するのが友ケ島だ。冬に吹く北西風には弱いが、釣り荒れがないだけに天候のよい日に釣行すれば好釣果が期待できる。
フェリー航行のスケジュールの関係から野営は避けられないが、チヌ・キス・マダイの乱入もあるから夜釣りも視野に入れて釣行したい。
竿数は、テントや寝袋、防寒具などの装備を十分に用意する必要があるため必然的に制限される。
なお、磯竿と電気ウキを持参すると、投げ釣りの合間に魚影が濃いメバルを狙うこともできる。
本命であるカレイの釣り座はⒶとⒷの2個所。
Ⓐの桟橋が1番のポイントである。基本的に遠投が有利だが、近投ではアイナメが出る。カレイは小型が少なく、くれば良型であることが多い。
なお、定期船が出入りする際は邪魔にならないように注意すること。
Ⓑの池尻浜は潮流が速く、スズキやチヌも期待できる。潮止まりを的確に釣るのが攻略のカギだ。
ところどころに根があるが、それほど気にならない。細糸を用いて遠投で攻めるのが有効である。
■釣行メモ
連絡船は加太港から出船の友ケ島汽船(073・459・1333)。料金は往復2000円。冬期(12月1日〜2月末)は土、日、祝日のみ1日4便。駐車料金は1日700円。
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