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寒グレ攻略のウキ使いマニュアル【若狭のパターン】
底近くが狙い目になる若狭では
3B〜5Bのウキも多用!!
ゼロスルスルなどの軽い仕掛けを用いて上から探るのもよいが、刺し餌に変化が出るタナを重い仕掛けでとらえてから徐々に上の層を探るパターンも有効だ。うまく使いわければ水温11度の状況でも…!!
(文:林 淳一)
若狭の寒グレパターン
ホームグランドの若狭では水温が下がり始める11月中ごろからグレの活性が上がりだす。1月に入ると14度を切るまでに水温が下がるが、若狭においてはまだグレ釣りが可能である。水温とグレとの関係を15年以上見てきたが、11度を切らなければグレは十分に食ってくることがわかっている。とはいえ、水温が12度を切り、日本海特有の冬型の風が吹いた後はグレのタナが底近くまで深くなる。このため1月以降は水温に気を配らなくてはならない。
そんな中で狙い目となるのは足もとから海溝が入っている場所、あるいは足もとから水深があって際にオーバーハングがある場所だ。いずれを狙うにしても浅いタナはパスし、深いタナで刺し餌と合うように比重のある集魚材で仕上げた撒き餌を用いて釣ることになる。
その際のワンポイントアドバイスをひとつ。仕掛けを投入する前に数杯の撒き餌を入れ、きれいなスロープ状で沈んでいくことを確認してから仕掛けを投入。そして、ひと呼吸置いてから追い打ちの撒き餌をかぶせてサンドイッチになるようにして探る。このスタイルを心がければ釣果アップが期待できると思う。
ウキ使いの考え方
次にこの時期にウキに求められる大事な性能について紹介しよう。
仕掛けは0号のウキを用いたスルスルか沈め釣りと、しっかりと浮力のある3B~1号のウキを用いたパターンのいずれかから風、潮、水深、グレの食ってくるタナを考慮して選択する。
グレのタナがわからない場合は0号ウキを用いたスルスルか、タナを決めての沈め釣りがよい。5ヒロ以上の深いタナでしか食わないときや、餌が残る場合は餌をかじられたり取られるタナを捜すために3B〜1号までのウキを用いた仕掛けを選択する。それで刺し餌に変化がでるごとに少しずつ浅いタナを釣るのがスムースだ。
ウキのサイズは、風があるときや遠投が必要なとき以外は浮力を殺せる小型がよい。特に際狙いでは小型が有利である。
若狭をはじめとする日本海では以上のようにウキを使いわけるが、中でも使いやすいのが3Bや5Bである。それらを用いてタナを決めて狙うスタイルが最も釣りやすく、私はこの浮力のウキを用いた仕掛けで毎年多くの40㌢オーバーを手にしている。
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