寒グレ攻略のウキ使いマニュアル【棒ウキ&高浮力ウキで対応力向上】 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

寒グレ攻略のウキ使いマニュアル【棒ウキ&高浮力ウキで対応力向上】

《ウキのセレクション》
プカプカと浮かせるパターンも有効

仕掛けを作るときに最初に悩むのがウキの選択だろう。浮力、大きさ、形状など考えることがたくさんあるが、基本的には自分が狙うポイントによって選択すればよい。

まずは、遠投が必要なら重量のあるタイプ、磯際狙いなら感度を優先して小粒タイプ、潮筋狙いなら潮乗りのよい胴が張ったタイプという具合に使用目的から形状を考えていく。

磯グレウキ使い1−1
磯グレウキ使い1−2

次に魚のタナに応じて浮力を考える。タナが竿1本以内なら0~B、竿1〜2本ならB~5B、それ以上なら丸玉1号以上というのが私の基本的な考え方である。サラシ回りや急流時などでは、浅いタナで食ってくるにもかかわらず3Bなどを使うこともあるが、通常は前述した考え方で対応できるはずだ。

そして、形状に関してひとつ覚えておいてほしいのが「グレ釣り=円すいウキ」ではないということだ。たとえば、磯際狙いでは高感度な棒ウキが有効になることもあるのだ。

個人的にウキの動きでアタリをとらえる磯際狙いでは小粒の円すいウキを選択する。体積が小さいウキほど感度がよく、わずかな反応を表現してくれるからだ。ということは、体積がより小さい棒ウキはさらに感度がよいということになる。実際に棒ウキを使うと、小粒のウキで狙っていたときよりもアタリをとらえる回数が断然多くなる。磯際狙いの他、どうしてもアタリがでないときには棒ウキの使用も考慮したい。

もちろん、どんな状況でも棒ウキが有効なわけではない。胴が張ったタイプとは違い、棒ウキをはじめとするスリムなタイプは潮をとらえにくいという欠点がある。潮筋からはずれやすいため、流れを釣るケースでの使用に適しているとはいえない。適材適所をよく考えて選択することが大切だ。

最後に少しかわったウキの使用法を紹介しよう。

棒ウキの使用が有効となるほどシビアなアタリがでる状況ながら、どうしても円すいウキを使いたいときは高浮力のタイプを選択するのも一手だ。この場合、仕掛けにオモリをあまり打たず、ウキをポコポコと浮かして使用する(たとえば、BのウキにG5までのオモリという具合)。この状態であれば、魚が刺し餌を触るとウキの動きが安定したり少し押さえ込まれるなど、わずかな変化が表現される。その変化をとらえて瞬時に掛け合わせるのがこのパターンのコツとなるが、これがなかなか難しい。それでもウキをよく観察していればしだいに変化のパターンがつかめるようになり、掛け合わせるタイミングがわかってくるものだ。

浮力をシブシブにしたり沈めたりするとウキの動きの変化はわかりにくく、小さなアタリを見逃すことになる。ウキの抵抗を抑えれば食い込みがよくなるのも事実だが、小さなアタリを掛け合わせるパターンが有効なケースも多いものである。しっかりとウキを浮かせる方法も視野に入れることで対応できる状況が多くなり、釣果アップにもつながるはずだ。