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良型尾長グレ登場!! 尾鷲の競技会で優勝した釣りを解説|上田泰大の常勝トーナメント思考 Vol.57
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想定外の津波警報によって昨年に中止となった東レ懇親グレ釣り大会に参加して優勝することができました。良型の尾長グレが登場するなど、好釣果を上げることができた釣りの内容を解説いたします。
(カメラ/文 上田泰大)
1年越しの大会は好釣果の期待十分!!
2024年11月24日、三重県の尾鷲で開催された東レ懇親グレ釣り大会に参加しました。本大会は、想定外の津波警報によって中止となった昨年度の繰り越しで開催されたものです。
ルールは、規定サイズなしのグレ(尾長グレとオキナメジナを含む)5匹の重量で競うというものです。また、他魚の1匹長寸の部門も用意されています。
早朝に受付で抽選を終えた参加者は3船にわかれて乗船し、順次磯へおりていきます。私が乗った大ちゃん渡船は松島、アゴ島、タテガミへと船を付けていきます。私は他の2名とともにタテガミの地に渡礁しました。この周辺は前日によく釣れていたとの情報を聞いており、期待が持てます。
やや波気があります。 渡礁後、まずはポイントを決めるジャンケンを行ないます。それに負けた私は中央からのスタートとなります。
滑る上潮の攻略が釣果を上げるキモ!!
中央のポイントは、サラシが最も強いうえ、足もとに根が張りだしているため取り込みが難しいという難点があります。また「サラシと根をどのように攻略するか?」とイメージしながら釣りを組み立てる必要もあります。
ご覧のようなサラシの具合です。 まずウキは00をセット。そして、尾長グレが多い磯とあり、ハリス1.5号3ヒロの先30㌢ほどに1.7号を直結したセッティングとします。こうして先を太くすることで大型の尾長グレに飲み込まれても取り込む確率が高まります。
ウキ下を2ヒロぐらいに設定し、ウキをゆっくりとシモらせて撒き餌と同調させながら流すことにします。なお、潮が速くなればウキの下とハリスの中央にG7をつけることにします。
撒き餌はこのような配合としました。 実釣に関しての注意点は、足もとに仕掛けを入れたのではうまく入らないということです。というのも、サラシの影響で上潮が滑っているからです。このような場合はサラシの切れ目にある潜り潮を利用するのがセオリーです。
釣り方の手順は以下の通りです。
①サラシがある程度落ち着いたタイミングを見計らい、サラシの切れ目に撒き餌を3回打つ。
②打った撒き餌へ仕掛けをダイレクトに投入する。
このときにラインをすぐに海面へ置かないことが重要。サラシに引っ張られて仕掛けが舞い上がらないように、ハリスがある程度なじむまでテンションをかけて持ち上げておく。
③ウキにかぶせるように撒き餌を打って流す。
以上の手順で流しだしてからは、釣れるタナである3〜4ヒロあたりまで仕掛けが入ったところでラインにテンションをかけてタナをキープします。
やがてコツコツッと竿先にアタリがでました。飲み込まれないようにすかさず合わせを入れます。そして、ある程度寄せたところで左の船付き側へ移動します。こうして足もとの根をかわして取り込みます。
取り込む際は、前方にある張り出しをかわすために左へ移動します。 まずまずのサイズの数を揃えることができました。 このようなパターンで前半は20〜42㌢を5匹揃えることができました。
後半戦は沖め狙いで良型尾長が登場!!
後半の釣り座選択の優先権は私にあります。ある程度釣れていることから前半同様に中央のポイントを選びます。数は揃っているのでサイズの入れかえを狙います。
前半に左沖へ流れていた潮が右沖方向へかわりました。流せる範囲が広くなったので沖の方まで流していきます。
50㍍ほど流したところにカモメが浮いています。あのあたりまでは撒き餌がきいているだろうと予想し、仕掛けを張って止めているとコツコツッと伝わるアタリがでました。
中指でスプールを押さえて合わせると、かなりの重量感が伝わってきます。足もとで何度も根に潜ろうとするのをかわして慎重に取り込んだのはこの日最大の42.5㌢の茶尾長でした。
その後も36㌢、37㌢、39㌢と入れかえに成功。最終釣果は42.5㌢、42㌢の尾長グレをはじめ10枚ほど。規定の5匹重量は4,740gを記録し、運よく優勝することができました。
良型の尾長グレを釣ることができました。 この通りによい釣果に恵まれました。 他の磯でも48.5㌢のグレが出ていたり、チヌやオオモンハタ・イガミなどが釣れているなど釣果に恵まれたよい大会となりました。
運よく優勝できました!! 賞品はもちろん、抽選の景品も多く用意されていました。 最後になりましたが、川端渡船・大ちゃん渡船・宮城野渡船の各渡船店様、お世話になりました。大会スタッフ、東レスタッフのみなさま、東レ様、参加された選手のみなさまありがとうございました。
帰宅後に食した茶尾長をはじめとしたグレの刺し身は脂が乗っていてとても美味でした。 釣行メモ
川端渡船 HP https://mie.tsurisoku.com/kawabatatosen/ 電話番号 0597-22-8430 大ちゃん渡船 HP https://www.owase-takeshimaru.com/ 電話番号 090-7023-0553 宮城野渡船 HP http://www.cute.to/~miyagino/ 電話番号 090-9711-5828
タックルデータ
撒き餌
※沖アミは6㌔。マルキユー・グレパワーV9徳用 マルキユー・グレパワーV9 マルキユー・爆寄せグレ マルキユー・グレパワーV10 刺し餌
※スーパーハードMがよかったマルキユー・くわせオキアミスーパーハード M マルキユー・くわせオキアミV9 M マルキユー・特鮮むきエビ — 活性起爆材・グレにつけた生沖アミ マルキユー・活性起爆材・グレ 竿 シマノ・極翔 1.2号500 リール シマノ・BB-Xハイパーフォース2500DXG — — — 道糸 東レ・銀鱗SSトーナメンターMK1 1.5号 ウキ ソルブレ・PFフカセM-00 — ハリス 東レ・スーパーL EXハイパー ハリ ハヤブサ・鬼掛 極軽グレ
【上田泰大プロフィール】
釣り好きだった父に連れられて物心がついたときから川でフナやコイ・ブラックバスを釣る。そして、大学生のころに本格的に磯釣りを始める。我流の釣り方ながら誰よりも上手と思い込んでいた中、初めて出場したトーナメントで他の選手のレベルの高さに衝撃的を受ける。それ以来、シーズン中(4〜6月、9〜12月)は毎週のように参戦するほどトーナメントの釣りにハマる。
主なトーナメントのタイトルは、2015シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会優勝、日本グレトーナメント優勝3度、和歌山グレドリームカップ優勝3度、G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権3位、マルキユーカップ全日本グレ釣り選手権大会準優勝。年間釣行回数は約60回。京友磯釣クラブ会長。京都府在住。■ブログ:グレトーナメント全国制覇への道
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