やめられまへん‼ 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.2 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME - Part 2

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やめられまへん!! 投げ釣りはっ【オッサンの気ままな釣り日記編】No.2

中〜近投の釣り場をピックアップ!!

今回は「遠投ばかりが能じゃない!!」ということで、中〜近投が威力を発揮する釣り場を紹介させてもらいまひょかな。

まず注目したいのが沖に浮かぶ一文字波止や、沖に突き出た大きな埋立地。これらの釣り場の基部には基礎石が必ず入っており、そこから沖へ向かってカケアガリがあるという海底のパターンが一般的です。そんな基礎石や、その上に積まれた海中の消波ブロックの周辺は餌となる小動物が生息しやすい環境となっています。そして、その小動物が底潮の動きによって溜まりやすいぶん、魚が寄るのがカケアガリ周辺なのです。また、身を寄せやすいカケアガリは魚が回遊するコースにもなるのです。

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    神鋼ケーソンでも冬~春にテトラ際の近投で根魚が狙える。ガシラやクジメを中心に、ポン級アイナメも期待できる。

一方で、そうした釣り場の沖はフラットで変化のない海底が広がるパターンが多いです。餌が生息するスポットが少ないため、活性が高い魚の密度も薄いと考えてよろしおまっしゃろな。

その他、忘れてはいけない近投釣り場として港内があります。この港内も餌が比較的多いスポットです。人間様の生活排水が流れ込む富栄養な環境が餌を育むため、満ち潮に乗ってやってきたチヌやキスといった魚が「エッ!?」と驚くような港の奥で捕食回遊を見せます。

また、短期間であるものの産卵を控えたカレイやアイナメが居つくケースも少なくありません。潮流の出入りがある潮通しのよい港内は特に狙い目となり、大型のカレイやポン級のアイナメ、ときにはベイトを追ってきたスズキやマゴチといった大物が近投で釣れたりしますからホンマにバカにできまへんねんで。

…ということは、おおむね投げ釣り全般にいえることですが、「ポイント=餌場」という公式を頭に入れて攻めるスポットを捜すのが正解やと思いまっせ♪

【釣り場ガイド】東播・神鋼ケーソン

以上のことを踏まえておすすめする近投釣り場は、全般的に足場がよくてファミリー釣行にも対応する東播の神鋼ケーソンです。タイプ的には前者の「沖に突き出た埋立地」と「沖波止(沖一文字)」を複合したような釣り場であり、いずれも中~近投でOK。引き釣りで狙うキスの場合は遠投も必要となりますが、置き竿の場合は波止やテトラが積まれた広大な埋立地の護岸といった形状を問わずに中~近投で実績が上がっています。それも力糸のラインとの結び目が見える足もと直下の超近投(捨て石、テトラ際のカケアガリの直撃パターンでんな)でアタリが集中するケースが多おまんねんで。

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    神鋼ケーソンのエエところは足場が抜群なところ。海に積まれたテトラも乗りやすいから問題なし。
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    カレイと並んで人気の投げターゲットがキス。引き釣りをすれば数が稼げる。

主なターゲットといえば、夏~秋は15~20㌢前後のキスや20~30㌢のシログチ、晩秋~初冬は20~25㌢という良型が揃う落ちギスやシログチに加えて乗っ込みシーズンへ入るマコガレイ、春は花見ガレイに加えてテトラ際を攻めることで激しいアタリを送ってくれる良型アイナメ、という具合ですわ。春に狙えるアイナメは30㌢を超えるポン級も多く、クジメ・ガシラ混じりでGW過ぎまで十分に釣れます。また、潮通しのよい大波止の基部を生き餌を使った飲ませ釣りで狙えば30~35㌢前後の良型アコウなんかも釣れます。

ただし、この釣り場は全体的に嫌われ者のウミケムシがやたら滅多らと多いのが難点。小さなピーマンほどもあるヤツが場合によってはダブル、ダブルで毒針を逆立てながら釣れてくるので、ハリはずしの作業に追われて四苦八苦しますわ…。

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さて、カレイやアイナメでおすすめの釣り座はⒶの「タンク前」。神戸製鋼から温排水が流れ出る排水口をはさみ、40~50㍍の中投と、沈みテトラの際にあるカケアガリを狙う20㍍の近投が有望。また、キスの実績が高い長大な大波止は根もとから先端までが釣り座となりますが、友人はいつも根もと近くの一段高いⒷで好釣果をたたき出しています。

いずれも潮当たりがよいぶん流れだしたら釣りづらくなるため、潮流が速いときは足もとを中心に攻め、緩むと少し遠くへ投げて広範囲に探る方法を取るのがベストです。時合は潮止まり前と、潮の動き始め直後にやってくるパターンがほとんどでっかな。

大波止に関しては先端のⒸがよさそうに思いますが、流れの影響を受けやすいので潮が動きだすとイマイチです。潮が走っているときは、流れの影響が小さい曲り角の内向き方向で好釣果が上がっています。まっ、潮当たりのよい大波止の沖向きは潮が動きだすと釣りづらくなるのは仕方おまへんかな。

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テトラ護岸はおおむねカレイやアイナメ・根魚をターゲットとした近投の足もと狙いとなり、中央部のⒹ~Ⓔ、西端のⒻからスロープがあるⒽといった場所で実績が残っています。このエリアでは西に行くほど海底が泥質がちになるためか、キスの魚影は薄くなります。西端は35㌢を超える大型マコの実績が多いものの、ムラも多いために潮がわるければ貧果に終わることも…。また、西端一帯は加古川の河口が近いことから、大雨の直後には水潮の影響を受けやすいこともつけ加えておきまひょかな

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タックルデータ

竿 ダイワ・トーナメントサーフT25号-425W
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リール ダイワ・パワーサーフ3500QD
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道糸 ダイワ・サーフセンサー+SiⅡ3号 ※現在はサーフセンサーNEO+Siにモデルチェンジ
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力糸 ダイワ・棚センサーブライト+Si 6号
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モトス ささめ針・投魂ライン8号100㌢
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スイベル ささめ針・ステンスイベル6号
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ハリ ささめ針・改良カレイイレグ13号
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その他 ボナンザ・ラインメンテZ50、ノットガードV
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釣行メモ

渡船
(ケーソンと埋立地)
くさべ渡船
電話番号 090・8792・2723
渡船
(西端)
大濱渡船
電話番号 090・1965・9806

【中本嗣通プロフィール】

1959年に北河内で産湯につかり、中学1年生から投げ釣りオンリーで釣歴を重ねる。『関西のつり』誌の愛読歴は43年、執筆歴は28年を数え、まさに関つりと共に人生を歩む。「口上は一流、釣技は二流、釣果は三流」が座右の銘でんねんわ 投釣倶楽部大阪会長。

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