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寒グレ、50㌢超級必釣マニュアル【後編】
【グレのアタリについて】小アタリをとって釣果向上を目指す
最後に、グレのアタリについて少しばかり触れてみたいと思います。
グレ釣りがメジャーな遊びとなってもう何十年もたとうかというのに、多くの釣り人はグレのアタリというものを未だにまったく理解できていません。
さまざまな釣法が開発され、タックルの進化とともにグレのフカセ釣りは進化していきます。しかし、基本の中の基本であるグレの習性を理解した上での釣り方というものがまったく行なわれていないのには正直驚かされます。
グレのフカセ釣りは撒き餌で魚を浅いタナに浮かせて釣る釣法です。だから私たちの若いころは、グレが完全に見えて撒き餌に反応するまでは竿を出しませんでした。それがいつの間にか「根魚」を狙うのでは? と疑いたくなるほど、すぐに深ダナ狙いへと走ります。
それと比例するかのように、アタリのとり方もかわってきています。いつの日からかウキでアタリをとるのではなく、竿先でとるのが当たり前のような釣りスタイルが定着しています。
確かに30年ほど前、私自身も「固定ウキの沈め探り」という攻め方を世間に広めたことがあります。しかし、それはあくまでもそのような攻め方を駆使すれば好釣果が得られる場合での話であり、いつもいつもそのような攻め方をするのではありません。
昨今ではグレという魚のアタリは、すべてウキがきれいに入り、ロッドまでひったくるものと勘違いされがちです。しかし、実際のほとんどは円すいウキではまずとることが不可能なきわめて小さいアタリが多々あることを忘れてはいけないのです。
特に水温が低下する冬期は、水面下に漂わせるような円すいウキでは小さな変化を読み取れない状況に頻繁に遭遇するはずです。そのようなとき、食い渋っているからとハリスを細くし、どんどんとウキ下を深くしていくあなた、考え方をかえてみませんか?
きっちりとポイントに仕掛けをなじませ、ウキ下を数㌢単位で調整すればきっと違う世界が見えてくるはずです。水面にポカンと浮かぶ小粒のウキがわずかに変化するアタリ。そのアタリを掛け合わせればビックリするような重量感で50㌢オーバーの大型グレが姿を現わします。
グレは向こう合わせではなく、掛け合わせて釣る魚です。それに何よりもグレのフカセ釣りは目で見て攻略法を組み立てていく遊びです。魚の動きやタナを目で判断し、ウキ下を調整し、アプローチの方法を考える。そして食い渋る大型のグレに口を使わせる。
撒き餌に反応する50㌢オーバーの大型グレ。ひと筋縄だとそうは簡単に食ってくれないでしょう。しかし、さまざまな工夫をこらしながらそれを食わせて取り込んだときの達成感は言葉にならないものがあります。
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