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寒グレ・大型狙いの磯際攻略法《軽い仕掛けでの攻略》

際釣り9

《軽い仕掛けでの攻略》

浅ダナ狙いの意識も持つことが
グッドサイズの数釣りに繋がる!!

仕掛けを際に張りつかせようと思えば段シズなどを駆使した重い仕掛けで狙うのが手っ取り早いが、食いのよさという点では軽い仕掛けがやはり有利だ。なじみのよい場所を捜すことで軽い仕掛けでのアプローチを実現したい

(文:武田一平)

際釣りの基本視点

際釣り10

条件が多く揃うほどチャンスは多くなる。ポイントをしっかりと見きわめてアプローチしたい。

グレは磯につく魚である。釣り人にとって有利な場所へ撒き餌を用いていかに誘導して釣るか? その中からどのように良型を釣るか? これは私にとって永遠のテーマであり、グレ釣りの楽しさの根源だと考えている。

ポイントの考え方や攻め方は状況によってさまざまだが、大物の可能性という点では磯際狙いははずせない。私がこれまでに手にしたグレの最大記録はすべて磯際であり、どの釣り場でも際には必ず大型が潜んでいると思って釣っている。

そんな際釣りが有効となる条件をあげると、水深がある、足もとから切り立つような地形、グレのつき場が隠れるようなオーバーハング、ポイントにリンクするようにサラシがある、となる。これらの条件が揃うほどにグレが前方へ出てきやすくなるためヒットチャンスが増えるといえる。

また、今までいた餌取りが急にいなくなったときも大型グレが出てきている可能性があるので要注意だ。そして、水温低下の影響で沖の魚の活性が低い場合も磯際が狙い目になる。

際で掛けたグレは鋭くて非常に強い引きを見せるためやり取りはスリル満点だ。一瞬でも隙を与えて先手を取られるとひとたまりもない。やり取りの際は強引な引っ張り合いを避け、魚を暴れさせないように竿の反発力を生かすことを意識することだ。竿が起きた分だけリールを巻き、グレの体力を奪うようにゆっくりと時間をかけて間合いを詰めると、相手が大型であっても取り込める確率がアップする。

軽い仕掛けでの
際釣りパターン

ポイントの考え方

アジやサバといった足の速い餌取りの活性が高いため沖めでは刺し餌がもたないという場合は、餌取りが進入しにくい際のサラシ場が狙い目になる。また、グレの活性が高いと思われるポイントも当然目をつけるべきである。それ以外にヒット率が高いポイントの条件(豊富な水深があることを前提とする)をあげると…。

際釣り13

①餌が底へ向かって縦に溜まる…同じポイントにグレを留まらせることができるぶん狙いの範囲を定めやすい。つまり、刺し餌を撒き餌に合わせやすいポイントだといえる。

②潮が当たる角の裏側…①と同様に、流れがあっても撒き餌がある程度縦に溜まる。

③際がオーバーハングしている…グレのつき場であり、釣り座からは死角になる。また、取り込みやすいというメリットがある。

④溝や割れといったつき場がある…グレが潜んでいる可能性が高い。

⑤日陰部分…海鳥や釣り人の影が落ちない暗部とあってグレの警戒心が薄い。

…という具合になる。これらの条件が揃うほど好ポイントとなる。

グレはとにかく人の気配を嫌う。大型になるほど釣り人から見えにくいつき場付近の安全圏内だけで餌を捕食する。このためグレに無用な警戒心を与えないことが重要だ。どのような磯に上がるにしても際から1歩下がったり、姿勢を低くして自身の影が海へ落ちないように心がけたい。

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仕掛けのセッティング

餌取りが少なくなるこれからの時期は大型グレがヒットする確率が高まるため細仕掛けは禁物だ。また、アタリと同時に竿がのされ、ラインを出したために根に入られてラインブレイクしたなどのバラシのリスクが沖よりも高いためワンランク強いタックルで臨みたい。私の場合、紀伊半島で50㌢クラスを狙うなら竿は1.5~1.75号、ラインは2~2.5号、ハリは6~8号を使用する。

そして、仕掛けを際から離さないためにはオモリの使用が欠かせない。段シズも多用するが、刺し餌をフワフワと漂わせた方が食いがよいためむやみに打つことはしない。まずは軽い仕掛けでなじませられるような場所やタイミングを見つけることが先決だと考えている。

際釣り14

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