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寒グレ・大型狙いの磯際攻略法《サラシ回りの攻略》
〈ケーススタディー〉
サラシ回りの攻略パターン
水温が高い時期はサラシの潮かみ側である㋐の釣り座に立ち、潮とサラシがぶつかってできる潮壁の①~③を狙う。しかし、低水温期はその位置まで食い上がるほどの活性がグレにはない。
図の地形の場合、低水温期はサラシの潮しもにある根の潮かみ側のⒶ、Ⓑ、Ⓒを狙う。サラシは前方に出ずに潮しも側に曲がるため⑤、④、③に撒き餌と仕掛けを投入すれば右の根の壁に流し込める。
最初はウキ下を3ヒロぐらい取り、⑤→Ⓐを狙う。刺し餌が取られないようであればウキ下を4ヒロぐらいにして④→Ⓑを狙う。それで刺し餌がすぐに取られるならウキ下を浅くしてやや手前を狙う。これで刺し餌が取られたり残ったりすれば、ウキ下が合っている可能性が高いため少し粘ればよい。逆に刺し餌がまったく取られないのであれば、やや水深のある③→Ⓒを5ヒロ以上のウキ下で狙う。
撒き餌は、狙うタナが深いほどなじむ時間がかかることを理解したうえで打たなければならない。4ヒロ以深のタナを狙うなら仕掛け回収前に打つぐらいでちょうどいいだろう。仕掛け投入後に1~2回追い打ちすれば効果の継続が期待できる。
そして、仕掛けをなじませる際は道糸を海面につけないように心がけること。海面につけると抵抗がかかってなじみにくくなるからだ。ウキから竿先までの道糸が空中に浮くようにできるだけ竿を立てておき、送り込むときだけ竿先を下げる方法を取るとスムースになじませることができる。
仕掛けがなじんでからは、流すというよりも止める感じで待つ方がよい。そうすれば仕掛けに張りが生まれてアタリがでやすくなる。
とはいえ、アタリは決して大きくない。特に、際につくグレは大きく反転して捕食することがあまりないためアタリは小さい傾向がある。また、違和感を与え刺し餌を吐き出すこともよくある。したがって、早合わせは厳禁。うまくハリを口に掛けるには、違和感を与えないように刺し餌を送り込んで食い込ませる操作が欠かせない。そのため竿は穂先のやわらかいタイプが有利だといえる。
そうしてうまくハリ掛かりすれば、竿の腰でためて一気の走りを止めることをまず考える。竿を立て過ぎたり糸を送り出すと根ズレによるバラシが多くなるから要注意だ。最近の竿はグレの引きを粘り強く受け止める。このため抵抗を2~3回いなせば大型でも引きが弱まって自然と浮いてくる。
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