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【投げ釣り】カレイ・本番の即戦力データ《手返し&サソイの考え方》
《手返し&サソイの考え方》
餌取りとポイントの条件で
釣り方は決まってくる!!
投げっ放しは論外だとしても、常にバタバタと打ち返す必要はないし、サソイが有効な場面も限られてくるもので…
(文:坂手魚神)
初冬はカレイの好シーズン。手返しよく釣り、なおかつサソイを多用してヒット率を上げることでおもしろい釣りができるチャンスだと思います。
まあ、基本的に手返しのペースは餌取りの量で決まりますよね。餌取りが多いなら自然とハイテンポで仕掛けを上げることになりますし、結構餌が残るようなら打ち返すペースは落ちていきます。あとは餌取りの種類に応じて対応策を講じていけば効率のよい手返しができるでしょう。
餌取りを考慮した手返し、
場所に合ったサソイで!!
餌取りがフグの場合はすぐそれとわかりますね。ハリスがかじられていたり、切られたりするからです。
フグが大量にいるようならハリスの先のチモト部分に5㌢ほどPEライン(5号)を入れ、さらにハリスとの結び目にビニールパイプをかぶせています。これでハリス切れがほぼ解消できるものです。
さらに小型のクサフグが相手の場合はユムシを餌にすると取られるまでの時間が長くなっていいですが、相手がサバフグや大きめのショウサイフグだとユムシへの食いつきがよくて逆効果になりがちです。やはりユムシ、アオイソメ、マムシと数種の餌を試し、そのときに比較的残りやすいものを捜すことも必要でしょう。
餌取りがベラやカワハギの場合はユムシ、塩マムシなど彼らに取られにくい餌を使うのが一策ですが、せっかくだからこの魚たちも積極的に釣ってしまおうという作戦も結果的に手返しのよい釣りに繋がると考えています。
この場合、スピニングBか三越うなぎの10号程度の長軸でフトコロが狭いタイプの小バリ仕掛けにかえます。それだけでベラやカワハギの掛かりはとてもよくなりますし、大型のカレイがきてもハリが曲がるようなこともありません(ただし、抜き上げ時のスッポ抜けのリスクは高まります。取り込みには玉網を使うのが無難です)。
ウミケムシが多いときはユムシの1匹掛けにするとある程度は避けられるので手返しがスムースです。ただ、これだと釣れる魚が減りますし、だからといってユムシを切って使うとケムシも掛かりやすいので難しいところです。
ケムシが多いときにマムシ、アオイソメしかないときはサソイを多用して仕掛けを1個所にとどめないことが重要です。ただ、北陸の能登島でイシガレイの大判はウミケムシで釣るという話を聞いたことがありますし、私もケムシに50㌢のマダイが釣れた経験があったりします。もしかしたらいい餌になる可能性があるのかも…?
なお、アタリが非常に遠いときは「餌取りさえいない…」とボヤいて仕掛けを放置しがちなものですが、カレイ釣りではその状況をチャンスと前向きにとらえるべきです。サソイもこまめに入れ、最低でも30分に1回は打ち返して生きのよい餌でアタリを待ちたいものです。
場所に応じた手返しの方法
ポイントの傾向は潮の速い場所、遅い場所、根掛かりが多い場所、少ない場所に大別できると思います。
潮が速い場所では仕掛けが落ち着きやすいように道糸を細めにし、オモリをキャスト可能な最大限の重さとします。そして、潮かみに投げてはしっかり底を取って余分な糸を出さないようにしながら仕掛けの止まるエリア(底に変化のあるポイント)を捜すのが有効な手返しの方法です。狙い目が絞れてきたら、仕掛けがそこをはずれた場合はすぐに回収して投げ直すようにします。
潮の流れが遅い港内や湾内では仕掛けを流すパターンだと底の変化に落ち着きません。広く底を探ってカケアガリやシモリのある場所へ仕掛けを引き込むのがセオリーで、このときはPEラインを使うと底の状態がわかりやすくて便利です。また、港内で船道やシモリなど視認できるポイントがあるときはダイレクトにそこを狙います。とにかくポイント候補を的確に把握することがムダ打ちの少ない効率のよい手返しに繋がります。
なお、根掛かりが多い場所では太めの道糸、少し細めのハリスにしてオモリの回収率を上げるのがスムースに釣るコツです。
サソイが有効な場面は?
潮が速い場所、根掛かりが多い場所では基本的にサソイはかけません。そのせいでポイントをはずれたり、根掛かりする恐れがあるからです。
根が少なくて潮流も緩やかな場所ではサソイを多用します。竿でゆっくりと仕掛けを引き、たるんだぶんだけ道糸を巻き取るのがいつものパターンで、その動作で浮いた餌がフォールして魚の目を引くというイメージです。
明確なカケアガリなど狙いのポイントが絞り込めているときのサソイを入れる範囲は狭く、絞り込めないときほど範囲は広まります。いずれにせよ前述の餌取りに応じた手返しのペースの中での話です。
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